仕事も遊びもこれ1台!“二刀流”ハイコスパゲーミングノートPC6選【安くて良いもの夏ベストバイ】
&GP / 2023年8月21日 20時0分
仕事も遊びもこれ1台!“二刀流”ハイコスパゲーミングノートPC6選【安くて良いもの夏ベストバイ】
【安くて良いもの夏ベストバイ】
「ゲーミングノートPC」だからって、ゲームだけに使うわけじゃない。こだわりのハイエンドモデルを選ぶか、エントリーユーザー層を意識した手頃なモデルを選ぶか。その他の用途との重なりを考えながら、チェックしてみよう。
* * *
ここ数年、さまざまな企業がゲーミングブランドに注力してきている。例えば、2021年2月には日本HPが「Victus」を発表。2022年6月にはソニーがゲーミングギアブランドの「INZONE」を発表した。そして2023年3月には、レノボ・ジャパンが「LenovoLOQ」を発表している。
こうしたブランド展開には、エントリー層を見据えたものも多く、これまでに展開してきた上位ブランドのノウハウがエントリークラスのモデルで生かされる。例えばレノボなら既存の「Legion」シリーズで培ったノウハウを「LOQ」で活かすという具合だ。
価格に目を向ければ、上位ブランドでも最小構成なら20万円弱、エントリー向けブランドでは15万円前後で手が届く。ゲーミングPC入手のハードルは、徐々に下がってきているようだ。
また、ゲーミングPCといえば、ギラギラとRGBライティングが光り、毎夜何時間もゲームをプレイするようなコアユーザーが買う製品、そんなイメージがあるかもしれない。
しかし、すべてのモデルがそういうわけではない。なかには、ゲーミングに耐えられる堅実な性能を備えながらも、ビジネスノートPCを思わせる外観で、普段使いにも適したモデルもある。また、日本HPが、ゲーミングだけでなく、クリエイティブな作業にもノートPCを利用する顧客層を「クロスオーバー層」と定義するように、メーカー側がゲーミングとその他用途の重なりを意識・強調する場面も目立ってきた。ユーザーとしても、ゲーミング×クリエイティブや、ゲーミング×ビジネスのような「二刀流PC」の視点でもチェックしておけば、視野が広がりそうだ。
ITライター 井上晃さん
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスなど取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。X(Twitter)@kira_e_noway
■ゲーミングノートPCの2大トレンド
▼「クロスオーバー」市場が活況
ゲーミングモデルでありながらも、クリエイティブな用途や、ビジネスシーンでの併用も想定した製品が目立つようになってきた。洗練されたデザインは、普段使いにも十分耐える。
▼大手PCメーカーがゲーミングに続々参入
ここ数年、ゲーミングPC・周辺機器の新ブランドが多く登場している。レノボ・ジャパン「Lenovo LOQ」(23年3月〜)のようにエントリー層を意識した展開にも注目だ。
■ハイコスパなゲーミングノートPC、6モデルをチェック!
1. 普段から抱えて歩ける一台として
マウスコンピューター
「G-Tune E4-I7G60DB-B」(19万9800円)
14型のゲーミングノートPCは、同ブランドでは初。ミドルレンジのグラフィックスを搭載し、20万円弱で入手できるコスパの良さが光ります。内蔵バッテリーで約12時間動作するスタミナは、普段使いに適したポイントです
144Hz対応の14型ディスプレイを搭載。ビジネスシーン向けのノートPCとも思えるシンプルな外観が特徴的だ。プロセッサにはインテルCore i7-12650Hを、グラフィックスにはGeForce RTX 4060 Laptop GPUを備える。3年間のセンドバック修理保証付き(※)なのも安心。
▲Webカメラは100万画素で最低限の仕様という印象だが、Windows Helloを使える点で便利。デュアルマイクアレイも内蔵する。ディスプレイはリフレッシュレート144Hzに対応
▲インターフェースは、左右側面に豊富に配置され、ゲーミング用途だけでなく、普段使いとしての活躍も期待。左側面にはThunderbolt 4ポートも備え、柔軟な機器接続が可能だ
※保証期間中に故障や不具合が起きた際、その製品を発送すれば、修理などを行い返送してくれるサービス
2. この値段なら手が伸ばしやすい!
