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iPhoneの「マップ」と「Googleマップ」、どっちが使いやすい?|iPhoneでGoogle

&GP / 2024年6月28日 22時0分

iPhoneの「マップ」と「Googleマップ」、どっちが使いやすい?|iPhoneでGoogle

iPhoneの「マップ」と「Googleマップ」、どっちが使いやすい?|iPhoneでGoogle

【iPhoneでGoogle】

iPhoneで使える地図アプリにはさまざまなものが存在しますが、やはり最初に候補になるのはAppleが提供するiOS標準の「マップ」アプリと、Googleが提供する地図サービスの「Googleマップ」でしょう。今回は改めて両者の違いをチェック。それぞれのサービスの特徴やメリットについて比較してみましょう。

※本稿の解説は、24年6月下旬時点におけるiOS 17.5.1での「マップ」と、バージョン6.121.1のiOS向け「Googleマップ」アプリでの検証結果を元にしています。

 

■場所を検索するならGoogleマップが有利

地図アプリの重要な役割は、現在地や訪れる場所の近くにあるスポットを検索することです。例えば、旅先で営業している飲食店を探したり、家から行きやすい病院を探したり、といった用途では、検索エンジンよりも地図アプリが重宝することが多いもの。

こうした用途での活用を前提に、iOS標準の「マップ」アプリと「Googleマップ」を比べてみると、まず検索機能の充実度で「Googleマップ」が優れていると感じます。例えば、飲食店について、「現在営業中」や「価格」「高評価」などの条件で絞り込みができるほか、「何曜日の何時に営業している」といった条件での検索ができるのが便利なポイントです。

もちろん、Googleマップ上の営業時間の情報が必ずしも正しいとは限らないことに注意は必要ですが、その前提であっても下調べでは非常に役立ちます。

iOSの「マップ」と「Googleマップ」の比較 ▲検索機能では、条件の絞り込みがしやすい点で「Googleマップ」にメリットを感じる

また、口コミの情報を比べると、「マップ」では「Tripadvisor」や「食べログ」などのサードパーティサービスの評価を連携しているのに対し、「Googleマップ」では独自の口コミ投稿を採用している部分でも差があります。

そして、その評価数はGoogleマップの方が圧倒的に多いのが実情。例えば、筆者の家の近くの飲食店について、評価数を比べてみると「マップ」では2件の評価があり、「Googleマップ」では200件超の評価がついているような状況でした。都内の有名店を数店調べても、評価数の桁が違いましたので、一般的な傾向と言えそうです。

一方で、旅行先のスポットのリストを作成するような機能は、「マップ」にも「Googleマップ」にも備わっています(※それぞれ「マイガイド」と「マイマップ」と言います)。もし先述した検索機能の差が気にならなければ、iOSマップもシンプルなUIがメリットですので、どちらを使うかは好みの問題になるでしょう。

 

■ナビゲーション機能もGoogleマップがわかりやすい

行き先を検索してルートナビゲーションを利用する機能は、iOS標準の「マップ」にも「Googleマップ」にも備わっていますが、こちらもGoogleマップの方が機能や使い勝手が充実している印象です。

例えば、「目黒駅から東京駅」のようなキーワード検索をした際に、出発地点と目的地を自然に認識してルートを表示してくれるのは、Googleマップの方のみ。iOS標準の「マップ」では、出発地点が現在地になってしまい、手動での調整が必要になります。

また「Googleマップ」では、クルマで初めて運転するルートを予習したい際に、右左折するポイントの様子をストリートビュー表示で確認できたり、車線の数や選択すべき車線が表示できたりするのがポイント。iOS標準の「マップ」では、移動経路の右左折の情報などは一覧で確認できるものの、出発前に各地の様子を簡単に確認することはできません。

iOSの「マップ」と「Googleマップ」の比較 ▲クルマのルート検索では、ポイントごとにストリートビューでの事前確認ができる点で「Googleマップ」に安心感がある

なお、ルート検索中に表示されるタクシー配車アプリの連携は、それぞれ表示されるサービスが異なっており、iOS標準の「マップ」では「JapanTaxi」と「Uber」が、「Googleマップ」では「S.RIDE」「DiDi」そして「GO」が表示されました(ただし、「JapanTaxi」はサービスを終了しているので、iOS標準の「マップ」で利用できるのは、実質的に「Uber」のみです)。致命的ではないものの、こうした点にも若干の差を感じます。

 

■Googleマップはほかのプラットフォームでも使いやすい

iOS標準の「マップ」は、Apple製品におけるアプリとしては使えるものの、ほかのプラットフォームから利用することはできません。身の回りをApple製品で固めていれば問題ないですが、PCでWindowsを使っている場合や、作成したリストを家族や友人と共有するような場合には、少々困ります。

ブラウザ版「Googleマップ」の画面イメージ ▲「Googleマップ」はブラウザからもアクセスできるのが便利だ

一方で、「Googleマップ」は、Androidではアプリとして提供されていますし、ブラウザから利用することもできます。例えば、PCを問わずにブラウザから検索やリストの登録をしておき、それをスマートフォンで確認するといった連携がしやすいのが大きなメリットとなるでしょう。

*  *  *

こうして比べてみると、まだまだ「Googleマップ」の方が機能が充実している印象ではありますが、その反面、iOS標準の「マップ」もここ数年のアップデートで使い勝手はかなり良くなってはいます。

これまで片方しか試したことがなかったという人は、食わず嫌いをせず、ぜひ使ってこなかった方のサービスも実際に試して、その使い勝手をご自身の手で確かめてみてください。

>> iPhoneでGoogle

<文/井上 晃

井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。X

 

 

 

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