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iPadの使い勝手をグッとUPさせるマウスの設定|iPad Hacks

&GP / 2022年7月24日 19時0分

iPadの使い勝手をグッとUPさせるマウスの設定|iPad Hacks

iPadの使い勝手をグッとUPさせるマウスの設定|iPad Hacks

【iPad Hacks_28】

iPadの操作を少しでも効率化したいなら、周辺機器の活用は欠かせません。なかでも、左右のクリックやスクロールホイール以外に「ショートカット操作」を割り当てられるマウス、いわゆる「多ボタンマウス」は便利な存在です。本稿では、iPadをさまざまなショートカット操作を、多ボタンマウスの操作で実現する方法を紹介しましょう。

 

■基本の設定手順

まず、多ボタンマウスにショートカット操作を割り当てるための設定手順を解説します。

「設定」アプリを開き、「アクセシビリティ」→「タッチ」→「AssistiveTouch」を選びます。次画面で「AssistiveTouch」のスイッチをオンにしましょう。

iPad手順画面 ▲「アクセシビリティ」→「タッチ」を選択

iPad手順画面 ▲「AssistiveTouch」をタップ

iPad手順画面 ▲「AssistiveTouch」をオン

続いて、同画面の「ポインティングデバイス」欄にある「デバイス」をタップします。次画面には、接続中のデバイスが表示されるので、あらかじめBluetoothで接続しておいたワイヤレスマウスを選択しましょう。

iPad手順画面 ▲「デバイス」をタップ

iPad手順画面 ▲接続しているワイヤレスマウスを選択

青字で表示された「追加のボタンをカスタマイズ…」というボタンをタップすると、「ボタンをカスタマイズ」というポップアップが表示されます。

iPad手順画面 ▲「追加のボタンをカスタマイズ…」をタップ

iPad手順画面 ▲「ボタンをカスタマイズ」のポップアップを確認

この状態になったら、一度iPad上の操作から離れ、マウス側のボタンを操作します。実際にショートカット操作を割り当てたいマウスのボタンを押しましょう。

iPad手順画面 ▲機能を割り当てたいボタンを押す

操作がうまくいくと、iPadの画面には、ボタンに割り当てられる機能の一覧が表示されているはずです。たとえば、「システム」の欄には、「なし/シングルタップ/副ボタンのクリック/メニューを開く/Appスイッチャー/Dock/Siri……」等々のメニューが表示されているので、必要な操作を選択しましょう。

iPad手順画面 ▲機能の一覧が表示される。割り当てたいものを選ぼう

試しに「Appスイッチャー」をタップして、割り当ててみます。

これで、先ほど選んだマウスのボタンを押すことで、Appスイッチャー画面(起動中のアプリの一覧が表示される画面)が表示されるようになりました。

iPad手順画面 ▲例えば、「Appスイッチャー」を選んでおくと、ボタンを押すと、Appスイッチャー画面が表示される

 

■おすすめの操作

続いて、おすすめの操作について。マウスのボタンに割り当てるうえで、特におすすめの機能は、先述のAppスイッチャー以外に3つあります。いろんな機能のうちどれを使うか悩んだ場合には、以下の操作を順に試してみてください。

(1)メニューを開く

(2)シェイク

(3)上端までスクロール

(1)メニューを開くは、複数の操作を割り当てられる機能なので、マウスのボタンが少ない場合に特におすすめです。多ボタンマウスにショートカット機能を割り当てる機能は、iPadOSにおける「AssistiveTouch」機能を利用したものであり、「メニューを開く」操作では、このAssistiveTouchにおいてカスタマイズしておいたメニュー画面を開けます。

iPad手順画面 ▲AssistiveTouchの最上位メニューをカスタマイズする画面

「設定」→「アクセシビリティ」→「タッチ」→「AssistiveTouch」→「最上位メニューをカスタマイズ」をタップすると、このメニューに表示させる機能をカスタマイズできます。最大で8個の機能を割り当てられます。

マウスのボタンを操作することで、ここに割り当てた機能を素早く呼び出せるようになります。

iPad手順画面 ▲「メニューを開く」を割り当てたボタンをクリックすると、この表示が開く。最上位メニューとしてカスタマイズした機能がクリック操作で利用できる

(2)シェイクは、本来は端末を物理的に振ることで、取り消し操作などを行えるという機能です。「設定」→「アクセシビリティ」→「タッチ」を選び、「シェイクで取り消し」のスイッチをオンにすることで利用できます。

多ボタンマウスにこのシェイクを割り当てておくことで、実際にiPadを振ることなく、「取り消す」または「やり直す」操作を実行できます。

iPad手順画面 ▲「シェイクで取り消し」を有効にし、「シェイク」を割り当てたボタンを押すと、このように「取り消す」、あるいは「やり直す」操作が可能に

(3)上端までスクロールは、ボタンに機能を割り当てる画面の「スクロールジェスチャ」欄にあります。これを使うことで、Webサイトや、書類、設定画面などの上端まで戻るときに、ボタンを1度押すだけで一気にスクロールが完了します。ぐりぐりとホイールを何度も操作せずに済むようになるわけです。下端までスクロールなども同じように使えるので、必要に応じてどちらを選ぶか決めるとよいでしょう。

iPad手順画面 ▲「上端までスクロール」を選んでボタンを押すと…

iPad手順画面 ▲一気に画面の最上部までスクロールして戻るように

 

■ショートカットも割り当てられる

このほかには、「ショートカット」アプリで作成したショートカットを割り当てることもできます。例えば、同アプリの「ギャラリー」タブにある「画面を2つのAppで分割」というショートカットを選び、「メール」と「カレンダー」の2アプリを選んだ状態で追加しておきましょう。

iPad手順画面 ▲「ショートカット」アプリでおすすめの「画面を2つのAppで分割」がこちら

この状態で、多ボタンマウスに機能を割り当てる際に、「ショートカット」欄にある「画面を2つのAppで分割」を選択すれば、ボタン操作でSplit View機能を使って2アプリを表示した状態にできます。普段よく使うアプリセットがある場合には、同機能を上手く使うことで、時短になりますよ。

iPad手順画面 ▲マウスのボタンに、あらかじめショートカットアプリで追加しておいた「画面を2つのAppで分割」を割り当て、そのボタンを押すと…

iPad手順画面 ▲指定したアプリ(ここでは「メール」と「カレンダー」)がSplit Viewで表示された

*  *  *

iPadの設定項目は奥が深いものです。たかがマウスの操作と侮らずに、ショートカット操作の割り当てはぜひ試してみてください。また、マウスを持っていなくても、こういった機能のなかには他の操作でも応用できるものも含まれています。ぜひ自身の環境にあった活用法を検討してみてはいかがでしょうか。

>> [連載] iPad Hacks

 

<文/井上 晃

井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter

 

 

 

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