流行っていれば何でも良い…ワケじゃない！旬のアシックスで選ぶ“間違いない”5足はこれだ！

＆GP / 2024年11月24日 11時0分

【2024年スニーカー最前線 #10】

今、世界中のファッションシーンで注目を集めているのが、日本発のスポーツブランド「asics（アシックス）」のスニーカーです。2000年代の懐かしさを感じさせるレトロなデザインと、近未来的な要素を融合させた独自のスタイルが特徴で、時代を超えた魅力を持つアイテムとして人気が急上昇しています。

世界のストリートカルチャーやインフルエンサーに支持されているのはもちろん、日本のファッショニスタたちの間でも愛用される存在となっています。また、日本人の足にフィットしやすい設計も、国内で流行している理由のひとつです。

とはいえ、日本ではアシックスといえば「学生時代の体育館シューズ」を思い浮かべ、コーディネートに取り入れることに抵抗を感じる人もいるかもしれません。逆に、「流行っているならどれでも良いんでしょ？」という選び方では、その魅力を最大限引き出せない場合もあります。そこで今回は、“失敗しない”おしゃれなアシックススニーカーを5足ご紹介します。

執筆者：宇田川雄一
ファッション＆モノ情報誌で活躍するスタイリスト。ビジネスからアウトドア、インテリアまで守備範囲が広い。ウェアを始めバッグや靴、雑貨に至るまで最新トレンドを把握

【アイテム1】ファッションシーンを席巻中！アシックスの鉄板スニーカーが世界で人気

「GEL-KAYANO 14（ゲルカヤノ14）」（1万9800円）

▲カラーは写真のWhite/Tai Chi YellowのほかMetropolis/Jasper Green、Cream/Denim Blue、Cream/Sweet Pink、White/Cream、Cream/Dusk Violetの6色をラインナップ

アシックスのスニーカー選びで迷っている人にうってつけなのが、「GEL-KAYANO 14」です。2008年にランニングシューズとして登場し、その優れた機能性とデザイン性が評価され、「Runner’s World」誌の賞を獲得した名品中の名品です。

スタイリッシュで近未来的なデザインが特徴で、見た目の洗練さはもちろん、軽量で抜群のクッション性を持つ履き心地の良さも愛される理由のひとつです。現行モデルはライフスタイル用にアップデートされている点も魅力的です。

2008年に発売されたオリジナルモデル「GEL-KAYANO 14」からインスパイアされたこのスニーカーは、GELテクノロジーを搭載し、衝撃緩衝性を高めた一足です。多くのブランドとのコラボや、海外セレブや著名人の愛用によって人気が再燃。Y2K（2000年代）ファッションとの相性も良く、メタリックな配色がトレンド感をさらに引き立てています。

【アイテム2】スエードで魅せる大人の一足。「GEL NYC」に注目！

「GEL NYC（ゲルエヌワイシー）」（1万9800円）

▲写真は2024AWの新色Feather Grey/Truffle Grey

2023年にデビューした「GEL-NYC」は、伝統と革新が融合したモデル。アシックスの歴代ランニングシューズからインスピレーションを受け、現代的なデザインで再構築されたこの一足は、スポーティさを持ちながらストリートスタイルにも馴染むデザインが特徴で、ファッション界隈でも注目されています。

通常モデルはメッシュアッパーを採用していますが、新色ではスエードとシンセティック素材を組み合わせ、柔らかなグリーンやグレーの配色で、大人らしい上品な雰囲気に仕上げられています。

アッパーは、2000年代初頭の名作「GEL-NIMBUS 3（ゲルニンバス3）」をベースに、「GEL-MC PLUS V（ゲルエムシープラスV）」のエレガントな装飾を取り入れることで、スタイリッシュな印象に仕上げられています。

ソールには、衝撃緩衝性に優れた「GEL-CUMULUS 16（ゲルキュラムス16）」のツーリング構造を採用。軽量フォームとGELテクノロジーの組み合わせにより、抜群の快適さを実現しています。ちなみに、「NYC」という名称は、New York Cityの頭文字に由来しています。

【アイテム3】シックなカラー構成が際立つ「GEL-NIMBUS」最新モデル

「GEL-NIMBUS 10.1（ゲルニンバス）」（2万900円）

▲カラーは写真Violet Quartz/Cool Matchaのほか、Piedmont Grey/Pure Silver、White/Directoire Blue、Black/Grand Sharkの4色をラインナップ

