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日本に上陸したスマートウォッチ“Mibro”とは?2万円切りのアウトドアモデル「Mibro GS Pro」を使ってみた

&GP / 2024年5月9日 22時0分

日本に上陸したスマートウォッチ“Mibro”とは?2万円切りのアウトドアモデル「Mibro GS Pro」を使ってみた

日本に上陸したスマートウォッチ“Mibro”とは?2万円切りのアウトドアモデル「Mibro GS Pro」を使ってみた

2024年に入り、「Mibro(ミブロ)」のスマートウォッチ4機種が日本国内向けに正式に発売されました。また、さらに4月26日には1機種が追加で発売されており、手頃な価格帯で展開されるスマートウォッチブランドとして、今後の動向も気になるところ。

そこで、Mibroとはどんなブランドなのか概要を整理しつつ、同ブランドで展開されている最上位モデル「Mibro GS Pro」の実機レビューをお届けします。

 

■そもそも「Mibro(ミブロ)」とは?

Mibroとは、中国・深センのZhenshi Information Technology社が展開するスマートウォッチブランド。同社は2015年に設立された企業であり、Xiaomi(シャオミ)の投資をうけつつ、Xiaomiの販売チャネルなどを活かせる“EcoChain(エコチェーン)”と呼ばれる提携関係にあるのが特徴。日本国内向けには、Heart Planet社が正規販売代理店として窓口になっています。

Mibro GS Proのパッケージ ▲Mibro GS Proのパッケージ

冒頭で述べたとおり、今季は

「Mibro C3」(6980円)
「Mibro A2」(9980円)
「Mibro T2」(1万6800円)
「Mibro GS Active」(1万8800円)
「Mibro GS Pro」(1万9800円)

という6000円〜2万円弱までの価格帯の5機種が、国内向けの正規品としてラインナップされている状況になりました(※同ブランドの製品名表記については、Webページ等によっては「watch」が付いていることもありますが、本稿では略している表記で統一しています)。

今後、コストパフォーマンス重視のスマートウォッチ選びをする際には、ぜひチェックしておきたいブランドだと言えるでしょう。

 

■最上位モデル「Mibro GS Pro」をお試し

今回は、先述したラインナップにおける最上位モデル「Mibro GS Pro」(1万9800円)を、数日間という短い期間ですが試用しました。

「Mibro GS Pro」の箱を開封した様子 ▲「Mibro GS Pro」の箱を開封したところ

Mibro GS Proは、1.43型の円形ディスプレイを備えたスマートウォッチであり、ディスプレイにはAMOLEDが採用されています。解像度は466×466ピクセルで、画素密度は461ppi。デフォルトではオフになっていますが、常時表示機能や、明るさの自動調整機能なども備えています。

ペアリングするスマートフォンのOSは、Android 5.0以上またはiOS 10.0以上に対応しており、通信仕様はBluetooth 5.3をサポートします。なお、ウォッチ側に搭載されているOSについては、仕様表に表記されていません。

同梱品 ▲同梱品は、ウォッチ本体(右上)に加え、交換用バンド×1(左下)、専用充電ケーブル(左上)、ユーザーマニュアル(右下)

ケースサイズは心拍ベース除いて約46.5×46.5×11.8mmで、ケース部の重量は約39.82g。素材には、一部にステンレススチールが用いられていますが、ケース側面などは樹脂製です。カラーバリエーションは「ブラック」の1色のみ展開。耐水性グレードは5ATMをサポートしています。

ケースの質感 ▲ケースは樹脂製の部分が多いものの、ベゼル部に光沢感があることで、ある程度重厚感が出ている

2万円を切る価格帯ながらもストラップバンドが2種類同梱されているのが特徴で、デフォルトではシリコンバンド(ケース装着時約58.22g)が装着されています。同梱のナイロンバンド(ケース装着時約48.95g)には工具なし付け替えることが可能です。

測定できるワークアウトは105種類あるとされており、ウォーキングやランニング、サイクリングなどの基本種目以外にも、例えば「釣り」や「カーリング」など特殊な種目の測定もサポートしています。

気圧の測定画面 ▲気圧センサーが備わっているので、ワークアウトの記録などでも、高度の変化が記録できるのはアウトドア向けウォッチとして重要なポイント

センサー類としては、光学式心拍センサーのほか、血中酸素レベル測定センサー、加速度センサー、ジャイロスコープセンサー、地磁気センサー、光センサー、気圧高度計を搭載。心拍数、血中酸素レベル、ストレス、睡眠などを測定できます。測位システムとしては、GPS、Beidou、GLONASS、Galileo、QZSSをサポートしています。

