“中免”輸入車のコスパに驚愕! 逆襲のインポーター【遊べるバイク大特集】
&GP / 2024年10月7日 20時0分
“中免”輸入車のコスパに驚愕! 逆襲のインポーター【遊べるバイク大特集】
【遊べるバイク大特集】
バイク乗りにとって輸入車は憧れの存在だが、普通二輪免許(いわゆる中免)で乗れる輸入車が、続々と日本に上陸。国産バイクと変わらぬ価格設定で質感も高く、日本で注目の的となっている。そんな魅力的なミドルクラスの輸入車を5モデル紹介!
* * *
排気量車が多い輸入車は大昔からライダー憧れの存在だったが、いまや中免(普通二輪免許)で乗れるアンダー400ccの輸入車たちが黒船来航のごとく続々と上陸を果たし、人気を博している。
そもそも400ccは、免許制度の関係から生まれた日本特有の排気量帯。ガラパゴス化によって一時は絶滅寸前とも言われたが、アジアやインドといった巨大マーケットでの需要が増加。同市場のおかげもあり、ビッグバイクが主流だった名門ブランドらが、軒並み手の届きやすいミドルクラスをリリースしてきているのだ。
イギリスの老舗メーカーであるトライアンフやロイヤルエンフィールド、大型バイクの代名詞であるハーレーダビッドソンら欧米ブランドが、このセグメントへ向けた専用モデルを新開発し、現地生産。「どうせ、お高いんでしょ?」と疑うファンを尻目に、日本車と同等の価格帯で発売してきたからセールスが好調なのも頷ける。
実際に見て触れたら、廉価版ではなく上質で個性あふれるライドフィールが健在であることが分かるはず。活気付くセグメントでメーカーの威信をかけたモデル競争が勃発しているのは、我々日本のライダーにとって大歓迎であり、狙い目の存在だ。
モータージャーナリスト 青木タカオさん
バイク好きが高じて専門誌の編集部員となり、その後独立。初心者にも分かりやすい解説に定評があり、専門誌や一般誌、Web媒体などにも寄稿。YouTubeチャンネル「バイクライター青木タカオ【~取材現場から」も人気
■ラジアルマウントキャリパーなど細部も豪華
TRIUMPH
「SPEED 400」(72万9000円)
往年のオフロードバイクを彷彿とさせるスクランブラースタイル。前輪を19インチ化するだけでなく、サスペンションストロークを伸ばすなど、悪路も走破できる車高を上げたスタイルとなっている。LEDヘッドライトに石よけガードを備えるなど、ヘビーデューティな仕上げが見事!
マフラーも差別化され、400 Xにはツヤ消しブラックのツインサイレンサーに大型ヒートガードを組み合わせている。
ダート走行も想定した400 Xには、ナックルガードを標準装備。抑えの効く幅の広いハンドルにはバーパッドも備える
TRIUMPH
「SCRAMBLER 400 X」(81万9000円)
車体の基本構成を両車で共通にしながら、ネイキッドスタイルのロードスポーツも設定。単気筒エンジンは水冷DOHC4バルブの完全新作だが、直立したシリンダーに冷却フィンが刻まれ、三角形のオルタネーターカバーを配置するなどオーセンティックな雰囲気も漂わせている。
指針式の速度計と先進的な液晶ディスプレイを組み合わせたメーターは両車共通。高級腕時計のような上質感を漂わせている。
タンクパッド付きのスチール製タンクに、英国のユニオンジャックをオマージュしたグラフィックが施され、トラディショナルな雰囲気に。
■“中免で乗れるハーレー”と話題沸騰中!
HARLEY-DAVIDSON
「X350」(69万9800円)
伝統のVツインを並列2気筒にし、軽快なハンドリングを生む前後17インチの足まわりをセット。倒立フォークやモノショックで、前後サスを強化している。スポーティなスタイルは、ダートトラックで活躍し続けるXR750譲り。オレンジはH-Dワークスのチームカラーですよ。
■あの“モリワキ”がX350のマフラーを開発中!
創業40年、国内外のレースシーンで輝かしい成績を収めてきたモリワキが、初のハーレー用マフラーを開発中。ツインサイレンサーはプロトタイプながら歯切れの良い2気筒らしい乾いたサウンドを奏で、全域で出力アップ。JMCA認定車検対応とし、今秋発売予定。
■生誕30周年を迎えたストリートファイター
KTM
「390 DUKE」(82万9000円)
「READY TO RACE」をスローガンに開発され、抜きん出た戦闘力を誇るKTMのマシンたち。新型の390 DUKEはエンジンや車体、外装を含む全体の90%が新設計され、新しいフェイスデザインがアグレッシブさをより強調。ローンチコントロールを標準装備するなど電子制御も一線級です。
■親近感のあるスタイルと扱いやすさで人気
ROYAL ENFIELD
「HUNTER 350」(65万7800円~)
ロングストローク設計の空冷2バルブ単気筒エンジンをスチールフレームに搭載。ハイテクマシンが多く登場する現代において、異色とも言えるクラシカルかつシンプルなスタイルで人気を集め、世界中で大ヒットとなっている。弾けるようなパルスサウンドも人気の秘密です!
※2024年9月6日発売「GoodsPress」10月号98-99ページの記事をもとに構成しています
<文/青木タカオ>
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