高コスパな工具箱「ガバット」のポップな見た目に似合わぬタフ&実用的な仕様に感動!
&GP / 2024年4月21日 21時0分
![高コスパな工具箱「ガバット」のポップな見た目に似合わぬタフ&実用的な仕様に感動!](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/goodspress/goodspress_597892_0-small.jpg)
高コスパな工具箱「ガバット」のポップな見た目に似合わぬタフ&実用的な仕様に感動!
<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>
これまで“かっこいい工具箱”と聞いて思い浮かべるのは金属製の武骨なモノでした。
アメリカのSnap-on(スナップオン)やMAC TOOLS(マックツールズ)なんかは、まさに“ツールボックス”。ドイツのKNIPEX(クニペックス)やHAZET(ハゼット)なんかもグッときます。日本のKTCもかっこいい。
でもねこちとら、工具が相棒のプロフェッショナルなどではなく、DIYもめったにやらない、たまーにしか工具を使わない一般人。そんな人間にとって、はたして金属製の工具箱って必要なのだろうか。先日ふとそんなことを考えまして。
と書くと、さもこれまで金属製を使っていたように思われるかもしれませんが、実は四角いプラスチック製のボックスを工具箱として使っていました。しかも、「また使うかも」なんて言いながら余ったネジやフックやタイラップをパッケージのまま放り込んで工具と一緒にぐちゃぐちゃになっているなど、中はカオス。
せっかくなので、工具箱を探してみようかと思いたち、目に止まったのはリングスター「ガバット」(実勢価格:4000円前後)でした。
▲ホームセンターでよく見かけるデザインのシールが貼られていた。でも、ありがちな工具箱だな、なんて思っていたら大間違い
大阪のメーカーらしくシャレのきいた、というよりそのまんまなネーミングですが、なんだかちょっと洒落てませんか? ポップなカラーリングに、シンプルなデザイン。しかも使い勝手もめっちゃいいんですよ、これが。
■知れば知るほど良く考えられた構造
この「ガバット」、正式な型番は「G-4500」。スーパーボックスシリーズのひとつになります。サイズは幅450×奥行き230×高さ243mmで、重さは2.25kg。結構大きい。
上部の赤い部分を横にスライドさせてロックを解除します。
ロックを外したら左右に“ガバッと”開く構造。工具箱ではよくあるタイプですね。中に取り外せるトレイがあるタイプと違い、開けば必要なモノをすぐ取り出せるのがメリットです。そしてよく見てください。上段が下段にかぶってないですよね。だから出し入れしやすい。これ地味にイイ。
またそこそこ重量があるので、片側だけ開いても傾く気配もありません。
可動部にはスチールが使われています。がちゃがちゃ雑に開閉させても動きはスムーズ。重い工具を入れてもへっちゃらな頑丈さです。
他にも頑丈な理由があります。それが、本体の素材。
外側が梨地加工されたこの素材、実はクルマのバンパーに使われているモノと同じだそう。メーカーサイトには「ポリプロピレン(超高耐衝撃性コーポリマー)」と書かれています。
耐久性、対候性にも優れており冬の冷温、夏の高温、ほとんどの化学薬品にも耐える当社で最も強度の高いボックスです。
たしかにバンパーって常にさらされているわけで、それと同素材となると、単純な頑丈さではなく外に出しっぱなしにしても大丈夫なタフさがあるというわけです(赤いロック部分はABS製です)。
他にも、よく考えられたところがあります。
上段は内側に仕切りが付いていて、付属の仕切り板で細かく分けられるようになっています。プラ製の工具箱だとよくある仕様ですが、この「ガバット」はひと味違います。
フタ裏にご注目。いくつものリブが付いているのがわかると思います。補強の意味もあるとは思いますが、このリブ、上段内側の仕切り溝と同じ間隔で付けられているんです。だから、フタを閉めたら仕切りとキレイに合わさる。ということは…、ネジなどの細かいパーツ類を入れていて振り回したり傾けたりしても、他の場所に移動しちゃうことがないんです。これ、「ガバット」で一番感心したところ。めっちゃよく考えられてますよね。
頑丈な素材で作られているから、閉めた時も左右のフタがピタッと合わさります。だからスライド式のロックもスムーズ。この精度の高さ、本当に気持ちいい。
樹脂製としては少々重くてサイズもそこそこありますが、でも長めの工具も入れられて頑丈。それにスライド式のロック機構は、何かの拍子に開いてしまうということがないという安心感もあります。
* * *
リングスターは大正時代から工具箱を作り続けている大阪の老舗メーカーです。そんなリングスターの代名詞ともいえるスーパーボックスシリーズも、1991年に開発された30年以上のロングセラー。
今では当たり前になっているというクルマのバンパー素材使った工具箱ですが、リングスターが初だそう。そして今も国内製造を続けています。
当初は、青×赤というポップなカラーリングに惹かれたんですが、よくよく調べてみると、長年にわたり工具箱を作り続けることで培った高い技術力がそこかしこに注ぎ込まれている。そして、大阪の会社らしいネーミングに似合わぬ工作精度の高さと、使い込むほどに感じるであろう使い勝手の良さ。
これだけ高コスパなだけに愛用している人も多いであろう「ガバット」。思わぬところで名品に出合えました。長く使い続けるつもりです。
>> リングスター
<取材・文/円道秀和(&GP)>
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