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明らかに“買い”の「iPhone 16」に飛びつくか、それとも待つか。

&GP / 2024年9月15日 22時0分

明らかに“買い”の「iPhone 16」に飛びつくか、それとも待つか。

明らかに“買い”の「iPhone 16」に飛びつくか、それとも待つか。

Appleがさまざまな秋の新製品を発表しましたが、今年の狙い目は間違いなく「iPhone 16」。スタンダードモデルでありながら、“次世代版Siri”とも言うべき「Apple Intelligence(アップル インテリジェンス)」も使えるデバイスとして、チップセットを中心に仕様面の強化が図られています。

 

■次の10年に向けた土台づくりか

そもそも、今後5〜10年のスパンで考えると、スマートフォンにおいて、テキストベースの事務処理、カメラ撮影、画像編集、オーディオ録音・編集、アシスタント機能などに、生成AIが自然に組み込まれていく流れは必至。複数カテゴリの処理を連動させる“マルチモーダル化”も一層進むことでしょう。

そうした次の時代へと足を踏み入れていく前提で、Appleとしては、スタンダードモデルの性能をApple Intelligenceに対応したレベルに底上げし、同サービスのユーザー基盤を拡大する意図があったのでしょう。こうした背景のもと、例年よりもスタンダードモデルの進化幅が大きく感じられ、ユーザーとしても魅力を感じやすい一台となっているのだと思います。

▲iPhoneでは、iPhone 15 Pro/15 Pro Max、iPhone 16/16 Plus、iPhone 16 Pro/16 Pro Maxが「Apple Intelligence」をサポートする

もちろん、競合のAndroid勢やWindows PCが生成AI関連機能を充実させている現状を踏まえると、アップルが今年から同機能に注力したのは明白な流れであり、Apple製品ユーザー視点では十分に長く待たされた印象です。イチAppleユーザーとしては、競合からの出遅れ感を払拭するほどに、新機能のインパクトを期待したいところではあります。

 

■日本語は2025年までおあずけか

ただし、このApple Intelligence自体は、10月に予定されるiOS 18.1で米国英語の“ベータ版”から公開予定となっており、12月にその他の英語にローカライズされる予定。しばらくはSiriとデバイスの言語を英語(米国)に設定して使うものと認識しておきましょう。一部の機能の公開と追加言語への対応は、今後1年にわたり開始される予定。気になる日本語対応は2025年とされており、もうしばしのおあずけです。

つまり、「Apple Intelligenceが使いたいから、iPhone 16を買おう!」というのは、日本のユーザーにとってはまだ少々勇み足。機能の使用感も未知数であり、正直、来年まで待って評判を確認してから次の「iPhone 17(仮)」を買うか、と気長に待つくらいの姿勢の方が、賢明かもしれません。

▲Apple Intelligenceは、iOS 18.1、iPadOS 18.1、macOS Sequoia 15.1からの提供開始予定

 

■しかし、それでもiPhone 16の仕様は魅力

とはいえ、そんな現状を踏まえても「iPhone 16」の進化幅をチェックすると、端末としてのお買い得感が強いのは事実です。ちょうど買い替えタイミングというiPhoneユーザーならば、今年は同機をまず検討してみることをおすすめします。

▲「iPhone 16」シリーズは5色展開

具体的には、チップセットの刷新に伴って、AAAタイトルのゲームアプリのプレイにも対応する機種になっていること。そして、通信面では「Wi-Fi 7」に対応していることに注目です。まだAAAタイトル自体の数はさほど多くないものの、4〜7年程度の長期運用を見据えれば、将来的なゲーム用ハードウエアとしてのポテンシャルには期待も高まります。

また、日常使いの視点でも、「アクションボタン」の搭載や、タッチセンサーを駆使した「カメラコントロール」というハードウエア的な変化があり、「新機種に乗り換えたぞ」という買い替えの実感が得やすいことも、わかりやすい魅力でしょう。

もちろん、USB Type-Cの規格がUSB 2(最大480Mbps)のままであるというスタンダードモデルの“弱点”は残っていますし、「空間ビデオ」や「空間写真」の撮影といった「Apple Vision Pro」が活きてくる機能や、動画撮影・音声録音関連のメリットは、上位のProシリーズの特権として残っています。仕事や趣味でクリエイティブな作業が求められるならば「Pro」を、そうでないならばスタンダードモデルを買うといい、という常套句が、まさにピッタリ当てはまる世代になっているわけです。

*  *  *

現状、Apple Intelligenceに日本のユーザーの買い替えを訴求する強い引力は無いかもしれません。しかし、スタンダードモデルのiPhone 16にもApple Intelligenceをサポートする処理性能が備わったということは、長期運用を前提にしても安心できるポイントです。また、従来のProシリーズに限られていたメリットもたっぷりと降りてきており、いつも以上にワクワクした気持ちで機種変更に臨めそう。飛びつくか、待つか。スタンダードモデルを長期運用前提で買われている方は、今年は悩ましいかもしれません。

>> Apple「iPhone」

<文/井上 晃

井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。X

 

 

 

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