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ロイヤルエンフィールドの空冷単気筒350ccモデル「メテオ」「クラシック」「ハンター」はどう違う?

&GP / 2023年7月16日 7時0分

ロイヤルエンフィールドの空冷単気筒350ccモデル「メテオ」「クラシック」「ハンター」はどう違う?

ロイヤルエンフィールドの空冷単気筒350ccモデル「メテオ」「クラシック」「ハンター」はどう違う?

近年、バイクファンの間で人気のカテゴリーとなっているのが、空冷単気筒エンジンを搭載したモデル。2021年をもって生産が終了したヤマハの「SR400」が同年の250cc以上の小型二輪で販売台数首位を記録し、翌2022年はホンダの「GB350/S」が同じく販売台数トップとなっているのは象徴的な出来事でしょう。

その「GB350/S」を開発する過程で、ホンダがライバルとして想定していたのが、インド市場で高い販売シェアを誇るロイヤルエンフィールドの空冷単気筒マシンでした。

ロイヤルエンフィールドの400cc以下の空冷単気筒モデルとしては、「メテオ350」「クラシック350」「ハンター350」の3車種がありますが、それぞれどんな特徴があり、どんな人におすすめなのか? 実際に3車種ともに試乗した経験から解説します。

 

■足つき性がいいクルーザーモデル「メテオ350」

Jシリーズと呼ばれる350cc空冷単気筒エンジンを搭載したモデルとして一番早く登場したのが「メテオ350」です。着座位置の低いクルーザータイプのマシンで、シート高は765mmと今回紹介する3車種の中で最も低く、足つき性の良さから小柄なライダーにも選ばれています。

ホイール径はフロント19、リア17インチ。ハンドル形状はややライダー側に引かれたアップライトなもので、ゆったりした姿勢でライディングできるのも魅力です。

ステップはかなり前方に位置しており、ソファに座っているような足の位置になります。ホンダの「GB350」がフォワードコントロールでシーソー型のシフトペダルを装備しているのは、このマシンがインド市場で人気が高いためと言われています。

クルーザータイプの車体なので、やはりツーリングユースに向いています。大きめのウィンドスクリーンとリアにバックレストを装備したSupernovaというグレードも用意されているので、快適なクルージングが可能。エンジンの最高出力は20.2PSですが、トルクフルな特性と水平基調のマフラーから吐き出される迫力あるエキゾーストノートもあって、走行中はエンジンの存在感が非常に大きく感じられます。価格はスタンダードモデルが71万600円〜、Supernovaは74万3600円です。

 

■クラシカルなデザインが魅力の「クラシック350」

その名の通り、クラシカルなルックスに仕上がっているのが「クラシック350」。1901年に英国で生まれた同ブランドの歴史を感じさせるモデルといえます。

エンジンとフレームなどの基本設計は「メテオ350」と共通ですが、フロントフォークのカバーや、ヘッドライトに設けられたツバ、シングルシートが標準となる分割式のシートなど、クラシカルなイメージが高められています。

ホイール径はフロント19、リア18インチで、ハンドリングもクラシックな設計。キャストホイールのグレードもありますが、個人的にはスポークホイールが似合うと感じます。シートがやや厚めなこともあって、シート高は805mm。ステップ位置は「メテオ350」よりはやや後方になっていますが、それでもやや前方に感じます。

搭載される空冷エンジンは、ユーロ5の規制に対応した新しい設計のものですが、「GB350」のものと比べるとやや振動が伝わってくるので、クラシカルなイメージとマッチします。キャブトンタイプのマフラーから排出されるエキゾーストノートに耳を傾けながら、クラシカルなフィーリングを楽しみたい人におすすめ。価格はカラーによって異なりますが、69万4100円〜となっています。

 

■走りを楽しみたいなら「ハンター350」

2023年に日本に上陸した最新モデルが「ハンター350」。エンジンは前2車と共通ですが、フレームの設計は異なり、ホイールベースが短くなっています。このフレームは、シャシー開発のスペシャリストであるハリス・パフォーマンス社と共同開発されたもの。かなりキビキビしたハンドリングが味わえるマシンに仕上がっています。

ホイール径は前後17インチと現代的なセレクト。スポーツタイヤも選びやすいサイズなので、よりハイグリップなタイヤを履かせることもできます。マフラーはややテールが持ち上がった形状となっていますが、これもバンク角を確保するためのデザイン。ホンダでいえば「GB350S」に近いキャラクターです。

シート高は790mmですが、車体がスリムでシートの幅も絞り込まれているので数値以上に足つき性は良好。押してみても181kgという数値以上に軽く感じます。そして、走り出すと軽快な印象はさらに高まり、コーナーで寝かし込む操作にも俊敏に反応してくれる。街中で交差点を曲がるのも楽しくなるマシンなので、ハンドリングを楽しみたいユーザーにおすすめです。価格が65万7800円と、3車の中で最も抑えられているのも魅力です。

*  *  *

歴史を感じさせる空冷単気筒エンジンを搭載し、スタイルや乗り方に合わせてバリエーションモデルも用意されているロイヤルエンフィールドの350ccシリーズ。国産車に比べると個性が強いモデルだけに、それぞれの特徴を知ったうえで選んでもらいたいところです。

>> ロイヤルエンフィールド

<取材・文/増谷茂樹

増谷茂樹|編集プロダクションやモノ系雑誌の編集部などを経て、フリーランスのライターに。クルマ、バイク、自転車など、タイヤの付いている乗り物が好物。専門的な情報をできるだけ分かりやすく書くことを信条に、さまざまな雑誌やWebメディアに寄稿している。

 

 

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