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勝手に飛ぶ!DJIの最新ドローンは変形するフライング“ロボット”!?

&GP / 2016年9月30日 23時0分

勝手に飛ぶ!DJIの最新ドローンは変形するフライング“ロボット”!?

勝手に飛ぶ!DJIの最新ドローンは変形するフライング“ロボット”!?

昨今、ドローンが話題になり、ここ数年だけで多彩なドローンが発売されてきた。そして今回、業界を牽引するメーカー「DJI」が、ユーザーを捉えて自動で追いかけながら撮影するという、これまで待望されていた機能を搭載したモデルをリリース。そんな「Mavic Pro」の発表会が先日行われたので、機体とともに詳細を見ていこう。

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持ち運ぶ際には折り畳めるドローン。最大で時速64.8kmで飛行でき、7km先までの操作が可能(日本国内では4kmまで)。被写体を追跡しながら、内蔵カメラで動画や静止画の撮影が可能。動画は4Kで毎秒30フレーム、静止画は最大1200万画素での撮影に対応。飛行時間は約21分〜27分。日本での価格は11万9800円で、10月15日から発送予定。

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■無数のセンサーやプロセッサーを駆使して、自律飛行を可能に

 

Mavic Proの最大の特徴は、高度な自律飛行が可能な点。GPSやGLONASSに対応するほか、撮影目的のメインカメラとは別に、位置や周辺状況を把握するための5台のカメラや超音波距離計測センサーなどを備え、それらの情報を24のプロセッサーで処理していく。

無数のセンサーやプロセッサーによって可能にするのは、屋内外で高い飛行自律性(Flight Autonomy)を発揮すること。代表的なのは、ある被写体をターゲットとして指定すると、その被写体を自動で追いかけながら撮影できること。また飛行速度が時速36kmまでなら、最大15m先にある障害物を認識し、よけながら飛べることなどだ。

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飛行の安定性や操作のしやすさなどの点を競っていた、これまでのコンシューマー向けドローンと比較すると、格段の進化を遂げている。極限まで人間が操作“しなくてもよい”ドローン。これはもはや、単なるドローンではなく、フライング・ロボットとでも呼ぶべきだろう。

■ロックオンした被写体を逃さず撮り続ける

開発したDJI自身は、Mavic Proを「フライトカメラ」と呼ぶ。前述したとおり、高い自律性を備えた同機は、ロックオンした人や車などの被写体を捉えて離さない。追跡し続けるだけでなく、搭載された4Kカメラによって映像を撮影していく点が「フライトカメラ」たる由縁だ。

機体のフロントには撮影用カメラを搭載。動画は毎秒30フレームの4Kか、最大毎秒96フレームのフルHDでの撮影に対応。カメラは3軸のジンバルに支えられ、機体の振動や揺れなどを吸収。精細な映像が撮れるのだ。また1200万画素の静止画撮影にも対応。2秒間の長時間露光も可能。 機体のフロントには撮影用カメラを搭載。動画は毎秒30フレームの4Kか、最大毎秒96フレームのフルHDでの撮影に対応。カメラは3軸のジンバルに支えられ、機体の振動や揺れなどを吸収。精細な映像が撮れるのだ。また1200万画素の静止画撮影にも対応。2秒間の長時間露光も可能。

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また、追跡方法「ActiveTrack機能」も複数バリエーションを用意している。被写体を追いかけ、またはぐるりと廻り込みながら撮影する「トレースモード」。被写体の横を並走しながら、主に被写体の側面を撮影する「プロフィールモード」。

自転車乗りやスキーヤー、スノーボーダーなら、ビデオクリップのように上空から撮影された映像が、誰の助けも借りずに1人で撮れるようになる。

起伏の多い場所では「Terrain Follow(斜面)モード」を使おう。地上から3m〜10mの高さを飛行しながら、被写体を追跡可能だ。階段を登っていく人を、その歩く速度に合わせて高度を上げながら後方から撮影できるのだ。

両手を広げるなど、ドローンがジェスチャーを認識してシャッターを切ることも。 両手を広げるなど、ドローンがジェスチャーを認識してシャッターを切ることも。

一部の自撮り好きには、「ジェスチャーモード」が重宝するだろう。ドローンのカメラに向かって手を振るとフォーカシングされ、両手で写真フレームを作るような動作をすればMavic Pro内蔵のカメラシャッターが切れる。

 

■今後は、幽体離脱的なFPVでの操作も可能になる

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手動で操作する場合は、現状、専用コントローラーだけで機体を視認しながら操縦する。または、機体とスマートフォンなどを連携させ、リアルタイムに送られてくる上空からのフルHD映像を見ながらコントロールすることも可能だ。

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だがDJIは、現在、フルHDのゴーグルを開発中とのこと。ゴーグル内には、機体が捉えた上空からの映像を表示。自身は地面に足を着けているのに、目の前いっぱいに広がる上空からの映像を見ながら操縦すれば、気分は鳥のような感覚になるはず。
現在開発中のゴーグル。フルHDのディスプレイを備え、ユーザーの眼前に、機体から送られてくる上空からの映像を映し出す。まるでユーザーが機体に乗り込んで操縦しているような操縦方法は、FPV(First Person View)と呼ばれている。※実際には様々な規制があるため、ゴーグル発売後にも自由にFPVが楽しめるわけではない点には注意が必要。

 

■初心者にこそ必要な安全性の高さを備えている

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世界で業務用ドローンを提供しているDJIが開発しただけあり、安全性にも2重3重の配慮がなされている。例えば、安全な飛行に欠かせないIMU(慣性測定ユニット)は、正常に動作しないことを想定し、予備のユニットが搭載させている。

またDJIによれば、時速38.5kmの強風の中でも滑らかな飛行が可能だという。前述の通り障害物を自動で回避すらしてくれる。それでも飛行を続けることに不安を感じることがあるだろう。そんな時には、Precision Landing(高精度な着陸)機能によって、自動で離陸場所へと戻ってきてくれるのだ。

こうした安全設計は、初心者であればあるほど必要なもの。本来なら機体制御や周辺環境など、注意すべき無限の事柄から解放されるからだ。Mavic Proで飛ぶような気分を味わうのも良し、上空からの撮影に熱中するのも良いだろう。

DJI「MAVIC」 >> http://www.dji.com/jp/mavic

 


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(取材・文/河原塚英信)

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