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通勤からツーリングまで!初心者に「グラベルロード」をオススメする3つの理由

&GP / 2016年10月1日 7時0分

通勤からツーリングまで!初心者に「グラベルロード」をオススメする3つの理由

通勤からツーリングまで!初心者に「グラベルロード」をオススメする3つの理由

これからロードバイクに乗りたい! と思っている人がロードバイクに求めているものは何でしょうか? 軽くて、速くて、でもちょっとした通勤にも使えて、週末には少し長距離のツーリングにも出かけたい……という人が多いようです。

軽くて速いという部分では、普通のロードバイクでも満足できるでしょうが、後半に挙げたような使い方を考えているなら、うってつけのモデルがあります。それがロードバイクの中でも「グラベルロード」と呼ばれるジャンルの自転車です。

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■ロードバイクなのに未舗装路も段差もOK!

「グラベル」とは砂利道などの未舗装路を意味し、「グラベルロード」とは、そうした未舗装路も走れるロードバイクのこと。

北米では近年、未舗装路が増えているそうで、長距離ツーリングをする人たちは必然的にそうした道を走る機会が増える。そして、そういう道をあえてロードバイクで走るスタイルも盛り上がってきたため、メーカーも未舗装路も走れるロードバイクを用意するようになってきたのです。

gravel2

「未舗装路なんて走らないよ」と思っている人も多いと思います。確かに日本には未舗装路はあまりありませんし、無理のないことです。ただ、そういう人にも、あえてグラベルロードをオススメしたい。それには、ちゃんと理由があります。

 

【理由その1】太めのタイヤで段差も気にならず、乗り心地が良い

グラベルロードの大きな特徴のひとつが、通常のロードバイクより太めの32~40Cくらいのタイヤを履いていること。

凹凸の多い砂利道を走るには、これくらいの太さで振動を吸収してやる必要があるためですが、この太さが街乗りや通勤では快適なのです。

街中を走ると、路面の段差や荒れた部分が意外と多い。そんなところをロードバイクの細いタイヤ(23~28Cくらいのものが多い)で走ると、ハンドルを取られやすく、パンクもしやすい。gravel3

ロードバイクの細いタイヤで段差を乗り越えようとして、怖い思いをしたことのある人も多いと思いますが(筆者も経験があります……)、グラベルロードの太いタイヤだと、そういう段差も気にせず走れます。

また、振動の吸収性も高いので長距離ツーリングでの疲れも少なくて済みます。

「太いタイヤだと走りが重いんじゃ……?」と思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。確かにレース直系のモデルと比べたら重いかもしれませんが、一般の人がロードバイクに求める走りの軽さや速さは十分に持っています。

 

【理由その2】長距離でも快適に走れる疲れにくい設計

グラベルロードのもうひとつの特徴は、安定性を重視したフレーム設計になっていること。

砂利道を走るのに、不安定では乗りにくいですから、チェーンステイのやや長いフレームとなっていることが多い。これは、長距離をツーリングしたい人にとっても疲れにくい設計だということです。もちろん、レース向けのモデルでも長距離を走ることはできますが、ツーリングの後半や走り終わった後の疲れ方は全然違うはずです。そして、その差は初心者ほど大きく効いてくるものなのです。gravel4 gravel5

また、ポジションも通常のロードバイクに比べるとハンドルが高く、ハンドル幅も広く設計されています。砂利道などでのコントロール性を高めるためですが、初心者にとっても、そのほうが乗りやすいですよね。

 

【理由その3】雨の通勤でも安心感の高いブレーキ

グラベルロードに分類されるモデルの多くには、ディスクブレーキが装備されています。

「スピード出さないから、そんな大げさなブレーキはいらない」と思う人もいるかもしれませんが、ディスクブレーキの一番のメリットは、雨でも効きがほとんど変わらないこと。そう、街乗りや通勤で雨でも乗る人たちこそ、最もメリットを感じられるブレーキなのです。

gravel6最近では、ディスクブレーキを搭載したレース向けのロードバイクもありますが、前述の2つの理由から、グラベルロードのほうが個人的にはオススメです。

 


■グラベルロードモデルに乗ってみた

論より証拠。最新のグラベルロードモデルに、街中とサイクリングロード、それに河原などのフラットな未舗装路で走らせてみました。

試乗したのはGTというブランドの「GRADE CARBON TIAGRA」というモデル。

GTは元々MTBを得意とするメーカーで、近年はロードバイクにも力を入れています。「GRADE」はそのGTが手がけるグラベルロードのシリーズで、アルミフレームの安価なモデルなら8万8000円から選べますが、今回乗ったのはカーボンフレームにシマノのティアグラ・コンポーネントを装備したグレードで価格は22万8000円。

gravel7

まずは、サイクリングロードで乗ってみました。

重量は10.22kgとロードバイクとしては決して軽いほうではありませんし、タイヤも700×32Cというやや太めのサイズですが、走りは軽くてスピードの乗りは完全にロードバイクのそれ。

休日のサイクリングロードは、軽くて高そうなレース系のロードバイクで快走している人たちが結構いますが、そんな人たちとも遜色ないスピードで走れます。

川沿いのサイクリングロードだったので、そのまま河原に降りて、深い草に覆われた部分や砂利道なども走行。

驚くことに、そんな道なき道でも危なげなく走れてしまいます。というか、こういうところを走ったほうが楽しい。もちろん、舗装路と比べると速度は全然出ていませんが、のんびり走っているかぎりタイヤが弾かれたり、ハンドルをとられて怖い思いをすることはありませんでした。もちろん、MTBとは違うので無理は禁物ですが。

gravel8

ブレーキは、レバーはワイヤー式ながらキャリパーは油圧式という方式を採用しているので、レバーの引きは軽く少ない力でブレーキングできます。

そして、街乗りも非常に快適。

タイヤが太めで、安定志向の車体なので、ちょっとした段差やマンホールの蓋などもまったく怖くありません。雨が続いていた時期だったので、路面は濡れていて所々に大きな水たまりも残っていたり、飛ばされた木の葉が吹き溜まっていたりしましたが、そんな場所も神経質になることなく走れます。

雨の後なので、着脱式のフェンダーを付けて走りましたが、そのスタイルもなかなか似合っています。

gravel9

ポジションもアップライトで楽なので、「走るぞ!」と気負わなくても気楽に乗れるのもいい!

普段は通勤に使って、たまに遠出するというような使い方にはピッタリだと感じました。

 

■シクロクロス車との違いは!?

 

最後に「タイヤが太くて未舗装路も走れるロードなら、シクロクロスでもいいのでは?」と疑問を持つ人に答えておきましょう。

確かにシクロクロスでもいいと思います。特にレース志向でないモデルであれば。筆者も普段はシクロクロスモデルに乗っていますし。

ただ、シクロクロスで軽いレース志向のモデルになると、レースのレギュレーションの関係で履いているタイヤが33C以下だったり、短時間でダッシュを繰り返す競技の特性上、加速重視のクイックなモデルが多かったりします。

その点、グラベルロードはBB(ボトムブラケット)位置が低く安定志向の車体が多いので、軽いモデルを選びたいけど、ツーリングをするには安定性が欲しいという人には、グラベルロードのほうがいいのではないかと思います。

 

GT「GRADE CARBON TIAGRA」>> https://www.riteway-jp.com/bicycle/gt/2017/grade_carbon_tiagra/

 


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(文・写真/増谷茂樹)

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