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【格安スマホの超基本④】見落としてはいけない格安SIMの6つの注意点

&GP / 2016年8月14日 12時0分

【格安スマホの超基本④】見落としてはいけない格安SIMの6つの注意点

【格安スマホの超基本④】見落としてはいけない格安SIMの6つの注意点

「格安SIM」は大手キャリアと比べて月額基本料が圧倒的に安く、使い方によっては非常にお得です。しかし、”気を付けるべき点がある”のもまた事実。今回は見落としてはいけない格安SIMの注意点についてまとめました。

〈関連記事〉【格安スマホの超基本】その他記事はこちら!

1)キャリアの解約金は払った方が得!?

まずは格安SIMを契約する前の注意点について。

大手キャリアの通信プランを解約して、格安SIMに乗り換える場合には、解約金が発生することがあります。

通常、大手キャリアで契約する際には、月額料金を安くするために「2年縛り」のプランを選択するのが一般的です。契約から2年間が経過する前に解約すると、違約金として9500円(税別)が掛かります。

001 NTTドコモのFAQページより。定期契約ありプランでは解約金がかかることも

 

また、違約金が掛からないのは、契約してから2年が経過したあとの翌月、翌々月(25か月目/26か月目)の更新期間のみ。この2か月間を過ぎて解約した場合にも、違約金が発生します。

さらに、端末代金の支払いが完了していない場合には、残額を支払う必要があります。「月々サポート」のような端末代金への補助は適応されません。

つまり、格安SIMへの乗り換えはタイミングが重要。更新月までの残りの期間と、端末代金の残額をチェックしておく必要があります。

例えば「端末代金の支払い残額が残っていて、更新月まであと2~3か月」という場合には、解約金がなくなるまで待つのがおすすめです。一方、「端末代金の支払残額がなく、更新月まで1年待たなければいけない」という場合には、解約金を支払うことになっても、早めに格安SIMに乗り換えた方がお得になることがあります。

 


2)ワンコインSIMは選んではいけない!?

続いて、通信プランを契約するまでの注意点について。

格安SIMの通信プランは、使用できる通信量が少ないほど、月額料金が安くなります。中には月額500円程度で運用できることを謳う激安プランもあり、キャッチフレーズだけ見ると非常に魅力的です。

002 DMM mobileの例。ライトユーザー向けの低用量プランから、ヘビーユーザー向けの大容量プランまでを幅広く提供している

 

しかし、高速通信容量が付いていないSIMカードでは、Wi-Fi接続下でないと、常に低速です。写真の多いウェブサイトを開いたり、ストリーミング動画の視聴はできません。

また、高速通信量が使えるプランでも、「月1GBまで」など、容量が少ない場合には注意が必要です。外出先でアプリをインストールすれば、一気に通信量を消費してしまい、すぐに速度制限を掛けられてしまいます。

こうしたプランは、一般的なスマホの使い方を想定する場合、適しているとは言えません。節約しつつも、快適に利用するためには、自分の利用スタイルに適した通信量をしっかりと確保することが重要です。

 


3)スマホで使うならSMS機能は必須

データ通信SIMをスマホで運用する場合、SMS(ショートメッセージサービス)機能のないプランはおすすめしません。端末によっては、アンテナ表示に問題が起きたり、電池消費が激しくなったりする問題が起こり得るからです。「全ての端末で起こるわけではない」と言えば安心ですが、反対に「どの組み合わせで起こるか調べづらい」とも言えます。

20150327_SMS_micro_SIM_a01_MI 2_ol-01 OCN モバイル ONEのパッケージ例。画像はSMS機能に対応したもの

 

この問題は大抵、SMS対応のSIMカードを選択することで解消されることが分かっています(※様々なケースがあるので、100%の保証はできません)。月額料金は150円程度高くなりますが、なるべくこちらを選びましょう。

また、「Facebook」や「LINE」、IP電話アプリなど、一部のサービスの認証時には、SMS機能で本人確認を行います。こうしたサービスを利用したい場合にも、SMS機能に対応したプランを選びましょう。

 


4)iPhoneならWi-Fiを使うことになる

iPhoneを格安SIMで運用する場合、「safari」を起動して、公式サイトから「APN構成プロファイル」というものをインストールする必要があります。このとき、モバイル回線はまだ使用できないので、Wi-Fi環境が必須となります。

自宅や職場にWi-Fi環境が整っていない場合には、カフェやコンビニが無料で提供するWi-Fiサービスを使うことも想定しておきましょう。

 


5)使いたい時間帯に限って通信速度が遅くなる!

続いて、契約してからの注意点について。

データ通信の速度は「Mbps」(メガビット毎秒)という単位で表されます。おおよそ10Mbpsあれば、快適に通信できると思ってよいでしょう。

格安SIMの通信速度は理論値で数百Mbpsとなっており、決して遅くはありません。アプリで実際に速度を計測してみると、大手キャリアより速い数値が出ることもあります。

003 DTI SIMの「ネットつかい放題」プランの速度を測定。下り速度は1.13Mbps。測定には「RBB TODAY SPEED TEST」アプリを使用した

 

しかし、格安SIMの場合、回線が混雑する時間帯に通信速度が遅くなる傾向があります。ビジネス街のお昼休憩時などに通信速度を計測すると、1Mbpsに満たないこともしばしば。こうしたリスクがあることは、予め理解しておきましょう。

 


6)電話窓口で15分以上待たされたことも!

格安SIMのサポート体制は、かなり充実してきています。多くの場合、サポート用の電話窓口が設置されています。

004 楽天モバイルのサイト、「お問い合わせ」画面。メール、電話のサポートを用意する

 

ただし、サービスによっては、サポート窓口に電話しても、受話器を持ったまま数十分間待機することもあります。大手キャリアと比べると、待ち時間が長い傾向があるようです。

サポート窓口を利用するときは、時間に余裕があるときに試みることをおすすめします。

 


7)その他の注意点まとめ

ほかにも細々と注意点があります。格安SIMを検討している人は、一度目を通しておくとよいでしょう。

  • 支払い方法は一部の例外を除き、クレジットカードのみが原則
  • キャリアメールなどのサービスが利用できなくなる
  • 最低利用期間があるプランも存在する
  • MNP転出料が高いので、格安SIMからキャリアに戻るときに注意
  • テザリングができるかどうかは機種によって対応が異なる
  • 格安SIMでは、海外渡航時にローミングでデータ通信を利用できない

本連載では4回に分けて格安スマホに関する基礎知識を紹介しました。各サービス内容の詳細について知りたいひとは、それぞれのサービスのホームページをチェックしてみてください。本連載の内容にざっと目を通しておけば、自力で読み解けるはずです。


【格安スマホの超基本①】今さら聞けない「格安SIM」って何?

【格安スマホの超基本②】通話?それともデータ?「格安SIM」の選び方

【格安スマホの超基本③】格安SIMはどんな端末で使えるの?


 

(文/井上 晃

いのうえあきら/ライター いのうえあきら/ライター

スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。

 

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