1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. モバイル・アプリ

これぞ“AIフォン”!折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold6 / Flip6」はAIで大幅進化!

&GP / 2024年7月12日 6時0分

これぞ“AIフォン”!折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold6 / Flip6」はAIで大幅進化!

これぞ“AIフォン”!折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold6 / Flip6」はAIで大幅進化!

サムスンが7月10日に、フランス・パリで新製品発表イベント「Galaxy Unpacked July 2024」を開催し、折りたたみスマホの最新モデル「Galaxy Z Fold6」と「Galaxy Z Flip6」を発表しました。日本ではドコモとauが取り扱い、サムスン直販のSIMフリーモデルも発売されます。発売日はドコモ版が7月下旬以降、au版とSIMフリーモデルは7月31日。SamsungオンラインショップでのSIMフリーモデルの価格は下記の通り。

Galaxy Z Fold6
256GB:24万9800円
512GB:26万7800円
1TB:30万3800円

Galaxy Z Flip6
256GB:15万9000円
512GB:17万7700円

なお、ドコモは、Galaxy Z Fold6は256GBと512GB、Galaxy Z Flip6は256GBのみを取り扱います。Fold6の512GBモデルはドコモオンラインショップ限定です。auは全モデルを取り扱いますが、容量やカラーによってはauオンラインショップ限定となります。

 

■AIが生産性を高める「Galaxy Z Fold6」

Galaxy Z Fold6は、横開きタイプの最新モデル。閉じた状態では普通のスマホのように使えて、開くと約7.6インチの大画面ディスプレイを利用できます。前モデルのFold5に比べると、閉じた状態での厚さが1.3mm薄くなり、重さは14gも軽くなり、シリーズ最薄・最軽量を実現しています。

▲閉じた状態では約6.3インチの画面を利用でき、一般的なスマホの感覚で操作できる

▲開くと約7.6インチの大画面が現れる。シンメトリーのデザインで、折りたたむ部分の境目も気にならない

▲折りたたみ時のサイズは約154×68×12.1mmで。重さは約239g

最大の特徴は「Galaxy AI」に対応したこと。Galaxy AIは、日本では今年4月に発売された「Galaxy S24」シリーズから搭載されたサムスン独自のAI機能。外国人と電話する際にリアルタイムの通訳を利用できる機能や、レコーダーで録音した音声を文字に起こして、さらに要約もできるといった機能が注目されました。Fold6は、それらの機能を受け継ぎつつ、大画面を生かす新しい機能も追加されています。

例えば、画面に表示したPDFファイルをまるごと翻訳できる「PDF翻訳」。テキストのブロックだけでなく、表やグラフに記された文字も翻訳されます。

▲PDFファイルを丸ごと翻訳できる

「通訳」には新たな会話モードが追加され、両面のディスプレイにそれぞれの翻訳内容を表示し、自然に会話が行えるように進化。新たに追加された「リスニングモード」では、Fold6を途中まで開いて卓上に置くと、外国語の講演などを聞く際に、ハンズフリーで翻訳結果が読める趣向。また、電話の通訳は、サムスン純正の「電話」アプリだけでなく、「LINE」など一部のサードパーティー製のアプリでも使えるようになっています。

デフォルトのキーボード(Samsungキーボード)で文字を入力する際には「文章の生成」機能を利用できます。これは、簡単な文章を入力した後に、「標準」「Eメール」「ソーシャルメディア」「コメント」といった用途と、「プロフェッショナル」「カジュアル」「丁寧」という文体を指定すると、ふさわしい文章を作例してくれる機能。丁寧なビジネスメールを入力したいが、それを考える余裕がないといったときに重宝しそうです。

