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GoogleがPixel 7シリーズ、Pixel Watchを発表! 価格や進化したスペックをチェック

&GP / 2022年10月8日 21時0分

GoogleがPixel 7シリーズ、Pixel Watchを発表! 価格や進化したスペックをチェック

GoogleがPixel 7シリーズ、Pixel Watchを発表! 価格や進化したスペックをチェック

Googleが自社ブランドスマホの最新モデル「Google Pixel 7」「Google Pixel 7 Pro」と、初のスマートウォッチ「Google Pixel Watch」を発表しました。いずれも10月13日発売で、Googleストアでの価格は以下の通り。auとソフトバンクでも取り扱われます。

Google Pixel 7 128GB:8万2500円
Google Pixel 7 256GB:9万7900円
Google Pixel 7 Pro 128GB:12万4300円
Google Pixel 7 Pro 256GB:13万9700円
Google Pixel Watch Wi-Fi:3万9800円
Google Pixel Watch 4G LTE:4万7800円

10月7日に開催された発表会には、GoogleのCEO、スンダー・ピチャイ氏がサプライズで登場し、会場を沸かせました。それぞれの製品のプレゼンテーション後、実際に触れて試せるタッチ&トライの場も設けられました。新製品の特徴を、率直なファーストインプレッションを交えて紹介します。

▲発表会にはスンダー・ピチャイCEOが登壇。Googleにとって日本が重要な拠点であることを話し、Pixelの新製品について「日本のユーザーにどのように使ってもらえるかが楽しみ」と話していた

 

■Pixel 7/Pixel 7 Proは、新チップ搭載でカメラが進化!

Google Pixel 7/Pixel 7 Proは、昨年発売されたGoogle Pixel 6/Pixel 6 Proを後継するモデル。Pixel 7は6.3インチの有機ELディスプレイを搭載し、前モデルよりもひと回り小さくなりました。Pixel 7 Proは前モデルと同じ6.7インチのディスプレイを搭載しています。なお、GoogleストアではPixel 6とPixel 6 Proの販売は終了しましたが、6.1インチ画面でスペックを抑えたGoogle Pixel 6a(128GB 5万3900円)は継続して販売されています。

▲6.3インチ(1080×2400ピクセル)の有機ELディスプレイを搭載するGoogle Pixel 7。5GはSub6にのみ対応。横幅は73.2mmで、片手でも操作しやすい

▲背面パネルはガラスでツルツルとした質感。カラバリは左からObsidian、Snow、Lemongrassの3色

▲6.7インチ(1440×3120ピクセル)の有機ELディスプレイを搭載するGoogle Pixel 7 Pro。5GはSub6とミリ波の両方に対応している

▲カラバリは左からObsidian、Snow、Hazelの3色

Pixel 7/Pixel 7 Proは、自社開発チップの第2弾となる「Tensor G2」を搭載。処理速度とセキュリティ性能を向上させ、前モデルからのディスプレイ内指紋認証を継承しつつ、顔認証にも対応しました。

▲新しいチップの搭載によって、高精度の顔認証を実現

▲Google Oneの加入でVPNを無料で利用できたり、5年間のセキュリティアップデートを保証するなど、安心・安全をアピール

特に進化が著しいのがカメラ。上位モデルのPixel 7 Proは、メイン(50メガピクセル)+超広角(12メガピクセル)+望遠(48メガピクセル)のトリプルカメラを搭載。3つのカメラの有効画素数は前モデルと同じですが、望遠カメラは光学5倍ズームで撮影でき、次世代の超解像ズームによって最大30倍まで撮影可能。タッチ&トライ会場で試してみたところ、高倍率ズームながらピントが合わせやすく、スマホの画面で楽しむ分には、画質劣化はさほど気にならない印象でした。

▲前モデルでは黒かったカメラバーはメタリックになった。Pixel 7 Proにはトリプルレンズカメラを搭載

▲最大30倍ズームでも、かなり鮮明な画質で撮影できる

▲Pixel 7 Proのカメラのスペック

ちなみに、Pixel 7はメイン(50メガピクセル)+超広角(12メガピクセル)のデュアルカメラですが、最大8倍の超解像ズーム機能を備えています。

▲Pixel 7のカメラのスペック

Pixel 7 Proは被写体に3cmまで近づいて撮影できるマクロフォーカス機能を搭載。わざわざマクロモードに切り替える必要はなく、レンズを被写体に近づけるとマクロフォーカスが有効になり、素早くピントを合わせることができます。

