吉田由美の眼★マツダのZoom-Zoomな香水、Soul of Motionを体験
&GP / 2016年8月16日 18時30分
吉田由美の眼★マツダのZoom-Zoomな香水、Soul of Motionを体験
自動車メーカーのマツダが、今度はフレグランスを開発!?
マツダが近年、デザインの思想・哲学として掲げている“魂動(こどう)-SOUL of MOTION-”を象徴する香りが、化粧品メーカー資生堂との共同開発で具現しました。
その香りをいち早く体験してきたのは、“美人すぎる自動車評論家”の吉田由美さん。
日々、クルマの楽しさを人々に伝えている人気カーライフ・エッセイストは“マツダの香り”をどのように評価するのでしょうか?
このところ、おしゃれな自動車メーカーというイメージが高まっているマツダ。鮮やかでツヤのあるマツダのイメージカラー“ソウルレッド”は、今シーズン絶好調のプロ野球・広島東洋カープと同じ色という相乗効果もあって、国内外で大人気。
それに加え、他の日本車メーカーに先がけて、いち早くリーズナブルなクリーンディーゼル車を導入したほか、ショールームやモーターショー会場などを黒と赤で統一し、ひと目見てマツダだと分かるブランドイメージを構築するなど、マツダは“チャレンジする”メーカーであることもアピールし続けています。
そもそもマツダは、ロータリーエンジンなどを武器に、武骨でまっすぐなクルマ作りを得意としてきたメーカー。それが日本人の気質と合うのか、クルマ好きの心を捉えています。
そんなマツダが、最近、高い人気を集めている要因のひとつは、間違いなくデザイン。
マツダは2012年以降“魂動(こどう)-Soul of Motion-”というデザインコンセプトを掲げています。これは、ドライバーとクルマとの関係をエモーショナルなものにするための思想で、「CX-5」以降、すべてのマツダ車に導入しているもの。それが最近のマツダ車=おしゃれ、という評価につながっているのですが、魂動デザインには常に“攻め”の姿勢が感じられます。
そんなマツダがこの夏、また新たな挑戦を行いました。それが、化粧品ブランドの資生堂とコラボしたフレグランス「SOUL of MOTION」です。
■大人の男性へのプレゼントにいいかも
マツダの常務執行役員で、デザイン部門を統括する前田育男さん(写真左)によると、マツダがフレグランスを手掛けるきっかけとなったのは、マツダのクルマづくりに対する思想が関係しているとのこと。
「マツダはクルマづくりにおいて、視覚や聴覚などの感覚的な部分にこだわっていますが、これまでは“嗅覚”が抜けていました。なので香りにおいても、マツダを身近に感じられるものを表現したかったのです」と前田さん。
また、マツダが資生堂をパートナーに選んだのは「企業の規模で選んだのではなく、東京・銀座に本店を構える老舗の歴史と、伝統にとらわれないチャレンジ精神と本物志向、そしてモダンなところに共感して」との説明でした。
実際のフレグランスづくりは、まず資生堂のおふたりの担当者が広島のマツダ本社を訪問。テストコースをマツダ車で走ったり、クレイモデルを製作したりして、マツダの“熱さ”を感じとったのだとか。
そこからは、144年の歴史を持つ資生堂のお仕事。5名の開発メンバーで、目で見えない香りについてどう表現するか、検討を繰り返したといいます。
肝心の香りに関して、マツダ側は「クルマはアート」という同社のスローガンに合わせ“メタリックだけど心地よい金属的な香り”をリクエスト。それを受けた資生堂サイドでは、魂動デザインの持つ“強さ”をウッディノート(木)で、“情熱”をローズで、“生命観”をレザーノート(なめし皮)で表現し、シンプルな“日本の美”を追求したといいます。
資生堂は、こうして生まれた3つの香りをマツダへ提案しましたが、どこかで嗅いだことのある心地よい香りのものは、却下され、最終的に「SOUL of MOTION」の香りが誕生したということです。
また「SOUL of MOTION」は、ボトルにもこだわっています。フレグランスの液体が収められているガラスのビンを、ステンレスの容器が覆うスタイル。形はやや楕円の柱型。しっかりとした重量感がありつつ、しかし、手で持ちやすいようにややシェイプされています。
置いた時や持ち歩く時などは、ビンは容器に覆われたままですが、容器を持ち上げるとビンの下の部分だけが見える形となり、ボトルに刻まれた“Soul of Motion”のロゴが現れます。でも、そのまま持ち上げてもボトルと容器は外れません。さらにワンプッシュ押してビンを取り出す仕組みになっています。
そもそも香りの文化は、日本と欧米諸国とでは違います。海外では香りをつける文化。そのため、強い香りが好まれ、アルファロメオなどはシートの下に“香りの袋”をしのばせるといった“香りによる演出”も行っています。
しかし日本は、なるべく無臭で、むしろ香りを取り除く文化。あるいは永遠のテッパン=石鹸の香りのような、ほのかな香りが好まれます。以前、日産自動車もモーターショーの際、ブースで香りによる演出を行っていましたが、緑茶をベースにした和テイストの香りでした。
それを考えると「Soul of Motion」の“あえて金属的な香り”は、かなりの挑戦だといえます。ちなみに香りは、つけた時は男性的な強い印象。でも、時間が経つとまろやかになるなど、どんどん香りが変化していきます。なので、大人の男性へのプレゼントにいいかも。
“いつもマツダを身近に感じて欲しい”ということで作られたフレグランス「Soul of Motion」。残念ながら、今のところ発売予定はありませんが、マツダの世界観を香りで感じられるものでした。
(文/吉田由美)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
マツダ、新型電動車「MAZDA EZ-6」世界初公開 中国ビジネスでの反撃なるか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月6日 8時15分
-
クルマの“顔つき”はどうやって決まる? デザインに表れる思惑とは
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月3日 8時24分
-
マツダEZ-6(イージー シックス)新車情報・購入ガイド 長安汽車の電動技術を使った合作電動車、初公開!
CORISM / 2024年5月1日 17時18分
-
マツダ新型「SUV」世界初公開! 進化した“魂動デザイン”に「カッコよすぎる!」と反響!? 25年に中国で発売
くるまのニュース / 2024年4月29日 16時10分
-
マツダが「新型SUV」世界初公開! 次期型「CX-5」登場か!? 新次元の「魂動デザイン」採用した圧倒的“造形美”実現し北京登場!
くるまのニュース / 2024年4月25日 17時40分
ランキング
-
1「スナップえんどう」の筋取りが、お家にあるアレを使うだけで簡単キレイに!驚きのアイデアに「目からウロコ」「見ていて気持ち良いー!」
まいどなニュース / 2024年5月6日 15時45分
-
2親を扶養に入れるメリット・デメリットを確認してみよう
マイナビニュース / 2024年5月7日 11時2分
-
3クルマのホイール「アルミ」と「スチール」どっちがいい? 足元を支える“重要パーツ”のメリット・デメリットとは?
くるまのニュース / 2024年5月7日 17時40分
-
4「サプリメント同士」の“のみ合わせ”リスク もっとも注意すべきは「同じような効果のものを何種類ものむ」ケース
NEWSポストセブン / 2024年5月7日 16時15分
-
5死者をデジタルで復活させる「故人AI」が海外で急速に普及 「悲しみに暮れる人の社会復帰を妨げる」という懸念も
NEWSポストセブン / 2024年5月7日 7時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください