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【オトナの社会科見学】「午後の紅茶」の工場で美味しい紅茶の淹れ方を教わってきた

&GP / 2016年10月21日 18時30分

【オトナの社会科見学】「午後の紅茶」の工場で美味しい紅茶の淹れ方を教わってきた

【オトナの社会科見学】「午後の紅茶」の工場で美味しい紅茶の淹れ方を教わってきた

日本初のペットボトル入り本格紅茶「午後の紅茶」は、なんと今年で30周年。それを記念し、当時の商品開発担当である江部るみ子さんと、10年に渡り商品アドバイザーを務める紅茶研究家・磯淵猛さんがKIRIN湘南工場で「紅茶セミナー」を開催するという情報をゲット!

というわけで、キリンビバレッジ湘南工場へ行ってきました。ロングセラー商品「午後の紅茶」開発にかけた情熱、そしていかにして今の地位を築いたのか、人気の秘密を探ってきましたよ!

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■これぞ英国式!誰でもどこでも美味しい紅茶が飲める淹れ方

運良くこの「紅茶セミナー」に参加できた40数名の “紅茶ファン”を迎えてくれたのは、ウェルカムドリンクの「ティーパンチ」。最近流行りのワインをベースにしたサングリアやミントを効かせたモヒートなど、パーティシーンにはさまざまなウェルカムドリンクがありますが、実は紅茶で作ったものが最高とされています。

パンチは「パンチェス」というサンスクリット語が語源で、5種類のフルーツ入りという意味。その名の通り旬のフルーツをたっぷり入れて作ります。ここで、午後の紅茶ストレートティーを使ったティーパンチの作り方を教えてもらいました!

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【ティーパンチ】材料(作りやすい分量)
・キリン午後の紅茶ストレートティー 1.5L
・好みのフルーツ(オレンジ、レモン、リンゴ、イチゴ、ブドウ等) 5種類以上
・水 300ml
・炭酸水(無糖) 200ml
・シロップ 少々
・お好みで赤ワイン 100ml

作り方は簡単! ガラスのボウルに食べやすくカットしたフルーツを入れ、午後の紅茶ストレートティーを注ぎます。この時、バナナ、モモなど果肉の柔らかいフルーツは避けること。果肉が崩れてせっかくの紅茶が濁ってしまいます。そこに水、シロップを加えて混ぜ、最後に炭酸水を注ぎ入れます。大人向けには赤ワインを加えると甘い香りがプラスされてオススメ。

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さて、本日の講師は、午後の紅茶のアドバイザーを10年来務める紅茶研究家・磯淵猛先生。噺家も顔負けな軽快なトークでお客さんをイジりつつも、英国での紅茶事情やリーフの種類、楽しみ方など、知識の泉からこんこんと湧いてくるようなお話は、紅茶愛あふれる濃ゆ~い内容。こんな紅茶博士がアドバイザーを務めるとは、さすが30年も続く午後の紅茶!

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そして磯淵先生によるミルクティーが振る舞われました。イギリスで一般的なのはミルクティーで、「Tea with milk(ティー・ウィズ・ミルク)」と呼ばれています。この日使用した茶葉は、午後の紅茶ストレートティーにも100%使用されている「ティンブラ」。味・香り・色の三拍子が揃った茶葉で、ドライフラワーのバラのような良い香りをはらみ、ルビー色に美しく発色します。

発酵食品である紅茶は95℃ほどで乾燥させるため、焦げ味もなく豊かな風味を保っています。その軽やかな風味を英国式で楽しむために大切なポイントを3つお教えしましょう!

1)1人分の茶葉はティースプーンに軽く1杯
イギリスの水は硬水。硬水だと渋みが飛んで黒々とした色に仕上がります。一方、日本の水は軟水なので、発色は薄く、味と香りはよく出ます。つまり、たくさん茶葉を入れると逆に苦くなってしまうのです。ポットには人数分プラス1杯入れましょう

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2)1人分のお湯は、95℃で350ml
紅茶を美味しく淹れるためにはお湯の中の「酸素の量」が大切。沸かしたてで酸素をたっぷり含んだお湯を注げば、酸素が茶葉に付着してジャンピング(ポット内で茶葉が上下すること)させ、美味しい紅茶が入るのです。汲み置き水は使わず、人数に関わらずお湯をたっぷり沸かしましょう

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3)高温殺菌ではなく低温殺菌牛乳を!
低温殺菌牛乳をカップにたっぷり入れて、そこに熱い紅茶を注ぐのが英国式!サンドイッチやクリームたっぷりのスコーン、チェダーチーズなどと一緒に食べる英国式ミルクティーは、食べ物の脂分を流してくれるサラッとした後味が特徴。そのためには牛乳本来の良い香りを残す低温殺菌牛乳がマストなのです。

 

■オリジナルボトルがもらえる!午後の紅茶30年の歴史をたどる工場見学

さて、この後はお待ちかねの工場見学! キリンから発売されているほとんどのペットボトル製品を作っているというキリンビバレッジ湘南工場。ちょうど出荷の時間帯だったことから、全国のナンバーを付けたトラックが列をなして商品を搬出していました。

午後の紅茶の生みの親である、CSV本部ブランド戦略部部長の江部るみ子さんによると、商品化にあたり苦労したのはきれいな色味を保つこと。紅茶はアイスティーにする時「クリームダウン」という現象が起こりやすく、濁ってしまうのだとか。おいしく美しいアイスティーのために試行錯誤を重ねて編み出したキリン独自の「クリアアイスティー製法」で、午後の紅茶は作られています。

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工場の奥では、巨大なティーポットのような容器を使って茶葉をジャンピングさせるように工夫し、濁らないように作っています。ハイテク化されていても、紅茶を美味しく淹れるために伝統的な作業工程は守っているのですね。

まるで川の流れのような大量のペットボトルは壮観! 1日に約250万本のペットボトルを生産しています。

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すごい勢いでラベルが貼り付けられ、ダンボールへの箱詰めも同じラインで完了します。いつまでも眺めていられそう…!

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さてこの物体、何だと思いますか?

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答えはペットボトルの素材。こんなに小さいプラスチックを加工して、あの500mlペットボトルにしているのです。

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キリン湘南工場では、この一連の工程を見学できる1時間ほどの「午後の紅茶ツアー」を開催しており、なんと無料で参加できます。しかも、うれしいおみやげ付き!

子供の頃、「無料の自動販売機があればいいな」と夢見た方も多いのでは? このツアーの最後には、無料の自動販売機から選んで好きな商品を1点おみやげにもらえます!

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ほかにも、記念撮影した写真をラベルに印刷したオリジナルボトルも記念品としてプレゼントしてくれるので、家族連れやカップルに大好評だそう。

工場の植え込みに咲いていた白い可憐な花は、珍しい紅茶の花でした。

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毎年数多くの商品が開発されては姿を消す“激戦区”のペットボトル飲料業界。その中で30年もの長い時間、人気商品でありつづける午後の紅茶には、並々ならぬ熱意とこだわりが注がれてきたことが分かる「紅茶セミナー」でした。

キリンビバレッジ湘南工場「午後の紅茶ツアー」>>
http://www.kirin.co.jp/entertainment/factory/shonan/tour/gogo.html

 

(取材・文/明知真理子)

あけちまりこ/ライター

編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。雑誌・ウェブ等で幅広く活躍し、寝る間もないほど売れっ子(になりたいと思っている)。趣味で株式投資をしており、日経平均が下がると表情がやや曇ります。映画と旅行とプロレスが好き。

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