▲Pixel 7 Proは被写体に3cmまで近づいてもピントを合わせられる新機能を搭載

「Tensor G2」によって実現したのが「ボケ補正」機能。カメラではなく「フォト」アプリの編集機能に追加されるもので、ピントがぼけた写真を鮮明でシャープな画質に修正できるというもの。これは、Pixelの従来モデルでは利用できず、Pixel 7/Pixel 7 Proだけが使える機能です。Pixel 6/Pixel 6 Proで話題を呼んだ、不要な写り込みを消去できる「消しゴムマジック」と合わせて、画像のレタッチ機能はスマホ最強と言って差し支えないでしょう。

▲「フォト」アプリの「編集」→「ツール」から「ボケ補整」を起動できる

▲デモンストレーションで使われた補正前の画像

▲ボケが補正されると、ここまできれいな画質に蘇る。昔撮った、ぼやけた写真をGoogleフォトにアップロードして補正することも可能

Pixel 7/Pixel 7 Proは、基本性能が高く評価されたPixel 6/Pixel 6 Proを順当に進化させた印象。前モデルは電池持ちにネガティブな声もありましたが、Pixel 7/Pixel 7 Proは自動調整バッテリーによって24時間の電池持ちを実現し、「スーパーバッテリーセーバー」を利用すると最大72時間も持続するとのこと。不安なく購入できる品質を実現しているようです。

 

■Pixel Watchは、Fitbitのヘルスケア機能を搭載!

Google初のスマートウォッチは、直径41mmの円形の文字盤を採用。こんもりとドーム状に丸く、一般的な腕時計とは異なり、カジュアルかつ未来感のあるデザイン。サイズはこのサイズのみで、腕が太めの人が着けると小さくかわいらしく、腕が細い人が巻くと、しっかり存在感を強調しそうです。

▲直径41mmの丸い文字盤で、男女どちらの腕にも合いそう

▲有機ELディスプレイを搭載し、画面の視認性は良好。タッチレスポンスも軽快

Wear OS by Google(Wear OS 3.5)を搭載し、Android 8.0以降のスマホとペアリングして利用可能。Apple WatchがiPhoneでしか使えないように、Pixel WatchもAndroidスマホでしか使えません。

Googleは2021年にFitbitを買収しましたが、Pixel WatchはFitbitのヘルスケア&フィットネス機能がまるごと搭載されていることも特徴。正確さを向上させたという心拍数測定機能、血中酸素レベルの測定、睡眠のモニタリングおよび解析する機能などに加えて、40種類以上のエクサイズモードも搭載しています。なお、アメリカで発売されるモデルにはECG(心電図)機能が搭載されていますが、日本版では使えません。Googleによると「今後使えるように努力を続けていきたい」とのことなので、今後のアップデートに期待したいところ。

▲測定した健康指数とワークアウトのデータは「Fitbit」アプリで管理できる。従来、Fitbitのデバイスを使っていた人は、同じアカウントでログインしてデータを引き継げる

Googleの多彩なアプリを利用でき、Google Playストアから使いたいアプリを入手することも可能。Google Payに対応し、日本では「Suica」を使えることも発表されました。通信機能がBluetoothとWi-Fiのみのモデルに加えて、スマホがそばになくても使える4G LTEモデルも発売されます。

▲「Suica」が使えることが発表されると、会場が沸いた

▲Pixel Watchにインストールした「Suica」で買い物をするデモンストレーションが披露された

▲Googleアプリとの親和性が高いこともPixel Watchの優位性

ケースはステンレス製で3色から選べて、購入時には、それぞれの色に合うアクティブバンドが付いています。多彩な素材やデザインのバンドを追加で購入できるので、自分の利用シーンやファッションに合ったカスタマイズも楽しめます。

▲これら4つの組み合わせパターンで発売される。アクションバンドは耐熱・耐油性に優れるフルオロエラストマー製

▲素材が異なる多彩な交換バンドを用意。これらはその一部

▲バンドはカチッとはめて、文字盤の円に沿って少し回して固定できる

Google Pixel Watchは初号機ながら完成度は高く、タッチレスポンスもよく、サイドボタンで素早く画面を切り替えたりすることも可能。電池は最大24時間持つとのことですが、これは実際に使ってから評価したいところです。

>> Google Pixel

 

<取材・文/村元正剛(ゴーズ)

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

 

 

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