▲「文章の作成」は、用途と文体を指定するだけで、最適な文章が提案される。ここでは「おすすめの韓国ドラマを教えて」とSNSで友人にたずねる文章を作ってみた

▲「カジュアル」にしたため、絵文字が入った文章になり、ハッシュタグも自動で生成された

さらに、落書き程度の絵を描くだけで、見栄えのよいイラストが生成される「AIスケッチ」、自分の写真から簡単にアバターを作れる「ポートレートスタジオ」など、AIも用いたクリエイティブな機能も追加されています。

▲写真に、猫のつもりだが、犬にも見える下手な絵を描いて「AIスケッチ」を試してみた

▲写真に猫が追加された

▲Sペン(別売)にも対応している

メインカメラは広角(約5000万画素)+超広角(約1200万画素)+望遠(約1000万画素)の3眼。開いた状態では、メインカメラで自撮りをすることもできます。また、カバーディスプレイの上と、メインディスプレイの上にもカメラを搭載し、ビデオ通話やオンラインミーティングも快適に行えます。

▲約5000万画素がメインのトリプルカメラを搭載。このように開いて、カバーディスプレイが見えるようにして自撮りをすることも可能

プロセッサーは現行最高峰のチップをGalaxyに最適化した「Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy」。RAM(メモリ)は12GB。内部に仕込まれたベイパーチャンバー(放熱のための薄い板)も大きくなり、ゲーミングの性能も向上していることも期待できそうです。

▲グローバルでは3色展開だが、日本ではシルバー シャドウ(左)とネイビー(中央)の2色が発売される

▲Samsungオンラインショップでは限定カラーも発売される

 

■カメラも大きく進化した「Galaxy Z Flip6」

Galaxy Z Flip6は、縦折りタイプの最新モデル。閉じた状態で利用できるディスプレイは約3.4インチ、開くと約6.7インチの縦に長いディスプレイを利用できます。閉じた状態の厚さは前モデル比で0.2mm薄くなっていますが、重さは前モデルと同じ約187g。しかし、カメラ性能が向上し、バッテリー容量が増えるなど、中身は大きく進化しています。

▲閉じたままで約3.4インチのディスプレイを利用できる

▲開くと約6.7インチの画面を使える

閉じたままで自分撮りにも使えるメインカメラは広角(約5000万画素)+超広角(約1200万画素)の2眼。前モデルのFlip5の広角カメラは約1200万画素だったので、画素数が大きく進化。4つの画素をひとつにまとめるピクセルビニングによって感度が向上。2倍ズームは光学ズーム相当の画質で撮影でき、「ナイトグラフィー」の性能も向上しているとのこと。「Instagram」アプリからカメラを起動する場合にもナイトモードが使えるなど、細かい使い勝手も改良されています。

▲カメラは閉じた状態からでも素早く起動できる

Galaxy Z Flip6も、Fold6と同じようにGalaxy AIに対応し、進化した「通訳」機能や「文字の生成」「AIスケッチ」「ポートレートスタジオ」といった機能も利用できます。

▲モデルの写真を使って「ポートレートスタジオ」を試してみた

▲「3Dマンガ」を選択すると、立体的なイラストが生成された

さらにAIを用いた「オートズーム」機能を搭載。被写体を認識して、自動で最適な画角になるようにズームイン・ズームアウトされる機機で、上半身または全身がきっちり収まるように調整されます。

閉じたままで利用できるカバーディスプレイの画面サイズは前モデルと同じ。ですが、使い勝手は進化しています。閉じた状態でメッセージを確認した後、AIが直近のメッセージを分析し、「おすすめの返信」を提案してくれます。AI搭載の「今日の天気壁紙」に設定すれば、時間や天気によって変化する壁紙を楽します。

▲1画面に複数のウィジェットを表示することも可能

プロセッサーはFold6と同じSnapdragon 8 Gen 3 for Galaxyで、RAMは12GB。かわいらしい外観からハードウエアのスペックはそこそこと思われがちですが、実はバリバリのハイスペックモデル。バッテリー容量が前モデル(3700mAh)から増えて、ついに4000mhに。電池持ちが向上していることも期待できそうです。

