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雑草を適度に枯らす“除草剤”。液体タイプの利点と実践レポート

&GP / 2024年5月31日 21時0分

雑草を適度に枯らす“除草剤”。液体タイプの利点と実践レポート

雑草を適度に枯らす“除草剤”。液体タイプの利点と実践レポート

【グッとくる農具】

田舎と街の二拠点生活をしているライターのGOLです。耕作放棄地を再生し、田舎暮らしのトライ&エラーを楽しんでいます。

5月も終わりに近づき、沖縄が梅雨入り。私の住む地域でも雨模様の日が増え始めました。恵の雨であることには違いありませんが、それは作物だけでなく雑草にとっても同じこと。ということで、本格的な梅雨の到来を前にして初めて除草剤を試してみることにしました。

私が選んだのは「ラウンドアップ マックスロード 500ml 希釈タイプ」(実勢価格:2280円)という液体除草剤。アメリカのメーカーが作ったもので、現在はドイツの製薬化学メーカー、バイエルが製造しています。希釈タイプを選んだのは、好きな濃度に割って使えるのでコスパが良いから。

 

■葉から入って根まで枯らす茎葉除草剤とは?

これまでは、小さな畑や庭木の手入れに除草剤を使う必要はないと考えていましたが、今年の本格的な雑草シーズンに向けて使用を決意。

調べてみたところ、除草剤には大きく分けて「顆粒タイプ」と「液体タイプ」があることが分かりました。顆粒タイプは根から効果を発揮し、液体タイプは葉や茎から効果をもたらします。メリット・デメリットはそれぞれありますが、初心者には液体タイプが推奨されています。

▲巻物みたいな取説

まず、説明書をしっかり読みます。説明書は背面に折りたたんで貼り付けられており、適用雑草と使用方法が記載されています。一般的なジョウロ(3L)ならキャップ2杯でOKですが、スギナには4倍の濃度が必要とのこと。私はジョウロを使って散布しました。

液体タイプのデメリットは効果期間が短く持続性がない点です。逆に顆粒タイプは持続性に優れ、半年に一度の散布で済みます。今回のターゲットは一年草やスギナになります。スギナは根を横に広げ、土から露出した部分を抜いてもすぐに再生する厄介な雑草です。そこで散布は、スギナに効く濃度にして行いました。

目的に応じて濃度を調整できるのが良いですね。

▲スギナは通常の4倍の濃度。私が使用したジョウロは4Lだったので薬量は約160ml

初心者に液体タイプが推奨される理由は、土壌への影響が少なく、狙った雑草のみに効果を発揮する点です。顆粒タイプは根を広く張る樹木(松や桜)を枯らしてしまう恐れがあります。広く張った根を通じて、撒いた雑草以外の植物にも影響が及ぶことがあるためです。近くの松や梅がどこまで根が張られているか分からないので、私は顆粒タイプは使うつもりはありませんでした。

▲畑から少し離れたところから試してみました

散布場所は畑に通じる通路の両脇で、散布は4月の終わりに行いました。ラウンドアップは茎葉植物に効くため、茎葉に直接散布する必要があります。逆に根の付近に散布しても効果は得られません。土壌には効果がなく、土に落ちた除草剤はバクテリアにより分解されてしまうので、土壌を汚染する心配はありません。

散布後しばらくは効果が見えませんが、10日目には目に見えて効果が現れ、14日後には完全に枯れました。

▲本当に撒いたところだけ枯れた!

散布した場所としなかった場所で明確な違いが見られました。散布後に何度か雨が降りましたが、「ラウンドアップ」は茎葉への浸透能力が強く効果が薄れにくいようです。梅雨のシーズンでも効果が期待できますね。

▲容器側面は透明になっているので残量が一目で分かります

枯れた地面には10日経っても新しい雑草は生えてきていませんでした。500mlを50Lの水で希釈した場合、散布面積は1000平方メートル(約300坪)まで対応できます。「ラウンドアップ」にはいくつか製品があり、最初から希釈されたジョウロノズル付きの2Lや5.5Lもありますが、価格は当然ながら高め。希釈タイプの方が経済的で用途に応じて使える点を考えると断然コスパが良いですね。保管期間も長く、私の購入したものは約2年は保管できるようです。容器裏面の下部には使用期限が書かれています。

とにかく思っていたよりも効果が出たので驚きました。「除草剤=素人は使ってはいけないもの」的な思考がありましたが、ちゃんと用法と容量を守れば効果的ではあると思います。

>> ラウンドアップ マックスロード

>> [連載]グッとくる農具

<取材・文/GOL

GOL|現在、東京近郊の山村と都会で二拠点生活をしています。ライター業がメインですが、地方の魅力発信にも力を入れています。実地でのレビューがしやすい環境を活かしてアイテムを紹介していきます。

 

 

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