1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

【スバル インプレッサ プロト】走りが極上!“タイヤひと転がり目”で進化を確信

&GP / 2016年9月10日 20時0分

写真

【スバル インプレッサ プロト】走りが極上!“タイヤひと転がり目”で進化を確信

全くお恥ずかしいハナシですが、今、街でスバルのNew「インプレッサ」とすれ違っても、「アッ、新型だ!」と断言できない気がします。

そんなことをいうと、スバリストの方々からひんしゅくを買いそうですが、あまりクルマに興味がない人の中には、実車を前にしても「やけにカッコいいインプレッサだなぁ」と感じるくらいで、同車がフルモデルチェンジしたことに気づかない人、けっこういるんじゃないでしょうか。

そんな、ボンクラ(←ワタシのことです)の目には、ひどくキープコンセプトな外観に映る5世代目インプレッサですが、そのルックスと反比例するかのように(いや、実はデザインも結構、頑張っているのですが…)、中身は「ガラリ!」と変わりました。

Newインプレッサには“スバル・グローバル・プラットフォーム”と呼ばれる、イチから構築し直したプラットフォームが与えられました。クルマの土台から新しくなったのですね。

スバル New インプレッサ

今後は、このプラットフォームを伸ばしたり、縮めたりして、さまざまに手を加えたシャーシに、複数のボディを載せて新たなスバル車のラインナップが形成されます。今度のインプレッサは、新世代のスバルを担う、大事なトップバッターなのです。

プラットフォームが一新されたからって「一般ユーザーには関係ないじゃん!」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。クルマに限らず、技術というものは日々進化するものですから、一度マーケットに送り出されたモデルにも、取り込み可能なニューテクノロジーが次々と採用されます。

といっても、どうしても継ぎ足し、つぎはぎ、増築に改築…を繰り返すと、ムリやムダが生じます。コストや構造上、搭載できないものもあります。そんな技術者のうっぷんが一気に晴らされるのが、新しいプラットフォームの開発、なのです…!?

クルマが土台から変わると、どのような恩恵がもたらされるのか? 一般ユーザーのひとりとして、Newインプレッサのプロトタイプに試乗してきました。


<関連記事>
日本車初、歩行者エアバッグが全車に!スバル New インプレッサはもっと安全


■いつの間にかポルシェ「911」のようなクルマになっていた

Newインプレッサのボディは、これまでどおり2種類が用意されます。5ドアハッチバックの「インプレッサ スポーツ」と、4ドアセダンの「インプレッサ G4」です。

どちらも、新プラットフォームを得た証拠として、ホイールベースが先代より25mm延びて、2670mmになりました。偶然にもこの数値は、いまだに根強いファンが多い4世代目「レガシィ」(BL/BP型)と同じです。

スバル レガシィ(BL/BP型)

新型インプレッサのボディは、旧型よりやや大きくなったとはいえ、4世代目レガシィよりはひとまわり小さい。時代とともに、全長に対するホイールベースの比率が大きくなり、併せてキャビンが広くなったわけです。

エンジンは、2リッター(154馬力/20.0kg-m)と1.6リッター(115馬力/15.1kg-m)の2本立て。もちろん、いずれもボクサーこと水平対向エンジンで、前者は直噴化されました。

スバル New インプレッサ スポーツ プロト

トランスミッションは、どちらにも“リニアトロニック”ことCVTが組み合わされ、“シンメトリカルAWD”ことスバル自慢のフルタイム4WD、または、FF(前輪駆動)の駆動方式を採ります。

今回、試乗車として用意されたのは、インプレッサ スポーツの2リッターモデル。「早く乗りたい!」と気持ちははやりますが、それをグッと抑え、まずはおさらいとして、従来型インプレッサに乗ってみます。

スバル インプレッサ スポーツ(従来型)

改めて見ると、外観はややコンサバティブですが、いまだに色あせない、実直なデザインですね。モデル末期になっても人気が衰えなかった理由が分かります。ステアリングホイールを握って走り始めると、いかにも素直でスムーズ。ちょっとしたスポーツ走行も楽しげにこなします。見た目同様、ドライブフィールも、まるで古くなってはいません。

「新型はどれだけ変わっていることやら…」と、懐疑的な気持ちで新型に乗り換えます。ゆっくりと動き出すやいなや…「ややっ!」。なんだかグッと落ち着いた”大人なクルマ”になっています!!

スバル New インプレッサ スポーツ プロト

いいクルマは「タイヤのひと転がり目から分かる」といわれますが、感覚の鈍いワタシの場合、フツーは3ないし4転がりくらいしないと判然としません。ですが、Newインプレッサは、それでも如実によくなっているのが分かります。「重厚」と表現すると、スポーティなNewインプレッサにふさわしくありませんが、いわゆる“車格”が上がったかのような、しっかり、カッチリした、クルマ全体の高い剛性感が印象的です。イチから作り直したプラットフォームの恩恵ですね。

スバル New インプレッサ スポーツ プロト

サスペンションがよく機能していることも、そして、そのことが鈍めのワタシにも分かることが驚きです。この日はクローズドコースでの試乗でしたが、例えば、従来型ではタイヤが鳴り始めるタイトなコーナーや、少々オーバースピードで突っ込んでアンダーステアを出してしまった(恥ずかしい!)ようなカーブでも、新型はシレッとこなします。

レーシングスピードでカッ飛ぶような走りでなくとも、50、60km/hの常用域でも、足回りがよく動いて、タイヤのグリップをきれいに引き出していることを体感できます。今回、Newインプレッサの試乗車は、タイヤサイズが17インチと18インチの2種類が用意されていたのですが、タイヤそのもののグリップに頼らない前者の方が、動的質感の向上が顕著に伝わってきました。

スバル New インプレッサ スポーツ プロト

Newインプレッサの足回りは、セッティング変更はもちろん、ジオメトリーの見直し、例えば、リアのスタビライザーをボディとサスペンションの間のサブフレーム、ではなく、ボディ側に直接取り付けることで効果の最大化を図る、なんてこともやっています。いうまでもありませんが、そうした努力が実るのは、土台となるプラットフォームがしっかりしているからこそ、なのです。

パッと見のルックスは従来モデルのイメージを踏襲しつつも、しかし、内容は劇的に変わっている。クルマの進化をドライブフィールでもって知らしめる、スバル開発陣の意気や良し! インプレッサはいつの間にか、ポルシェ「911」のようなクルマになっていました…というのは、贔屓の引き倒しでしょうか。

<SPECIFICATIONS>
☆スポーツ 2.0i-Lアイサイト(プロトタイプ)
ボディサイズ:L4460×W1775×H1480mm
車重:1320kg
駆動方式:フルタイム4WD
エンジン:1995cc 水平対向4気筒 DOHC
トランスミッション:CVT
最高出力:154馬力/6000回転
最大トルク:20.0kg-m/4000回転

(文&写真/ダン・アオキ)


<関連記事>
【スバル新XV試乗】魅力は不変!熟成が進み、ますますオススメできる1台に
【試乗】スバル レヴォーグの最新アイサイト、自動運転はもう目前!?
【オトナの社会科見学】スバル・ドライビング・アカデミーでテストドライバー1日体験!


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください