完成度と作りやすさでガンダムファンも模型ファンも魅了した2024年発売のガンプラ5体
&GP / 2024年12月29日 22時0分
完成度と作りやすさでガンダムファンも模型ファンも魅了した2024年発売のガンプラ5体
【2024年人気アイテム総まとめ】
BANDAI SPIRITSが発売するガンダムシリーズのプラモデル、通称「ガンプラ」は、2024年も非常にたくさんのアイテムが発売されました。
2020年のコロナ禍以降の巣ごもり需要により、自宅でできる趣味としてプラモデルに大きな関心が集まり、中でもとりわけ作りやすく格好良く仕上がるガンプラは、1980年代初頭に起こった「ガンプラブーム」をほうふつとさせる大ヒットとなり、現在も話題作の発売日には店頭に行列ができる状況が続いています。
2024年のガンプラのラインナップを振り返ると、1月に劇場用映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が公開された関係で、同作に登場するモビルスーツ(MS)が続々と発売されました。TVシリーズの『機動戦士ガンダムSEED』『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』から引き継いだスタイリッシュなシルエットを持つMSに加え、過去のガンダムシリーズに登場したMSの名前や意匠を持つものなども存在していて、新旧のガンダムファンを魅了しています。
またNetflixで配信が開始され、ファンに衝撃を与えた『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』に登場するMSのプラモデルも発売となりました。こうした作品の放映開始からタイムラグのない時期に、いち早く関連商品が発売されるのもガンプラの大きな魅力でもあります。
1. 『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の機体をいち早くキット化!
ライジングフリーダムガンダムは、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の主人公、キラ・ヤマトが搭乗する機体です。劇中冒頭の戦いで鬼神のような強さを見せ、ファンにその存在感を印象づけました。
この「HG 1/144 ライジングフリーダムガンダム」(2640円)は劇場公開と同じ1月26日に発売。
「SEEDシリーズ」のアイテムに搭載された「SEEDアクションシステム」によって、劇中と同様のけれん味あふれるポージングが可能で、背中のウイング、アグニ砲、レールガンなどの武装を展開することにより「ハイマットフルバースト」の姿も再現できます。
また大気圏突入時のMA(モビルアーマー)形態への変形も可能です。
2. 完成時の最大サイズは約390mm!変形機構を備えた地球連合軍の大型MS
ガンプラの「HG(ハイグレード)」シリーズは全て1/144スケールで統一されていますが、その常識を覆すサイズで登場したのがこの「HG 1/144 デストロイガンダム」(1万4300円)です。
もちろんスケールは他のシリーズと同じですが、完成後のサイズはなんと390mm! 前述のライジングフリーダムガンダムが全高約130mmなので、単純計算でその大きさは3倍!
もちろんただ大きいだけでなく、このサイズならではの緻密なモールドが随所に施され、上半身が円盤状になる個性的なシルエットを持つMA形態への変形ギミックも備えています。
ビームエフェクトが多数付属しているので、劇中で見せた大迫力のビーム発射シーンを再現できるのも魅力です。
3. 発売から14年を経て、「Ver.2.0」となり大きな進化を遂げた「RG ガンダム」
1/144スケールながら、機体内部のフレーム構造を再現し、緻密なパーツ構成と質感を追求した「RG(リアルグレード)」シリーズとして、「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0」が8月10日に発売されました。
2010年に発売された「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム」のリニューアル版で、14年間で大幅に進化した設計と成形技術を導入。
ガンダムのオリジナルデザインへの回帰を果たす関節構造は、可動軸の再解釈により「関節に見える部分がきちんと曲がる」という新構造を採用し、これまで以上によく動くガンダムを構築しています。
1/144スケールでありながら、コア・ファイターの内蔵を再現しているのもポイントで、この「Ver.2.0」では変形後のコア・ブロックにも新開発の補助関節ギミックを内蔵して、合体時も腰の動きに干渉しないよう設計されています。
4. 『復習のレクイエム』のガンダムがプラモデルに!“白い悪魔”のシルエットを完全再現
2024年10月17日からNetflixにて世界独占配信がスタートした『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』。主人公イリヤ・ソラリが所属するジオン軍のレッド・ウルフ隊を強襲した連邦軍の最新鋭MS「ガンダムEX」が「HG 1/144 ガンダムEX (復讐のレクイエム)」(2090円)として10月19日に発売されました。
「RX-78-2 ガンダム」の意匠を残しつつ、独自解釈でデザインされた機体を忠実に立体化。
複数に分割された特徴的なツイン・アイはシールによって再現され、発光パターンが異なる3種類を選択して貼る仕様です。
バックパックはショルダー・ガトリング、ビーム・サーベルを3本収納したサーベルラックなどを備え、それぞれに可動軸が設けられ、使用時の様子を再現できます。
5. 昭和のガンプラブームに誰もが手にした“300円ガンダム”を、現代の技術でリニューアル!
『機動戦士ガンダム』本放送終了後の1980年代初頭に巻き起こった“ガンプラブーム”の立役者「1/144 ガンダム」が、44年の時を経て“リバイバル”されたのがこの「ベストメカコレクション 1/144 RX-78-2 ガンダム (REVIVAL Ver.)」(1320円)です。
当時のブランド「ベストメカコレクション」の名を冠し、1980年の発売当時の形状はそのままに、多色パーツ成形の「イロプラ」、パーツを手で取り外せる「タッチゲート」、接着剤不要の「スナップフィット」といった、BANDAI SPIRITSが長くガンプラで培ってきた技術を詰め込んで、組み立てるだけでパッケージに写っていたガンダムが完成します。
現代のガンプラで導入されているユーザーに易しい要素を、昔懐かしいガンダムとともに体験できるキットとなっています。
<文/稲元徹也 画像提供/BANDAI SPIRITS>
稲元徹也|主にゲームやホビー系の取材・執筆を行うフリーランス記者/ライター。ゲームは新旧のアクションゲーム、ホビーは「機動戦士ガンダム」や「装甲騎兵ボトムズ」などのメカ描写にこだわりが見える作品の造形に傾倒。 正しい情報と、少しの主観を織り交ぜた読みやすい記事を作ることを信条としている。
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