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大人気!北海道「旭山動物園」でもぐもぐタイムを堪能してきました!

&GP / 2016年9月1日 23時0分

大人気!北海道「旭山動物園」でもぐもぐタイムを堪能してきました!

大人気!北海道「旭山動物園」でもぐもぐタイムを堪能してきました!

こんにちは、“乗り物系ライター“の三才です。最近、乗り物レポより旅レポの方が多くない? と多方面からのツッコミが日増しに激しくなってきましたが、温かい目でお付き合いいただければ幸いです。

今回の舞台は北海道旭川市。北海道のほぼ中心に位置する中核都市です。ここ旭川には、そのジャンルにおいて国内で最も人気と言っても過言ではない施設があります。そう、「旭山動物園」です!

好きな動物園ランキングなどで何度もトップに輝き、TVドラマの舞台になるほど有名な動物園ですが、それほどアクセスがいいわけでもない立地で、規模もそれほど大きくない。ゴージャスさとも無縁と思われるそんな公立の動物園が(超失礼ですが事実だと思う)、何故こんなに人気なのか? 気になりますよね。

IMG_6379 この春に生まれたアムールトラの子ども。カワイイ!

 

実はサンザイ、無類の動物園・水族館好き。ゆえに旭山動物園は憧れの施設でした。このたび『&GP』でその人気の秘密をレポさせていただけることになり、感無量です! 公私混同気味とはいえ猛暑の中での渾身のレポ、ぜひご笑覧くださいませ。

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■そもそも旭山動物園って、どういう動物園なの?

IMG_6494 旭山動物園の正門入口。いってきまーす

 

旭川の中心部からクルマで約20分、小高い丘に旭山動物園はあります。15万1000㎡の敷地にはおよそ150種、750点もの動物が飼育・展示され、来園者は年間150万人以上(2015年実績)。ぶっちゃけ、公立の動物園の中でも突出して広いわけでもなく飼育点数も多いわけでもない。入場料は大人820円とリーズナブルですが、実は上野動物園の方が安い(600円)。なのになぜ人気なのか? それは動物の「見せ方」に秘密があるようです。

 

IMG_1618 暑くてダレるライオン。夏の風物詩か……

 

国内外にはさまざまな動物園がありますが、近年多く取り入れられている展示手法が「行動展示」。これは動物が本来持っている生態や行動をそのままに展示するという手法で、国内では旭山動物園が先駆けて取り入れたそう。

具体的な話は後々に書くとして、ひとつハッキリしているのは、動物に何か芸をさせるとか、来園者と触れ合うとか、そういった類いのことが一切ありません(家畜・ペット種は別)。確かに野生種の動物たちは、自然の状態ではそんなことしませんものね。

 

■旭山動物園の楽しみ方のポイント

動物園は丘陵地にあるため坂が多いので、無駄にウロウロするのはお勧めしません。効率よく見るためには事前に「もぐもぐタイムの時間」と「動物が寝室に入る時間」をチェックするのがポイント。

「もぐもぐタイム」とは、飼育員がエサを与えながら行動や習性を説明する時間で、実施する動物ごとにタイムスケジュールが異なります。また、寝室に入る時間も動物によってまちまちなので、遅めの時間に見に行ったらもう部屋に入っていた、なんてことになりかねません。さすが行動展示の動物園だけあって“動物ファースト”が徹底しています。

確実に見たいのであれば見学スケジュールをあらかじめ決めて、効率よく回れるようにしましょう。今回は、旭山動物園の中でも人気のペンギン・アザラシ・ホッキョクグマのもぐもぐタイムを基準に、園内を回ることにしました。

IMG_6218 園内には手作り感満点の看板や展示物が

IMG_6322

IMG_6324

 

■猛烈にペンギンが近い!

正門を入って坂を登ると右側にあるのが「ぺんぎん館」。

旭山動物園で飼育しているペンギンは、キングペンギン、イワトビペンギン、ジェンツーペンギン、フンボルトペンギンの4種。正面のプールにはすでにペンギンがたくさん出ていて、思い思いの行動をしています。

なにより驚きなのが、ペンギンと私たちの距離が近いこと。低い柵を隔てた目の前に立つ巨大なキングペンギンとメンチを切り合うことになるとは、よもや思いませんでした(しかも間近で見ると結構怖い)。

IMG_1582 ペンギンが間近に迫ってくる

もぐもぐタイム開始の15分前から最前列に陣取ってたんですが、開始直前には背後に黒山の人だかり。時間より早めに待機しなければベスポジで見られません(これは他の動物も同様)。もぐもぐタイム、侮れないです…。

IMG_6232 「メシだメシだー(わらわらわら)」

IMG_6236 エサはホッケやイカナゴなど。食い意地スゲー

 

続いて、館内ではプールで泳ぎまくるペンギンの勇姿が見られます。

水中トンネルでは、頭上を泳ぐペンギン(の腹)を眺めるという楽しみがあるんですが、陸上でのモッサリ感が嘘のような俊敏さ! まるで鳥のようでした(注:ペンギンは鳥類です)。

そういえば、冬期にはペンギンのお散歩タイムがあって、雪の園内をキングペンギンがよちよち歩く様子を見ることができるんだそう。み、見たいな…。

IMG_1715 水中トンネルはこんな感じ

 

IMG_6491

IMG_6482 鳥みたいです(いや、鳥ですから)

 

■デブのくせにイイ動きをするアザラシ

次はペンギン館の向かいにある「あざらし館」へ。

まずは屋外放飼場でもぐもぐタイムを観覧。奥には小さな釣り船が係留?設置?してあり、ウミネコやカモメが飼育されている様子。釣り船にウミネコ…北国のペーソスをも演出するとはサスガです。

