キングジムの電子メモパッド「ブギーボード」!使って初めてロングセラーの秘密が分かりました
&GP / 2023年4月16日 21時0分
キングジムの電子メモパッド「ブギーボード」!使って初めてロングセラーの秘密が分かりました
<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>
先日、問い合わせの連絡をメーカーにしました。ところが、問い合わせた部署が違い「お手数ですが、こちらの電話番号にお掛け直しください」といわれたのです。
とっさに電話番号をメモする付箋が見当たらなかったので、その辺にあった紙に書いてことなきを得たのですが、そんな時、皆さんはどうしていますか。
もしくは同じく電話で問い合わせして操作手順を聞いた時や、担当者にご連絡くださいといわれ担当者名を教えてもらった時、そして新しいアプリをダウンロードしてパスワードを新規登録しなきゃならない時…。
人によりけりなんでしょうけど、いつもその辺の紙に書き散らかしてその場をしのぎ、後から見返した時、「これなんのパスワードだっけな?」となることが多々あるんです。
そんな時、ふとこの記事が目に入りました。そう、KING JIM(キングジム)の電子メモパッド「boogie board(ブギーボード)」の記事です。「あっ、これを常にデスクトップに置いておけばいいのではないか!」と思い購入。
入手したのは記事にある最新モデルではなく、A6手帳サイズの「BB-14」(4400円)ですが、個人的にはもっと昔から使っておけば良かったと実感したアイテムでした。
【INDEX】
・キングジムの「ブギーボード」とは?
・ブギーボードの特徴
・ブギーボードの使い方
-カメラで読み取ればデータ化できる
・使って分かったブギーボードのメリット
■キングジムの「ブギーボード」とは?
ブギーボードは、もともとアメリカのiMPROV ELECTRONICSが2010年から販売している電子メモバッドで、同年、キングジムが輸入販売を開始。
感圧式の液晶画面を搭載し、付属のスタイラス(描画用のペン)や爪など
存在自体は当初から知っていましたが、これまで意識したこともなく、すでに販売開始から13年が経つロングセラーシリーズのアイテムを、今さらながら手に取ったのです。
現在のラインナップは、購入した「BB-14」のほか、
・シンプルで、お手頃な「BB-1GX」(4950円)
・10.5インチと大型で見やすい「BB-9」(1万450円)
・半透明液晶を採用した13.8インチの大画面モデル「BB-11」(1万2100円)
・コンパクトで付箋のように使える「BB-12」(3850円)
・9.1インチの半透明液晶モデル「BB-13」(9350円)
・11.3 インチで壁にも掛けられる「BB-15」(7480円)
・別々に書いて消せる2画面モデル「BB-16」(1万780円※4月28日発売予定)
・スリムフレームで筆記面積の増えた「BB-17」(7150円※4月28日発売予定)
の9モデル。用途に応じてさまざまなタイプを選べます。
その中で、なぜ「BB-14」を選んだかをひと言でいえばサイズと価格のバランスです。付箋サイズはとっさに書くときに小さすぎるし、大画面モデルは使いこなせるイメージがありません。
BB-14は、普段持ち歩く手帳と横幅がほぼ同寸なのと、ラインナップの中でもお財布に優しく、サイズと価格のバランスがちょうどだったのです。
■キングジム「ブギーボード」の特徴
ブギーボードは、液晶パネルに描画し、それを簡単に消せるアイテム。
スタイラスで書き、本体下部にある消去ボタンを押せば瞬時に文字が消えます。リチウムコイン電池1個で約3万回消去できるそう。
BB-14には搭載されていませんが、誤って消さないようロック機構がついたモデルもあります。
唯一の付属品が、描画用のスタイラス。ボディは四角く、机の上に置いておいても転がっていきません。グリップには溝が刻まれて滑りにくいようになっているので、書くときはもちろん、本体から取り外す時にも機能します。
書き心地は滑らかで、漢字を書いた時の“ハネ”や“ハライ”までしっかり表現できるし、筆圧で線の太さが変わります。
画面はハイコントラストなので見やすく、文字色は写真の色よりも蛍光グリーンのような感じ。メモ帳としての機能は申し分ありません。
スタイラスを使わない時は、本体に装着しておけます。しかもスタイラスと本体には、それぞれストラップ穴を装備。なくさないよう紐でつなげますが、窮屈なく書こうとすると、それなりに長い紐が必要です。
持ち運びを想定している人は注意が必要かもしれません。
背面には、14cmの定規付き。レーザー刻印目盛りで使っていても摩擦で消えないので、いざという時には役立ちます。
機能がシンプルな分、使いやすさは抜群! 何も迷うことなく使い始められるのはいいですね!
■「ブギーボード」の使い方
単一機能だけに、使い方は想像の域を超えませんが、書いて、消してをつい繰り返したくなります。
とっさのメモ帳代わりはもちろん、タスクをメモする際には意外と重宝(写真のように、ToDoリストとしてきれいに書くことはありませんが…)。
その日にやることを仕事前のルーティンとして書くのは、頭を整理する上でも役立ちます。
背面にマグネットが付属。冷蔵庫にペタッと貼れるため、買い物リストや家族に伝言を残すときにも便利です。
子供が文字の練習をする際も、なんの違和感もなく使っています。
タブレットなどと違い、いちいち立ち上げる手間がなく置いておいた状態ですぐ使えるのはなんとも便利。テキストのように打ち込むこともないし、いつでもメモできるのは想像以上に快適です。
約75gと軽く、A6サイズで持ちやすいため、屋外で句を詠んだり、絵を描いたりする時も便利に使えます。
「春うらら 外で一句に 良さそうです」。駄句ですいません。
■カメラで読み取ればデータ化できる
さて使い始めは、書きっぱなしを想定していましたが、やっぱり記述したことを保存したい場合もあります。そんな時でも大丈夫!
専用アプリの「Boogie Board SCAN」を使えば、カメラで読み取るだけで、書いた内容を画像データとして保存できます。
操作は簡単。アプリをダウンロードし、機種を登録。アプリを起動させたら、ブギーボードの上にカメラをかざすだけ。自動でスキャンして読み取ってくれます。
保存したデータは、アプリの編集画面上で色を付けたり、テキストを加えたりできるほか、
大事なメモを書いた時には助かります。
しかも、大事なメモについ余分なことを書いてしまった場合でも、アプリ上で余分な文字や絵は消すことが可能。必要な部分だけを保存できるのです。
■使って分かった「ブギーボード」のメリット
結局、使って分かったのは、意外と日常にはメモをしなきゃならない場合は多くある中で、予想外に痒いところに手が届くアイテムだということ。
これまで存在は知っていても、買うほどではないと思ってこれまで手を伸ばさなかったのですが、無駄な紙の使用は減るし、大事なメモは保存・編集・整理できるし、机上は整理できるし、使用想定にはないけれどもコミュニケーションツールとしても使えるし、いいことだらけ。発売から13年も売れている理由を身を持って知りました。
特に、立ち上げが不要で、サッと書けて、サッと消せる(商品のコンセプトそのものですが…)のは本当に便利。使って初めてその良さを認識したアイテムでした。
<文/澤村尚徳(&GP)>
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