来年を待っても意味がない!? “大人気”原付二種は今が買いっ!【遊べるバイク大特集】
&GP / 2024年10月10日 20時0分
来年を待っても意味がない!? “大人気”原付二種は今が買いっ!【遊べるバイク大特集】
【遊べるバイク大特集】
来年、原付二種(50超~125cc以下)のバイクが、いわゆるクルマの免許で乗れるという話が巷で話題になっている。これが本当ならビッグニュースだが、モータージャーナリストの青木タカオさんによると、うまい話の裏にはしっかりカラクリがあるようだ。
* * *
実用性や機動性の高さから昨今人気の原付二種クラス。これが来年、原付一種免許で乗れるようになるという話が出ているが、現在販売されている125ccのバイクに乗れる、と勘違いしている人も少なくないようだ。
警察庁が二輪車車両区分見直しに関する報告書を2023年12月に発表し、そこで登場したのが「新基準原付」。最高出力を4kW(5.4PS)以下に制御した排気量125cc以下のバイクを「新基準原付」として、原付一種と同じ車両/免許区分とする方針を示した。
ざっくり言うと、排気量は125ccながら発揮するパワーは50ccに相当。道路交通法上の扱いは原付一種のままで制限速度30km/h、ふたり乗りはできないし、二段階右折もしなければならない。
この方針の背景には、国内向けに50ccモデルを販売するメーカーのコスト負担を軽減する目的がある。25年11月以降に排ガス規制が強化されるため、現在のエンジン性能のままでは新たな生産ができなくなる。かと言って規制に適合する新型の開発は技術的に難しい上、コストもかかってしまう。新たな投資をしてもなかなか採算が取れないというのが実状だ。
とは言え原付一種は現在でも430万台余りが保有されており、日常生活の足代わりやビジネス用途で使用されている関係上、原付一種をなくしてしまうことは絶対にできない。そんな背景があり、先の「新基準原付」が登場したのだ。
というわけで、来年まで待ったからといって、原付一種免許で現在販売されている125ccに乗れるようにはならない。
「新基準原付」として発売される機種などの詳細は現時点では未発表。つまり既存の原付二種クラスにすぐに大きな変更が生じる見込みはまだない。買うなら豊富なラインナップが揃っている今がチャンスだ!
モータージャーナリスト 青木タカオさん
バイク好きが高じて専門誌の編集部員となり、その後独立。初心者にも分かりやすい解説に定評があり、専門誌や一般誌、Web媒体などにも寄稿。YouTubeチャンネル「バイクライター青木タカオ【~取材現場から」も人気
■上質かつレトロなスクランブラースタイル
FANTIC
「CABALLERO Scrambler 125」(99万円~)
イタリアンブランド「ファンティック」がリリースするキャバレロ・スクランブラーシリーズは、軽量な車体にハイグレードなサスペンション、活発なパワーフィールの水冷シングルエンジンにより、クラスを超えたスポーティな走りが味わえる。見た目が大柄で、本格派装備も誇らしい。
■新色採用で愛らしいモンキーがリフレッシュ
HONDA
「Monkey125」(45万1000円)
丸みを帯びた台形タンクや厚みのあるタックロールシート、小ぶりなヘッドライトやアップマフラーなど、初代モンキー Z50Mの雰囲気をそのままに125cc化。灯火類をLEDに進化させ、深く輝くクロームメッキなど細部にもこだわった。自分だけの1台にカスタムするのも楽しい!
■デュークシリーズの入門機!
KTM
「125 DUKE」(66万9000円)
2ピース構造のスチール製トレリスフレームに、軽量コンパクトな単気筒エンジンを搭載。兄貴分らと同様、エッジの効いたスタイリッシュなボディワークにWP製の倒立フォークやモノショックを装備する。ブラッシュアップされたばかりの新型は注目
度満点ですよ!
■軽快な走りを生み出すプロポーション
HONDA
「CB125R」(52万8000円)
エンジンやマフラーを中心部に集中して配置。凝縮感のある台形プロポーションが、上質なライディングフィールを視覚から訴えかける。5インチのフルカラー液晶メーターやショーワ SFF-BP 倒立フォークなど、装備も上級機種に匹敵。単気筒らしいパルス感のあるサウンドも魅力。
■水平基調をベースとしたネオレトロスタイル
YAMAHA
「XSR125」(50万6000円)
LED化した灯火類を始め、メーターも無駄を省いたシンプルでタイムレスなサークル形状に統一するなどレトロと先進性を融合させたデザイン。デルタボックスフレームに、可変バルブ機構付きの単気筒エンジンを積む。タックロールシートが上質で、クラフトマンシップを感じます。
■フルカウルのスーパースポーツスタイル
SUZUKI
「GSX-R125 ABS」(45万3200円)
GSX-Rといえば、スズキ・スーパースポーツの由緒ある血統。その名に相応しいスポーティなフルカウルや、クリップオンのセパレートハンドルを装備し、見た目も戦闘的でレーシングムードを漂わす。跨った瞬間からアグレッシブな気持ちになり、走りも軽快。燃費に優れるのも◎。
■ターメリックイエローの新色登場
HONDA
「CT125 ハンターカブ」(44万円)
スーパーカブが持つ普段使いの気軽さや利便性に加えて、ハイマウント吸気ダクトやアップマフラー、エンジンを守るアンダーガードや大型キャリアなど、ツーリングやトレッキングにも対応するタフな装備を追加。リラックスした姿勢がとれるアップハンドルで、長距離走行も苦にしません。
■ラグジュアリーなスタイルと乗り心地
SUZUKI
「BURGMAN STREET 125 EX」(31万7900円)
アイドリングストップ機構を始め、ポジション灯を内蔵したLEDヘッドライトやフル液晶ディスプレイなど、ワンランク上の装備を誇るコンパクトスクーター。前後12インチのタイヤをセットし、乗り心地でも上質さと高級感を感じさせる。エンジン始動がスムーズで静かなのもポイント。
※2024年9月6日発売「GoodsPress」10月号104-105ページの記事をもとに構成しています
<文/青木タカオ>
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