足元に唯一無二の存在感を。 日本の美学“襤褸(ぼろ)”を現代にアップデートしたレザースリッポン
&GP / 2024年6月6日 19時0分
足元に唯一無二の存在感を。 日本の美学“襤褸(ぼろ)”を現代にアップデートしたレザースリッポン
広島発のハンドメイドスニーカーブランド・SPINGLE(スピングル)。唯一無二の個性的なシューズを生み出してきたスピングルがこのたびリリースするのは、“刺し子”と“襤褸(ぼろ)”という日本の伝統技法をモチーフとした、これまでにないスリッポン「SP-1044」(2万5300円)です。
ひとつひとつの物を大事に使う丁寧な暮らしの象徴としての“襤褸”は、使い捨ての便利なものに囲まれた現代で新鮮な印象です。
日本の伝統的な刺繍のひとつである“刺し子”とは、その昔、まだ木綿が貴重だったころの東北地方などで発展した技法。冬の厳しい寒さを凌ぐため、衣服に布を重ねて刺し子の技法で縫い合わせることで保温性を高めていました。この繰り返し布を継ぎ足した衣類を“襤褸(ぼろ)”と呼んでいたそうです。
SPINGLE「SP-1044」では、刺し子アーティストのJunAle(ジュンアレ)氏監修のもと、アッパーに、スピングルの人気素材であるカンガルーレザーを継ぎ接ぎしたかのようにデザインすることで“襤褸”を表現。
革を縫い合わせたステッチは、刺し子をイメージし、ところどころにジグザグを描く千鳥縫いを施しています。通常であれば弾かれてしまう革の傷やシワも個性として取り入れ、左右非対称のデザインに仕立てているのもポイント。ひとつひとつ職人が手間ひまをかけて作り上げるほかにない一足です。
ブラックのレザーに白い糸で施した刺し子の模様のコントラストが印象的な作品。“襤褸は着てても心は錦”という言葉があるように、物質的な豊かさと心の豊かさについて考えさせられるプロダクトです。
国内でもできる工場が数少ない伝統的なバルカナイズ製法でつくられた「SP-1044」は、XS、SS、S、M、L、LLの全6サイズ展開で、6月7日発売です。
>> SPINGLE
<文/&GP>
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