地場の老舗木工所が手掛ける三河産の“樫”や“ヒノキ”でできたキャンプギア!
&GP / 2022年8月18日 6時0分
![地場の老舗木工所が手掛ける三河産の“樫”や“ヒノキ”でできたキャンプギア!](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/goodspress/goodspress_470370_0-small.jpg)
地場の老舗木工所が手掛ける三河産の“樫”や“ヒノキ”でできたキャンプギア!
キャンプブームによって、便利で使いやすいキャンプギアが次々登場しています。それはそれで楽しいけれど、ふとそのブームの中に、流行に乗った安価なアイテムが現れては消費されていくという現象が透けて見えることも。「これでいいのかな」と葛藤を覚えたことがある人、きっと少なくないように思います。
本当に欲しいのは確かな材料と技術によって作られた、普遍的な価値を備えた道具たち…。そんな願いに対するひとつの答えかもしれないのが、愛知県豊田市の山間地・足助町で、長く木製工具の製造業を営む老舗木工所・加茂樫材工業所が展開するアウトドアギアブランド「Wood Camp Gear KAMOKASHI」。杉やヒノキをふんだんに使った軽く使いやすいローテーブルや、樫独特の硬さに注目したペグハンマーなど、いずれも地元・三河産木材の特性を活かした4製品です。
古くから街道の宿場町として栄え、今も往時を思わせる街並みと豊かな自然が楽しめる愛知県豊田市足助町。この静かな町で1952年より木工加工を営んでいる加茂樫材工業所。
もともと工場の職人などが使用する金槌やクワ、スキといった農具の柄を中心に製造してきた同社。硬くて取り扱いの難しい広葉樹の加工などに優れた技術を持っていましたが、安価な海外製品の流入などにより業界全体が低迷。そんななか、同社初の挑戦として一般消費者向けブランドとして展開するのが「Wood Camp Gear KAMOKASHI」です。
第一弾として発表された4つのアイテムを見ていきましょう。
▲「折りたたみローテーブル」
まず「折りたたみローテーブル」(各1万9800円)は、三河産材を全面的に用いた総天然木のウッドテーブル。ケヤキとホオを用いた“Mikawa”、焼杉を用いた“Baked cedar”、ヒノキを用いた“Natural cypress”と、個性豊かな3つのタイプが揃います。
▲奥から、Baked cedar、Natural cypress、Mikawa
中でも、天板にケヤキとホオ、脚部分に杉と樫と、4つの複数の素材を使い分けることで三河地方に流れる3つの河川を表現した“Mikawa”がユニーク! 使用時サイズは幅30×長さ89cm×高さ38.5cmで、重量は“Mikawa” “Baked cedar”が約2.1kgで、“Natural cypress”が約2.5kg。
三河産ヒノキを使用した「カッティングボード」(3300円)は、ヒノキの持つ抗菌性を生かしたカットボード。幅17.5×長さ36.5cm×厚さ1.5cmという手頃なサイズは、チーズやパン、生ハムや果物などちょっとした食材のカットに最適。
あたたかみのある質感と美しい木目はそのまま食卓に載せても絵になります。
細くカットされた4本の樫材を井桁に組んで使う「組み立て式鍋敷き」(1870円)は、使用時サイズは30cm四方×厚さ2cm。
使わないときはコンパクトにまとめて収納・携帯可能。硬い樫材は、重さのあるスキレットやダッチオーブンもしっかり支えます。
古くからの工具作りのノウハウをストレートに生かした「ペグ用樫材ハンマー」(1540円)は、強度と荷重のバランスを計算した設計が秀逸。全長30cmでヘッド部分のサイズは48mm径×13cm、重量は約320g。
使うほどに手になじむという感触の変化は、ぜひじっくりと時間をかけて堪能したい。ストラップには牛革(イタリアンレザー)を使用するなど、ディティールにもこだわります。
適材適所というべき素材の使い分けは、三河産木材の特性を知り尽くした地元企業ならではの強みだし、古くから工具に関わるメーカーが手がけたとなれば品質や耐久性も文句無し。手にすることで三河地域の林業の持続性に直接貢献できるのはもちろん、目の前にある自然の風景、その植生の過去と未来にも思いを馳せるきっかけにもなりそうですね。
>> 加茂樫材工業所「Wood Camp Gear KAMOKASHI」
<文/&GP>
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