「ゲルカヤノ14」と並び、現在のアシックス人気を支えるNIMBUSシリーズ。その最新作「GEL-NIMBUS 10.1」は、2008年に登場した「GEL-NIMBUS 10」をベースにしたモデルです。

足の骨格に対応するアシンメトリーなアッパーデザインや、独特のオープンメッシュを採用し、高い機能性を備えています。名前の由来である“NIMBUS（ニンバス）”はラテン語で「雲」を意味し、その名の通り、柔らかさと優れたクッショニングで知られるシリーズ。ランニングシューズとしての実績から、長く愛され続けるロングセラーとなっています。

このモデルのツーリング構造には「GEL-KAYANO 14」のスペックを採用。ミッドソールには二層構造のEVAフォームとGELテクノロジーを使用し、TRUSSTICシステムによる高いクッション性を実現しています。

フューチャリスティックなルックスと、一日中履いても疲れにくい快適さを兼ね備えた、まさにアシックスならではの一足。インパクトのあるデザインは、ワイドパンツの裾からさりげなく覗かせるコーディネートにもぴったりです。

【アイテム4】ハンドボールシューズが進化！快適さ抜群のフラットスニーカー

「SKYHAND OG」（1万2100円）

▲カラーは写真のOak/Creamのほか、Black Coffee/Tai Chi Yellow、White/Oyster White、Black/Truffle Grey、Dark Neptune/Violet Lightの5色をラインナップ

フラットなスニーカーを求めている方におすすめなのが「SKYHAND OG」。1990年代のハンドボールシューズからデザインDNAを受け継ぎ、現代的な快適さへと進化したモデルです。

スリムなコートシルエットは幅広いスタイルに馴染み、ビジネスカジュアルにも最適。アッパーには人工皮革とスエードのパネルを採用し、上品さを漂わせるのも特徴です。アシックスのネクストモデルとして注目されています。

アウトソールにはガムソールを採用し、ヒールウェッジにはEVAクッションを搭載。レトロなデザインながら、モダンにアレンジされたヒールカウンターとインソールを組み合わせ、現代的で快適な履き心地を実現しています。

最近注目を集めるハンドボールシューズのタウンユーススタイルに挑戦するなら、この一足が最適です。

【アイテム5】アシックスの代名詞、“スプリットタン”が生む唯一無二の履き心地

「GEL-LYTE Ⅲ OG（ゲルライトスリー）」（1万8700円）

▲カラーは写真のOyster Grey/Steeple Greyのほか、Cream/Oyster Greyの2色をラインナップ

アシックスのスニーカーの中でも高い知名度を誇るのが「GEL-LYTE III」です。1990年に登場し、独自の「スプリットタン」構造を採用したモデルで、シュータンを縦に2分割することで甲部分にぴったりフィットし、ズレにくい抜群の履き心地を実現。この機能性と快適さが多くの支持を集める理由です。

また、クラシカルなランニングシューズのシルエットは、多様なファッションに取り入れやすいのも魅力。一度足を通せば、包み込まれるような唯一無二の快適さに魅了されること間違いありません。

レトロな雰囲気を持ちながら、スプリットタンという個性的な構造を備えた「GEL-LYTE III」。ファッションに取り入れるのが難しいと感じる人には、テーパードの効いたクロップド丈パンツとの組み合わせがおすすめです。シンプルながら存在感のある「GEL-LYTE III」を主役にしたスタイルが、大人の雰囲気を演出してくれます。

クラシカルなデザインと優れた機能性が調和しており、アシックススニーカー初心者にも最適な一足。特に落ち着いたグレー系の配色は、大人の男性にも取り入れやすいカラーリングが魅力です。

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スポーツブランドの枠を超え、ファッションアイテムとして世界中で注目を集めるアシックス。高い機能性と美しいデザインが特徴で、年齢や性別を問わず多くの人々の心を掴み、トレンドの最前線をリードする存在となっています。

実際にアシックスを愛用する人々からは「やっぱり日本ブランドのスニーカーは足にフィットする」といった声も多く聞かれます。学生時代の体育館シューズを連想して、ファッションに取り入れることに抵抗があった人も、ぜひこれを機にアシックスの魅力を再発見してみてはいかがでしょうか？

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＜メイン写真／田中利幸＞