レノボ・ジャパン
「Lenovo Legion Pro 5iGen8」(19万1151円〜)
搭載するGeForce RTX 4050は、エントリー帯のGPUでありつつも補間フレームなどが特徴の「DLSS 3」をサポート。20万円を下回る手頃さと、快適なプレイ体験のバランス感に優れます。上位構成にしても24万円前後です
16.0型のゲーミングノートPC。プロセッサとグラフィックスの組み合わせには複数ランクが用意されるが、エントリー向けならインテル Core i5- 13500HX とGeForce RTX 4050 Laptop GPUを搭載し、20万円弱で手が届く。この場合、メモリ16GB、ストレージ512GB。
▲内蔵カメラは1080pで撮影可能。デュアルマイクロホンも備える。第13世代インテルCore iプロセッサーで駆動し、内蔵バッテリーでの駆動時間は、最大約5時間
▲16.0型のディスプレイは、解像度2560×1600ピクセルで、表面仕上げは光沢なし。リフレッシュレートは240Hz駆動に対応し、輝度は500ニト。色域はsRGBを100%カバー
3. 約1.65kgのスリムなゲーミング機
ASUS
「ROG Zephyrus G14 GA402NJ」(18万9800円)
19万円弱から入手できるモデルも。5月に登場した上位構成の「GA402XU」なども合わせてチェックしたいところです
14.0型のゲーミング機で、厚さ18.5mmというスリムな筐体が特徴的。プロセッサにはAMD Ry zen 7 7735HSを、グラフィックスにはNVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop GPUを備える。
▲左側面にはUSB 4のType-Cポートを搭載。データ転送、映像出力、給電を、ケーブル1本で行える
4. モバイル使用でも堅実な性能を
MSI
「MSI Thin-GF63-12VE-069JP」(実勢価格:18万8660円前後)
18万円台の手頃さはもちろん、1.86kgという重さや最大9時間のバッテリー持ちなど、携行性の高さも◎
2月に発売されたゲーミングノートPC。15.6型のディスプレイは、144Hz駆動に対応する。インターフェースのうち、HDMIポートは奥側面に配置。Webカメラは92万画素。
▲プロセッサにインテル Core i7-12650Hを、グラフィックスにNVIDIA GeForceRTX 4050 Laptop GPUを搭載
5. 白くて爽やかな16.0型の上位機
HP
「OMEN Transcend 16」(想定価格:31万6800円〜)
予算に余裕があれば、mini-LEDディスプレイを搭載した「スプリームモデル」(52万5800円〜)も魅力
クリエイティブ用途も想定した7月発売の上位モデル。プロセッサはインテルCore i7-13700HXを、グラフィックスは NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptopを搭載する。
▲インターフェースには、Thunderbolt 4x2、Type-Aポートx2、HDMI 2.1、RJ45、オーディオ端子を備える
6. 広い画面と高性能をこの価格帯で
デル
「NewDellG16ゲーミングノートパソコン」(19万5921円〜)
サイズや処理性能などの仕様を考えると、特にコスパが良好です。F9キーでのモード切り替え操作にも注目
3月発売の16.0型モデル。プロセッサにはインテル Core i7-13650HXを、グラフィックスには NVIDIA GeForce RTX 4060を 搭載する。165Hzまでの可変リフレッシュレートに対応。
▲排熱設計にはAlienwareのノウハウを活用。4本のヒートパイプや、超薄型ブレードを使う冷却ファンなどを搭載
▲奥側面で接続できるインターフェースが豊富。電源やHDMI 2.1、DisplayPort Alt対応のUSB C 3.2 Gen 2など
■ゲームにエンタメ、そして仕事…使い勝手は想像以上!ハイコスパAndroidタブレット3選
夏は、Androidタブレットにも面白い選択肢がたくさん。なかでも6月に発売された「Google Pixel Tablet」はチップセットにTensor G2を搭載し、処理性能も高いため、幅広い用途に期待できそうだ。
11インチモデルや、6月にあらたに128GBモデルを投入したOPPO Pad Airなどもチェックしたい。コンテンツ視聴など、用途によっては、こうした機種がちょうどよい。
1.スマートディスプレイにもなる一台
Google
「Google Pixel Tablet」(7万9800円〜)
ハブモードに切り替えればスマートスピーカーのような運用も可能に。サウンドはリッチな低音を楽しめます
10.95型のディスプレイを搭載し、背面・前面ともに800万画素カメラを備える。専用の充電スピーカーホルダーが同梱され、タブレットを磁力で固定しながら充電できる。
▲同梱の「充電スピーカーホルダー」では最大出力15Wで充電可能。43.5mmのフルレンジスピーカーも内蔵する
▲AI処理に優れるTensor G2を搭載。正確な音声入力や、ビデオ通話時のオートフレーミングなども実現する
2. 高コスパ機の容量が2倍に増えた
OPPO
「OPPO Pad Air(128GB)」(3万9800円)
画面は10億色表示に対応し、クアッドスピーカーは Dolby Atmosをサポート。コスパの高さが目を惹きます
22年9月に発売されたOPPO製の10.3型タブレット。当初は64GBモデルだったが、23年6月に128GBモデルが新登場した。薄さ6.9mm、重量約440gのサイズは携行性に優れる。
▲ディスプレイを2本指でなぞることで素早く画面分割を起動し、マルチタスクに移行できる機能を備える
3. メールチェックならコレで十分
NEC
「LAVIE Tab T11(T1175/FAS)」(6万280円)
上位機種(T1195/FAS)から一部機能を落とし、コストを抑えたモデル。画質や音質にこだわれなければ狙い目
11.5型・120Hzのディスプレイを備えるスタンダードモデル。Dolby Atmos対応のスピーカーを4基備え、臨場感あるサウンドも楽しめる。プロセッサには「Helio G99」を搭載。
▲デジタルペンGをメインで使いたい場合には、スタンド機能付きのタブレットカバーも要確認だ(ともに別売)
▲別売のスタンドカバー付きキーボードを装着すれば、メールチェックや書類作成なども行いやすくなる
■アップルが提案する全く新しいPCのカタチ
アップル
「Vision Pro」※日本発売未定
Appleは6月に開催したWWDC23で「Apple Vision Pro」を発表。同製品を“空間コンピュータ”と紹介した。現実の映像にアプリウィンドウなどのUIが溶け込み、コントローラーも不要であるなど、同製品はXR市場の既存製品とは一線を画す体験を提供しそうだ。ただし価格は3499ドル〜(米国)ほど。まずは24年初旬に米国で販売開始予定だ。
※2023年7月6日発売「GoodsPress」8-9月合併号48-51ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/井上 晃>
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