▲カラバリは、左からシルバー シャドウ、イエロー、ミント、グリーンの4色

 

■スマートウォッチは3モデルが登場

スマートウォッチの新モデルも発表されました。耐久性を強化し、10ATMの防水性能を備えた「Galaxy Watch Ultra」は、Galaxy Watchシリーズ最上位に位置づけられるモデル。「省電力」モードでは最大100時間というスタミナも魅力です。ケースサイズは47mmで、LTEに対応。7月下旬以降の発売で、Samsungオンラインショップでの価格は12万6940円。ドコモ、auも取り扱います。

▲Galaxy Watch Ultra本体のカラバリは、左からチタニウムシルバー、チタニウムグレー、チタニウムホワイトの3色

Galaxy Watch7は、前モデルから全面的に性能を向上させたモデル。とくにヘルスケア関連の機能が強化されていて、AGEs(終末糖化産物)の指数を測定する新機能も搭載されています。7月下旬以降の発売で、Samsungオンラインショップでの価格は下記の通り。

40mm LTEモデル:7万3150円
40mm Bluetoothモデル:5万7200円
44mm LTEモデル:7万9640円
44mm Bluetoothモデル:6万2700円

それぞれのLTEモデルはドコモとauも取り扱います。

▲Galaxy Watch7は、44mmモデルがグリーン(左)とシルバー(右)、40mmモデルはグリーン(左)とクリーム(中央)の2色から選べる

手頃な価格で買えるエントリーモデル「Galaxy Watch FE」の日本発売も発表。7月下旬以降の発売で、Samsungオンラインショップでの価格は3万4760円となっています。

▲Galaxy Watch FEのカラバリは、左からブラック、ピンク ゴールド、シルバーの3色

 

■Galaxy AI対応のワイヤレスイヤホンも登場

ワイヤレスイヤホンの新製品も発表されました。カナル型の「Galaxy Buds3 Pro」とオープン型の「Galaxy Buds3」です。両モデルの最大の特徴は、スマホと連携するAI機能を利用できること。Galaxy Z Flod6、Galaxy Z Flip6と接続し、「通訳」機能をリスリングモードにすると、翻訳された音声をBudsから直接聞くことが可能。外国語の講演を聴くときなどに重宝すること請け合いです。

▲カナル型のGalaxy Buds3 Pro

▲オープン型のGalaxy Buds3

▲カラバリはどちらもシルバーとホワイトの2色

どちらもアクティブノイズキャンセリングを搭載し、環境による最適化にも対応。Galaxy Buds3 Proには見た目にも美しく、直感的な操作を実現する「ブレードライト」も備えています。

7月31日発売で、Samsungオンラインショップでの価格は、Galaxy Buds3 Proが3万8500円で、Galaxy Buds3は2万7500円。ドコモとauも取り扱います。

 

■注目の指輪型デバイス「Galaxy Ring」も発表されたが…

Galaxyの新しいウエアラブルデバイスとして開発が進められていた「Galaxy Ring」も発表されました。指にはめているだけで健康状態がトラッキングされ、計測されたデータはスマホの「Samsung Health」アプリで確認できる仕組み。バッテリーの持続時間はサイズによって異なり、最長7日間持つそうです。

▲カラバリはチタニウム ブラック、チタニウム シルバー、チタニウム ゴールドの3色

▲10ATM、IP68の防水・防塵に対応し、バスルームでも外す必要なし

しかし、残念ながら日本発売の予定はないようです。

>> サムスン

<取材・文/村元正剛(ゴーズ)

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

 

 

【関連記事】

◆4万円台キープなのに急速充電対応&AI機能追加!「OPPO Reno11 A」はさらに高コスパに
◆安すぎっ! 6万円台から買えるハイエンドスマホ「POCO F6 Pro」の実力は?
◆4Kディスプレイをやめた「Xperia 1 VI」は使い勝手が大幅向上。最注目はテレマクロ機能

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください