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最速レベルの急速ワイヤレス充電器「Google Pixel Stand(第2世代)」の価値を考えてみる

&GP / 2023年2月5日 21時0分

最速レベルの急速ワイヤレス充電器「Google Pixel Stand(第2世代)」の価値を考えてみる

最速レベルの急速ワイヤレス充電器「Google Pixel Stand(第2世代)」の価値を考えてみる

<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>

今年の正月、スマホを「Pixel 7」に機種変しました。7 Proにしようかとも思ったんですが、家電量販店で両モデルを手にしてみて、手に馴染むサイズ感だった7に。使い始めて約1カ月が経ちますが、特に不満もなく、概ね満足。

2022年10月に発売となった最新Pixelシリーズですが、発表会にCEOが来日するなど、Googleの気合いの入り方がこれまでとは違うなー、なんて感じていました。中でも話題となったのがGoogle初のスマートウォッチ「Pixel Watch」。バッテリーの持ちなど、進化の余地はあるものの、初でこの完成度かい! と思ってしまうほどの仕上がり。昨今勢いのあるApple Watchの牙城を崩しにかかってるのであろう本気度が伝わってきます。

実は今回の発表で、ひっそり期待していたことがありました。それがGoogle謹製のワイヤレス充電器「Google Pixel Stand」の新モデル。結局、第2世代となる現モデルが2021年12月に発売されていたこともあるのか、触れられることもなく終わりました、そもそも第2世代が出た時も、話題にすらならなかったんですが…。

この第2世代「Pixel Stand」、特徴はなんといってもその価格。なんと9570円。充電器で約1万円ってなんやねん! と思いますよね。でも「Pixel 7」にした今、そのスペックを詳しく見てみると、つい欲しくなっちゃったんですよね。ただし、使い始めてわかったのは、万人にオススメのワイヤレス充電器ではないということもわかりました。

 

■最大出力の高さが一番の魅力

充電スタンドに同梱されるのはACアダプタとType C-Type Cのケーブルです。

ACアダプタはかなりの大きさ。そもそも持ち歩くものでもないので、プラグ部分は折り畳めません。

ACアダプタの出力は最大30W。実はこの「Google Pixel Stand」、ワイヤレスなのに最大23Wの出力で給電ができる仕様なんです。その出力を賄うためのACアダプタであり、ケーブルってことなんですよね。

「Pixel 7」の場合、最大20Wでワイヤレス充電が可能です。「Pixel 7 Pro」だと23Wになります。これ有線ではなくワイヤレスというのがポイント。ちなみにiPhone 14の場合、ケーブルつないでの急速充電が最大25W(14 Proだと最大27W)と言われていて、MagSafeでのワイヤレス充電だと最大15W。

この15Wというのがミソで、これに合わせてか、世にあふれる急速や高速と謳ったワイヤレス充電器の最大出力はどれも15Wなんです。この15Wの壁を超えてくれているのが「Pixel Stand(第2世代)」というわけです。

ただし、出力が大きくなるということは、ACアダプタもケーブルもそのスペックに合ったモノである必要があります。そのために同梱されているというわけです。市販品ももちろん使えますが、スペックによっては最大充電できないこともあるのでご注意を。

そして、スタンドも大きい。ぽてっとしたシルエットです。これ実は中に冷却用のファンが内蔵されているため。スマホを急速充電するとどうしてもバッテリーが発熱してしまいます。その熱によるバッテリーの劣化を防ぐために、スタンド下部に設けられたスリットからファンの風を出し冷却する仕組みになっているというわけです。

なので、スタンドの裏側でイヤホンケースもワイヤレス充電できるなんておしゃれな機能は付いていません。イヤホンケースもスマホを置く場所で充電しましょう。同時に充電? あきらめてください。

▲隙間からはファンの風が出てくる

その代わりか、スマホを置く場所の中央に小さなへこみがあります。実はこれ、Google謹製完全ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds」のケースを置くためのへこみです。でも持ってません。

代わりに、手元にあった初代「AirPods Pro」を置いてみました。

ちゃんと充電できますね。縦置きでも充電できました。もちろんイヤホンケースによってはできるできないがあるかもしれませんが…。

 

■Pixelと組み合わせると各種機能が使える

スタンドに「Pixel 7」を置いたら自動的にセットアップが始まります。このあたりは同じメーカーならではですね。

「Pixel」シリーズと組み合わせるとできることがいくつかあります。そのひとつが“フォトフレーム”。

充電中にGoogleフォトや本体に入っている画像を表示してくれます。おしゃれです。

他にもアラームを設定した時間の15分前から徐々に画面を明るくする“めざましディスプレイ”や、照明などのスマートホームデバイスを操作もできます。

ちなみに我が家の照明は、スマート電球とスマートシーリングライトにしていて、Googleアシスタントからも音声操作できるんですが、残念ながらすでにAmazon Alexaと連携させていまして。めざましディスプレイも使ってみたけど、さほど目覚まし効果がなく。とにかくいろいろ機能がついている充電器って珍しい。

充電モードも3種類あり、寝室の枕元で使うなんて場合に静音モードがあるのは助かります。

もちろんPixelでなくてもちゃんと充電できますよ。

ただし、充電ワット数は各スマホによって変わります。おそらくどのスマホでも最大で充電できるので、そういう意味では最速の急速ワイヤレス充電器と言ってもいいのかも。

*  *  *

最大出力15Wのワイヤレス充電器は、いまや2000~3000円で購入できます。そんな中での9000円超えとなる「Google Pixel Stand(第2世代)」。超高級ワイヤレス充電器です。ゲームしながらだと充電できないから使わないという人もいるだろうし、そもそもスマホがそこまで高出力でのワイヤレス充電に対応していないから意味がないという人もいるかと思います。

▲条件や設定によって充電時間は変わってくる。純正ケースを付けた状態でこのぐらい

とはいえ、早く充電が完了するというのは他の何ものにも代えがたい魅力があります。「Pixel 6」シリーズ以降を持っている人は、せっかくの高速ワイヤレス充電可能なスペックをフルに活用できるわけで、買って損した、まではいかないのではないかと。それに、これから発売されるスマホで20Wでのワイヤレス充電が可能なモデルが出る可能性だって十分ありますしね。

ちなみに、動画をよく見る人には残念なお知らせが。

残念ながら横置きでの充電はできません。Ohなんてこったい。iPhone SE(第2世代)はできたので、おそらく充電用コイルの位置の関係なのかと思いますが、そもそも想定しとらんかったんかい、Google先生。動画見ながら充電できんやん…。

とはいえ、他にはない高速充電は代えがたい魅力があるのは事実。Time is Moneyな人にはおすすめです。それと、次のモデルでは横置き充電可能になることを期待してます。

<文/円道秀和(&GP)>

 

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