凍結湖で実力を体験! 開発者が胸を張る日産「アリア B9 e-4ORCE」の走行安定性をチェック
&GP / 2023年2月27日 21時0分
![凍結湖で実力を体験! 開発者が胸を張る日産「アリア B9 e-4ORCE」の走行安定性をチェック](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/goodspress/goodspress_510492_0-small.jpg)
凍結湖で実力を体験! 開発者が胸を張る日産「アリア B9 e-4ORCE」の走行安定性をチェック
すべりやすい路面でピュアEVを運転すると? 凍結湖を使って、日産自慢の4WDシステム「e-4ORCE(イーフォース)」の実力ぶりを体験させてくれたのです。
2023年2月、懸案のルノーと対等出資を、ついに実現させた日産自動車。高いEV技術を“人質”にした交渉術が奏功したとか。最新の「アリア」を氷上でドライブして、“なるほど”と思いました。
発表は2020年7月と早かったけれど、ようやく22年後半からデリバリーが始まったアリア。「e-4ORCE」モデルは、B6、B9ともに、納期遅れのせいか詳細がいま伏せられています。
でも「乗るならぜひe-4ORCEに」と、日産自動車の開発者が胸を張るモデル。
それは楽しみ! と思っていたら、23年1月終わりに、私的に念願だった「B9 e-4ORCE」に乗れました。
■氷上で体験、「e-4ORCE」の実力!
場所は長野県立科町の女神湖。用意されたB9 e-4ORCEは、モーターを2基使ったAWDシステム搭載。
「e-4ORCE」は、前後のモーターのトルクを制御するとともに、4輪のブレーキを個別に制御。それによって走行安定性をはかるという技術です。
「e-4ORCE」搭載モデルは、いまのところ、22年7月にフルモデルチェンジしたエクストレイルと、このアリアのみ(ともにAWD車)です。
アリアB9 e-4ORCEは、最高出力290kW、最大トルク600Nm。B6 e-4ORCEはそれぞれ、250kW、560Nmとされています。
はたして、よく走ります。もっとも摩擦係数が低い氷の上だろうと、モーターとブレーキをうまく制御。強めにアクセルペダルを踏み込んでも、あまりフラつかず直進性を保ってくれます。
より安定して走らせるコツは、ドライブモードで「エコ」モードを使うこと。
エコモードは、アクセルペダルの踏み込み量に対して、出力が出るのを(ある時点まで)しぼるシステムです。
なので、いきなりアクセルペダルを強めに踏み込んでも、ノーマルモードならタイヤが空転しそうな場面でも、エコモードは出力を抑えてくれます。
■e-4ORCEに加えて、回生ブレーキ「e-PEDAL」が安定性を保つ
アリアの設定がどうなっているのか、確認を忘れてしまいましたが、たとえばアクセル開度50%までは、出力を3割しぼります。
加えて、アリアには「e-PEDAL(イーペダル)」なる回生ブレーキがそなわっています。アクセルペダルを戻していくと制動がかかります。ワンペダルドライブを可能にするシステムです。
摩擦係数の極端に低い路面では、車輪の駆動力がなくなるとグリップ力も失うので、アクセルペダルの全閉は禁物。
とはいってもブレーキを踏まなくてはいけない場面はあります。そういうとき、e-PEDALだとアクセルペダルからブレーキペダルへの踏み替えがないため、安定性が高いと、日産。
じっさいに、わざとくねくねと作ったテストコースを走ってみると、B9 e-4ORCE、加速と減速による車体のコントロール性が高いのを体感しました。
つまり、電気自動車だから雪道に強い、というのでなく、いかにブレーキを含めたドライブトレインを使うかが重要なのですね。
【Specifications】
日産 アリアB9 e-4ORCE iimited
全長×全幅×全高:4595x1850x1665mm
ホイールベース:2775mm
車重:2230kg
電気モーター×2 全輪駆動
バッテリー総電力量:91kWh
最高出力:290kW
最大トルク:600Nm
走行距離:560km(WLTC)
0-100kph加速性能:5.1秒
価格:790万200円
(※iimitedは予約終了)
>> 日産 アリア
<文/小川フミオ>
オガワ・フミオ|自動車雑誌、グルメ誌、ライフスタイル誌の編集長を歴任。現在フリーランスのジャーナリストとして、自動車を中心にさまざまな分野の事柄について、幅広いメディアで執筆中
【関連記事】
◆コンセプト勝負のコンパクトカーが熱かった!「東京オートサロン2023」レポート
◆スタイルが大幅に変更され、よりパワフルになったハイブリッド! 5代目トヨタ・プリウスは長く愛されるクルマになったのか!?
◆ついに日本発売となったVWのピュアEV「ID.4」は最大トルクの異なる「ライト」「プロ」の2モデル!何が違う?
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ヒョンデ アイオニック 5 N(IONIQ 5 N)試乗記・評価 驚異の走りと脅威な価格
CORISM / 2024年7月14日 20時6分
-
800万円超えの日産「新型5ドアスポーツカー」登場へ! 430馬力×「GT-Rの技術」搭載! 最強“フラッグシップ”「アリアNISMO」に大反響
くるまのニュース / 2024年7月13日 17時40分
-
【日産 アリア B9 新型試乗】雪道でなくとも安心感ある「e-4ORCE」の洗練と素性のよさ…島崎七生人
レスポンス / 2024年7月6日 12時0分
-
ホンダ、進化版の「ヴェゼル」が持つ2つの魅力 より静かに、価格アップも抑えた優等生SUVに
東洋経済オンライン / 2024年6月24日 10時0分
-
日産「定番ミニバン」何がスゴい? e-POWER搭載の「セレナ」が大好評! 発売1年超のSNSでの反響は?
くるまのニュース / 2024年6月20日 10時10分
ランキング
-
1「ユニクロ・GU・COSのTシャツ」全部買ってわかった“本当にコスパが高い傑作アイテム”
日刊SPA! / 2024年7月17日 18時37分
-
2イケアのモバイルバッテリーに“発火恐れ” 製造不良で一部自主回収…… 海外では事故も発生
ねとらぼ / 2024年7月17日 20時10分
-
3なぜ?「N-BOX」新型登場でも10%以上の販売減 好敵「スペーシア」と異なる商品力の改め方
東洋経済オンライン / 2024年7月17日 9時30分
-
4第171回芥川賞は朝比奈秋さんと松永K三蔵さんがダブル受賞
産経ニュース / 2024年7月17日 18時4分
-
5ドラマ「西園寺さん」ヒットの予感しかない3理由 「逃げ恥」「家政夫ナギサさん」に続く良作となるか
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 20時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)