バッテリー容量は460mAhで、バッテリー持続時間は標準使用(「デイリーモード」の場合)で最大20日間です。

充電ケーブル ▲充電方法は同梱のマグネット式充電ケーブル(USB Type-Aー専用端子)を用いたもので、設置向きは固定されています

 

■「Mibro watch GS Pro」は機能十分の高コスパモデル

実機を触ってみた印象としては、2万円弱で購入できるスマートウォッチでありながら、必要最低限以上の仕様が備えられていてコストパフォーマンスが高いと感じました。

外観については、ずば抜けた高級感があるわけではありませんが、ベゼル部にステンレススチールが使われているであろうことからも、遠目で見た時に、ある程度重厚感が感じられました。

Mibro GS Proの装着イメージ ▲2万円弱のモデルでありながら、特に外観がチープということもなく、デフォルトの文字盤も凝ったデザインでマッチしている印象だった。全体的に良いバランスだと感じる

特にバンドについては、評価したいポイント。標準のシリコンバンドは質感が柔らかく、装着感も安定していました。100%蒸れないというわけではありませんが、数回の着脱を繰り返す程度で、軽やかに終日使えると思います。

また、サイズ調整が細かく行えて、洗浄なども比較的行いやすいナイロン製のスポーツバンドが標準で同梱されていることも、個人的に評価したいところ。

ナイロンバンド ▲普段使いのスマートウォッチもナイロンバンド派の筆者としては、標準で換えバンドが備わっているのは嬉しいポイントだった

こうしたバンドを付け替えながら利用できるため、アウトドア志向のモデルでありながら、休日のアウトドアアクティビティ時はもちろん、睡眠計測などの日常のライフログ目的でも、気兼ねなく使えるでしょう(ただし、ケース自体にはエッジを感じる部分もあるので、家族で川の字で寝るようなシーンでの着用には向かないことは留意しておくとよいです)。

バッテリー持ちについては、長期的に数値を確かめたわけではないものの、使い方によっては1日で数%しか減らなかった印象。数日間の出張や、キャンプや登山など宿泊を挟む屋外アクティビティなどでも安心して利用しやすいですね。

アプリアイコンの一覧画面 ▲アプリアイコンの一覧画面。ワークアウトやアラーム、心拍数測定、コンパスなど、アウトドアシーンでの必須機能が備わっているほか、各種ライフログにも十分使用できる

▲ペアリングに使用する「Mibro Fit」アプリの「ホーム」タブの画面イメージ(右側は下部にスクロールしたもの)。全体的にグラフィカルで見やすいイメージだ

睡眠記録の画面 ▲例として、ペアリングに使用する「Mibro Fit」アプリにおける睡眠記録の画面。睡眠時間と、質について確認できる

もちろん、4〜5万円を超えるような価格帯のスマートウォッチにすでに慣れている人にとっては、LTE通信が使えなかったり、通知を知らせるバイブレーションが若干きつめの触感であったり、電子マネー決済が使えなかったり、と差分を全く感じないわけではありません。

しかし、心拍数の測定や、移動経路における高度の変化の記録、睡眠の記録と評価、コンパス機能、5ATMの防水性能など、アウトドアシーンに欲しい機能がひと通り備えられている点に目が行きます。想定用途がマッチさえすれば、2万円弱という価格に食指が動きそうです。

ハイキングの記録のイメージ ▲ハイキングの記録を確認した画面のイメージ(※画像は地図データが表示される前にキャプチャしたもの)。海抜の変化や、ペースの変化が視覚的に把握できるので、例えば長時間かかるコースに向けた予行練習や、本番のペース配分などにも活用できるだろう

ただし、コンパス機能については、「ガイドに従って校正」の画面が表示され、腕を大きくゆっくりと動かさなければいけない時間がかなり長く感じたので、根気よく使う必要があると理解しておくと良いでしょう。

*  *  *

一般的に、アウトドア志向のスマートウォッチというと、8〜10万円以上することも少なくありません。そのため、ハイキングやキャンピングなど、カジュアルなアウトドアアクティビティで使うにはややハードルが高いことも多いかと思います。

そんなときには、「Mibro watch GS Pro」のように2万円以下で購入できるスマートウォッチの選択肢に注目してみると良いかもしれません。

>> Mibro

<取材・文/井上 晃

井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。X

 

 

 

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