日本一のカバン生産地「豊岡」でカバンと温泉とカニと但馬牛を堪能!
&GP / 2024年1月27日 18時0分
![日本一のカバン生産地「豊岡」でカバンと温泉とカニと但馬牛を堪能!](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/goodspress/goodspress_580693_0-small.jpg)
日本一のカバン生産地「豊岡」でカバンと温泉とカニと但馬牛を堪能!
通勤や通学に旅行と外出時のおともであるカバン。手持ちにショルダー、キャリーにポーチまで、さまざまな種類がありますが、生産地を意識したことはありますか? 手元にあるお気に入りのタグをチェックすると、海外産だけでなく、想像以上に“MADE IN JAPAN”が多いことに気づくはず。
日本のカバンの4大産地といえば、東京・大阪・名古屋、そして兵庫の豊岡。大都市が並ぶなか、国内一の生産量を誇り、1000年以上の歴史があり杞柳細工をルーツに持つ豊岡は、積極的な新素材の採用と新技術の導入で、時代のニーズに合わせた柔軟なカバンを生み出してきました。そんな豊岡の魅力と出逢いに、今回現地へと足を運んでみました。
豊岡へは空路なら東京から「伊丹空港」経由で「コウノトリ但馬空港」を利用し約2時間。陸路なら新幹線と特急を乗り継ぎ約2時間半〜3時間で到着します。7つの外湯巡りが人気の城崎温泉と組み合わせると、より滞在が充実するのでおすすめです。
豊岡駅到着後に向かったのが、駅前通りこと大開通り。こちらは、昭和初期のコンクリート建築「豊岡復興建築群」が並び、レトロ感を満喫できるエリアです。どれも店舗兼住宅として現在も現役で活躍中。レリーフの美しさや懐かしい佇まいに、心がほっこりしますよ。
大開通りを徒歩で約10〜15分ほど進むと、最初の目的地「カバンストリート」に到着です。商店街にはショップにリペアを行う専門店をはじめカバンに関するお店がずらり。さらにカバンの自動販売機まで!
試しに購入してみたところ、コウノトリデザインのキュートなミニ手提げが入っていました。
同ストリートでぜひ立ち寄りたいのがカバン専門店「Toyooka Kaban Artisan Avenue」。品質の良さが話題の地域ブランド・豊岡鞄から豊岡小物まで幅広い品揃えが自慢です。ファクトリーブランドを中心に、コラボアイテムまで豊岡産アイテムを常時約250種用意。訪れれば「欲しいが絶対見つかる!」こと間違いなし。
さらに同店舗は“豊岡鞄”の発信拠点であることに加え、職人育成のための1年制の専門学校を併設。3階には工房を構え、毎年13名の若き職人を送り出しています。企画から製作・プロデュースまで、即戦力を重視したカリキュラムなんだそう。職人の高齢化が進むなか、未来の地場産業の担い手もしっかりと育てているのは心強いところ。
なお、革以外の材料はほぼ地元企業からの寄付などで賄っており、メーカーからの期待値の高さも伺えました。
同店舗にて「カバンの神様って知ってる?」という話になり、次なる目的地を「柳の宮神社」に設定。「柳の宮神社」は、日本で唯一の“カバンの神様”として地元民に愛されており、夏には但馬最大のお祭りとして盛大に「豊岡柳まつり」も開催されるほど。
ちなみに、“カバンとの良縁を結ぶ”絵馬もあるので、ぜひ1枚願いをしたためてみては。
散策を楽しんだらちょうどおなかもぐうぅ〜。ということで地元の皆さんからおすすめされたご当地グルメを味わうことに。
訪れたのは最初に訪れた大開通りに位置し、約70mの路地に店舗がひしめく「ふれあい公設市場」。日本最古級と言われる木造市場の佇まいは、まるで昭和にタイムスリップしたかのよう。
今回は一角に店を構える「挽きたてそば 大門」で「出石(いずし)名物 皿そば」(1040円)をつるり。こちらは小皿5枚を1人前として提供する冷たいお蕎麦。最初はそのまま、次は薬味入り、ラストは生卵で味変と3段階で味わうのが定番。ちなみに地元っ子は、基本10皿以上は一度にいけるんだとか。
■巨大コウノトリに城跡、カニに但馬牛と見どころ・食べどころを巡ろう!
お蕎麦でパワーチャージ後は、再び豊岡さんぽ。同エリアのシンボル・コウノトリにご挨拶に向かうことに。「兵庫県立コウノトリの郷公園」では、巨大なコウノトリ観察だけでなく、杞柳細工との接点を見つけられ大収穫の時間となりました。
実は、出石の七代目藩主・仙石久利氏がコウノトリを保護したことで、湿地に生い茂るコリヤナギも守られ、杞柳産業を支える大きな要因になったとか。ちなみに皿そばも同氏が信州から連れてきたそば職人がその始まりと言われています。
繋がりがわかったところで、さらにその足で「出石城跡」へ出発。さきほどの仙石氏が治めていた出石町は現在も多くの観光客で賑わい“但馬の小京都”とも呼ばれる観光エリア。城跡には赤い鳥居が連なり、映えスポットとしても人気。皿そばや出石焼き、杞柳細工アイテムなど名産品とともに城下町を楽しんでみては。
たっぷり豊岡エリアを楽しんだら、夜になる前に城崎温泉へ移動してしまいましょう。「出石城跡」からはバスで約40分ほどの城崎温泉は、関西エリア屈指の温泉地で外湯巡りが人気。さらに11月から3月までは松葉カニのシーズン! と訪れるなら、まさに今がベスト。
そしてカニとともにチェックしておくべきなのが、但馬牛グルメ。おすすめは、カフェ兼バッグも販売する「CREEZAN 城崎本店」の「但馬牛のハンバーガー」(1500円)。
カフェ2Fから城崎温泉の景色を眺めながら、地元食材たっぷりのこだわりバーガーをもぐっ。さらに豊岡鞄の認定製品である自社アイテムも展示&販売中なので、地元グルメと豊岡鞄のお買い物の両方が楽しめます。
ご当地グルメで大満足のあとは外湯巡りで、日頃の疲れを癒しつつ、頑張っている自分にご褒美を。名湯で体の芯までほぐして、さらにカニや但馬牛グルメでにっこりなんて至福の時間ですよね! なお、温泉街からほど近い来日山は豊岡随一の雲海スポット。ぜひこちらも朝イチで訪れてみてはいかがでしょう。
>> 豊岡観光公式サイト
相川真由美|エディター/ライター。ライフスタイル系雑誌の編集アシスタントを経て、IT系週刊誌・月刊誌で約10年以上編集者として刊行にたずさわる。現在は、フリーの編集記者として国内外のテーマパークやエンタメ、ならびに観光、航空関連の取材・インタビューを中心に執筆中。
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