もぐもぐタイムでは、水族館で見るようなショーはやりません。飼育員さんがバケツに入ったエサを投げ与えながら、アザラシの生態や行動を解説します。でも結構うまいことエサをキャッチしているので(しかも飼育員さんはわざと遠くに投げたりもする)、もともと芸達者な動物なのかもしれません。

IMG_6303 しおらしくエサを待つアザラシ

IMG_6305 エサが投げ入れられて大騒ぎのアザラシ

 

続いて館内へ。

屋外放飼場に続く大水槽を館内から見られるのですが、ここでのお楽しみは「マリンウェイ(円柱水槽)」を通過するアザラシを見ること。

大水槽とマリンウェイは繋がっていて、回遊するアザラシが時折通過する様子を間近で見ることができるのです。タテに泳ぐアザラシ…しかもなかなかなスピードで、したり顔で通過して行くんですよ(笑)。

IMG_6411

IMG_6413 上がったり降りたり。なかなかのスピードなので撮るのが大変

 

どのアザラシも前世はマグロか?と疑うぐらい、屋外放飼場と大水槽とマリンウェイを延々グルグル泳ぎ回っています。ただし、もぐもぐタイムの時だけみんな屋外放飼場に集まるので、マリンウェイを通過する姿は見られません。念のため。

 

IMG_6286 彼らはとにかく自由です

■水中のホッキョクグマがこんなに面白いなんて!

続いて「ほっきょくぐま館」へ。

もぐもぐタイムの10分前くらいに入り口付近を見たら、既に長蛇の列。ここでは館内でもぐもぐタイムを見学するので、入場できる人数にある程度制限があるように思われます。週末に行くなら、なるべく早めに入館していい位置をキープすべきかと。

館内の大きなガラス張りの向こうは巨大プール。ここに飛び込んで泳ぐホッキョクグマを、ガラス越しに見られるのです。

ホッキョクグマってものすごく大きいんですけど、その巨体が泳げるぐらいですから、相当広くて深いことがわかります。普段のホッキョクグマは放飼場でのんびり過ごすことが多いようですが、プールに入るのは基本的にもぐもぐタイムのときだけ。もぐもぐタイムがどれだけ貴重な時間かというのがお分かりいただけたでしょうか。

IMG_1694 プールと反対側の放飼場にて。イケメン

IMG_6338 もぐもぐタイム前。押すなよ?押すなよ?ってとこか

 

飼育員さんがエサの魚をプールに投げ入れると、追うように飛び込んでいきます。その水しぶきたるや凄まじい!

泳ぐホッキョクグマの水中の様子を見たことってありますか? ものすごく堂々として迫力があるんですよ。さらに、毛足の長い毛皮をフワフワさせながら浮いている様子は、本当にカワイイ! ひと目でファンになりました。

IMG_6447 上手く潜ってエサをキャッチします

IMG_6456 足の裏にも毛が生えてるのは、雪や氷の上でも滑らないため

■頭上を制覇するレッサーパンダ&シロテテナガザル

ペンギン、アザラシ、ホッキョクグマのもぐもぐタイムの合間に、さまざまな動物を見て回りましたが、特に面白かったのがレッサーパンダとシロテテナガザルでした。

やはり展示方法に秘密があるように思います。

「小獣舎」にいるレッサーパンダは、園内道路の上にかかった吊り橋を自由に行き来するので、私たちの頭上をテクテク歩く様子を眺める楽しさがあります。

IMG_1624

IMG_1630 吊り橋を渡って獣舎と向かいの木の間を移動するレッサーパンダ

 

シロテテナガザルのいる「てながざる館」には、放飼場の壁の高い位置に「雲梯(うんてい)」のような連続して取り付けられた鉄棒があります。それを使って向かいの鉄塔まで飛び移る様子が観察できます。そのあり得ないスピードと俊敏さは、オモチャかなにかと見紛うほど。

IMG_1666
IMG_1679

シロテテナガザルの動きもスゴイが施設の造りもスゴイ シロテテナガザルの動きもスゴイが施設の造りもスゴイ

 

この2つの施設に共通するのは「高い場所で過ごす動物のありのままの行動を見せる」点にあると思います。

しかし、それぞれの施設(の高所)には檻がなくオープンなため、高い位置からうっかり逃げ出してしまうのでは?と、いらぬ心配をしてしまいました(もちろん逃げないように工夫がされています)。裏を返せば、それほど自由で開放的だということです。

 


いかがでしたか? このように旭山動物園では、展示動物の多くを占める野生種の、自然の中でのありのままの様子を観察できるよう施設が建てられ、展示されています。

給餌や世話を行う飼育員さんは、動物たちの自由な行動を妨げないようサポートし、私たち来園者はそっと覗かせてもらう。派手なアトラクションはないし、珍しい動物で客寄せするわけでもない。でも正直、動物園でこんなに長い時間を楽しく過ごした記憶はないような気さえします。

ペンギンのところで少し書きましたが、冬の旭山動物園もオススメらしいです。ちょっと先ですけど、この冬は雪上を散歩するペンギンに会いに、旭川を訪れてみませんか?

旭山動物園
北海道旭川市東旭川町倉沼
http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/

 


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(取材・文/三才はるな

さんざいはるな/エディター、ライター さんざいはるな/エディター、ライター

クルマ、自転車、オートバイ、旅行関連メディアで活動するエディター・ライター。書籍やムックの編集にも携わる。基本的に「タイヤのついた乗り物」ならなんでも興味アリ。一輪から四輪まで、さまざまな乗り物に触れて操る楽しさを、わかりやすく伝えるのがモットー。

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