「所詮スマホでしょ…」なんて思ったら大間違い。プロも感激する“Xiaomiライカ”の懐の深さ
&GP / 2024年8月10日 22時0分
「所詮スマホでしょ…」なんて思ったら大間違い。プロも感激する“Xiaomiライカ”の懐の深さ
【趣味カメラの世界 #3】
第一回、第二回と「Xiaomi 14 Ultra」(19万9900円)のカメラとしての実力の高さを紹介してきました。もはやスマホであることを忘れそうな勢いの本機ですが、撮影を楽しめる機能はまだまだありますよ。
■何気ない風景写真が作品っぽくなる“ライカ透かし”が趣深い
▲ シャッタースピード1/2315秒、F1.8、ISO50、35mm換算85mm、Leica NTフィルター
“透かし”とは、焦点距離や絞り値などの、撮影の設定が表示されること。SNSにアップするときにも撮影データが見られるのはちょっと特別感があって、カメラ好きにはうれしいポイント。
▲ シャッタースピード1/245秒、F2.0、ISO50、35mm換算23mm、Leica BW HCフィルター
何度見てもメインカメラの高精細さには驚かされます。なんてことないスナップですが、ライカのロゴとハイコントラストなモノクロで、往年の名スナップ感が醸し出されます。
▲ シャッタースピード1/1827秒、F2.0、ISO50、35mm換算46mm、Leica BW HCフィルター
橋の欄干に止まるハトを撮ろうとしたら、ちょうどもう一羽のハトが飛んできた瞬間。偶然の1枚ですが、ハトのバランスが神がかっていて今回撮影した作例の中でもお気に入りの1枚です。モノクロ写真にライカの透かしが映えます。
RAW撮影時には透かしを入れることはできないのですが、後から透かしを入れることは可能です。なお、撮影時よりも選べる透かしのバリエーションが多いです。
■レンズ交換式の一眼レフカメラが1台のスマホに集約されているような使い心地
ライカのクアッドカメラシステムは12mm〜240mmまでの6つの焦点距離をカバーしています。その中でも23mmのメインカメラにはF値1.63〜4.0の無段階可変絞りが採用されています。
絞りを動かすことで、取り込む光の量を調整するとともに、被写界深度(ピントが合う範囲)を深くして、画面全体にピントの合った、シャープな画像を得ることができます。
▲シャッタースピード1/120秒、F1.63、ISO250、35mm換算46mm、Leica NATフィルター
▲シャッタースピード1/160秒、F4.0、ISO640、35mm換算46mm、Leica NATフィルター
絞り値を変えることで、ピントの合う範囲を調整できます。上の写真ではキヤノンのロゴにピントが来て、レンズはボケることで、ロゴ部分が強調されます。
下の写真は、被写体であるカメラ全体にピントが合ってシャープに写っているので、ブツ撮りで被写体の全体をしっかり見せたいときに適しています。
▲シャッタースピード1/3000秒、F1.8、ISO50、35mm換算12mm、Adobe Camera RAWで現像
ほかにも、広角レンズで大胆な構図のポートレート撮影に挑戦してみたり…
▲シャッタースピード1/120秒、F1.63、ISO80、35mm換算46mm、Leica NTフィルター
メインカメラで見せたいものにピントを合わせて周りをぼかしたりと、使用感はまるで“レンズ交換式の一眼レフカメラ”のよう! 本格的すぎます。
【結論】小さくて軽くて画質が良いなんて…最高じゃないか!
正直なところ、「カメラに力を入れてます」といわれたところで、正直「スマートフォンのカメラだしな…」と思っていました。しかし、実際に手にとって撮影してみると、そのクオリティの高さに良い意味で期待を裏切られました。
シンプルにカメラとして使いやすく、画質も申し分ナシ。サイズも普通のスマートフォンと変わらない大きさ。カメラって持ち出さなくては意味がないので、“小さくて軽い”は正義なんですよね。
普段はスマホで積極的に写真を撮るタイプではないのですが、「Xiaomi 14 Ultra」を借りている間は、常に持ち歩いて、パシャパシャ写真を撮っている自分がいました。
カメラが趣味の人には手軽に持ち出せるサブカメラとしてオススメですし、これから写真をはじめてみようかなと思っている人にも、カメラ沼への第一歩として、ぜひ使ってみて欲しい“カメラ”でした。
>> 趣味カメラの世界
<取材・文/田中利幸 モデル/久木田帆乃香 取材協力/Xiaomi>
田中利幸|ファッション誌などでブツ撮りやポートレートを中心に活動するフォトグラファー。カメラ・ガジェット好きで自身で運営するブログ「Tanaka Blog」において、カメラやガジェットに関するちょっとマニアックなことを書いている
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