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高速道路での自動運転を実現!日産の新型セレナは買いか否か!?

&GP / 2016年9月1日 8時0分

高速道路での自動運転を実現!日産の新型セレナは買いか否か!?

高速道路での自動運転を実現!日産の新型セレナは買いか否か!?

ついに“自動運転”機能を搭載した日本車が公道を走り始めます。日産は新型「セレナ」に、ミニバンカテゴリーでは世界初となる“プロパイロット”機能を搭載してきました。

とはいえ日産のプロパイロットは、どんな道においてもドライバーが何もしなくていい、“完全”自動運転に対応しているわけではありませんからご注意を。

同社はすでに、1)2016年>>混雑した高速道路上の同一車線で安全な自動運転を可能にする技術の実用化。2)2018年>>危険回避や車線変更も自動で行う技術の実用化。3)2020年>>ドライバーの操作なしに交差点や十字路を横断できる自動運転技術の実用化、を宣言しています。今回のセレナでは、その中の第1段階をまずは実用化したというわけです。

日産 セレナ

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 ■まずはファミリーカーで自動運転機能を実用化したことがエライ!

新型セレナのプロパイロットは、アメリカの運輸省NHTSA(道路交通安全局)の基準において「レベル2」に相当する技術。これは“加速・操舵・制動のうち複数の操作をシステムが行う状態”のことを指します。ちなみに「レベル1」は“加速・操舵・制動のうちいずれかの操作をシステムが行う状態”で、「レベル3」は“加速・操舵・制動のすべてをシステムが行い、システムが要請した場合のみドライバーが対応する状態”です。

さらに、その上の「レベル4」は“すべてをシステムがコントロールし、ドライバーは全く関与しない状態”であり、これこそが完全な自動運転技術といえるわけです。

日産 セレナ

加速・制動・操舵のうち、複数を自動化したクルマはこれまでもありましたが、日産がプロパイロットを“同一車線”というエクスキューズを付けつつも自動運転と呼ぶのには、理由があります。それは、追従している先行車両が完全停車した場合、自動的に停車するだけでなく、ドライバーがブレーキを踏まなくても停止状態を保持するから。停車のためのブレーキ操作だけでなく、停止し続けるためのブレーキ操作も自動でやってくれるわけです。

停止状態からの再発進は、先行車両が3秒以内に動き出せば、そのまま発進。3秒以上停止していた場合はアクセルを軽く踏むか、ステアリングにあるボタンを押すだけ。渋滞中にわずらわしいブレーキとアクセルの踏み変え操作をしなくて済みます。

日産 セレナ

さらにセレナのプロパイロットは、道路の両サイドにある白線を認識し、その中央を走行するようステアリング制御もしてくれます。高速道路を走っているのであれば、ドライバーはステアリングに手を添えているだけで(15秒間手を離しているとプロパイロットはキャンセルされます)、ほとんどの操作をクルマに任せることができるんです。

中でもスゴいのは、先行車両や白線の認識を、すべてフロントウインドウに設置された単眼カメラで行っていること。もちろん、車両だけでなく歩行者も認識します。単眼のカメラですが、周囲の状況は立体的に認識しており、前方の車両や白線などの位置関係も三次元的に把握しているからこそ、アクセルやブレーキ、ステアリングなどを統合制御できるのです。

日産 セレナ

日産 セレナ

もちろん、新型セレナがスゴイのは、プロパイロットだけではありません。駐車する際に自動でハンドル操作をしてくれる“インテリジェントパーキングアシスト”や、ルームミラーにリアカメラで写した映像を表示し、悪天候でもクリアな後方視界を確保する“スマートルームミラー”、上空から見下ろしたような映像で周囲を確認できる“アラウンドビューモニター”なども用意されています。

あと、個人的に便利だと感じたのは、ボディの下に足先を出し入れするだけで、左右のスライドドアを開閉できる“ハンズフリーオートスライドドア”機構。荷物で両手がふさがっている時、スライドドアの開閉で苦労したことのある人は、結構多いはずです。

日産 セレナ

パワートレインは、2リッターのガソリンと、それに簡易的なハイブリッドシステムを組み合わせたユニットの2種類を用意。価格は231万6600円〜で、プロパイロットを付けるには“セーフティパックB”(24万3000円)をオプションで選ぶ必要があります。でも、今ならプロパイロットを標準装備した「プロパイロットエディション」(291万6000円〜)も選べますから、気になる方は要チェック!

これだけ先進的な技術が、ファミリー向けのミニバンとして、しかも、他社の同クラスのモデルと大差ない価格で買えるのは、まさに画期的なこと。“自動運転”の恩恵をいち早く味わいたい、とか、家族でのドライブをより安全に楽しみたい、という人にとって、新型セレナは間違いなく“買い”の1台といえるでしょう。

日産 セレナ

(文/増谷茂樹)


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