ごはんがふっくら美味しく炊ける至高の「炊飯器」5選【GoodsPress Award 2024】
&GP / 2025年1月8日 20時0分
ごはんがふっくら美味しく炊ける至高の「炊飯器」5選【GoodsPress Award 2024】
【GoodsPress Award 2024】
「いかにごはんを美味しく炊けるか」を追求するため、各社さまざまなアプローチでしのぎを削る「炊飯器」。その答えと言える至高の5モデルを家電のプロが厳選。炊飯器が理想にまた一歩近づいた!
* * *
ごはんのおいしさは炊飯器によって大きく変わってくる。つまり、同じ米を炊くなら、少しでも美味しく炊ける炊飯器を見つけたほうが、たとえ値段が高くても長い目で見ればお得といえるだろう。
実際ここ数年のフラッグシップモデルの技術向上は目覚ましい。ごはんの甘みが年々増しており、もうこれ以上甘みは引き出せないのではと思うほどだ。アプローチは違えど、各メーカーが目指すところはただひとつ、かまどで炊いたごはんの美味しさだ。
今回大賞に選んだタイガーは、本物の土鍋を使っている点で、一歩リードしている感がある。値段は張るが、この味が毎日食べられるなら、と納得できる人も多いだろう。続く象印、パナソニックも、異なるアプローチで安定的においしく炊ける機能を搭載しており、食感の好みは分かれそうだが、いずれも甘みを存分に引き出している。
ダークホースとして選んだのが、日立だ。機能に派手さがないため目立たないが、外はしゃっきり、中はもっちりの食感、噛むほどにしみ出す甘みなど、10万円台の炊飯器に劣らない炊き上がりなのに値段は5万円台。ツインバードは忙しい人でも気軽に使える機能満載なので、炊飯器をまだ持っていない人にも試してほしい。
家電ライター 田中真紀子
家電に関する記事の執筆や監修を年間300本以上こなすほか、テレビやラジオの出演、セミナー講師など幅広く活躍する家電専門家。自宅にも常時200以上の最新家電が並び、日常的に使いこなす
【GoodsPress Award 2024】
ー調理家電部門 炊飯器ー
<大賞>
■本物の土鍋で炊き上げるからおいしさがちがう
タイガー魔法瓶
「土鍋ご泡火炊き JRX- G100」(実勢価格:12万1000円前後)
やはりごはんは昔ながらの土鍋で炊くのが一番、と思わせる炊きあがり。口に入れると、ごはんの香り、なめらかな舌触り、甘みが順に楽しめます。直感的に使えるタッチパネル、簡単なお手入れなど日々の使いやすさへの配慮も◎
内釜に本物の土鍋を採用し、その性質を存分に活かす加熱を行うことで、最高温度約300度の圧倒的高火力による炊飯を実現。土鍋ならでの蓄熱性と遠赤効果が米の甘みを引き出し、鍋底から生まれる泡が米を包み込んで弾力を引き出す。
▲底面から底側面まで隙間を少なくコイルを巻き付けたうえ、底面は2層にすることで、約300度の大火力を実現
▲保温時は「ハリつやポンプ」で適宜外気を取り入れながら、熱と蒸気を逃すことで、炊きたての美味しさを保つ
▲本モデルはさらに蓄熱性を高める発熱体と、遠赤効果を高める釉薬を採用することで、甘み成分約8.5%、粒感(弾力性)約5%アップ
<IHテクノロジー賞>
■かまどのゆらぎを再現し甘みを存分に引き出す
象印マホービン
「圧力IH炊飯ジャー 炎舞炊き NW-FC 10」(15万9500円)
激しくゆらぐかまどの炎を6つのIHヒーターで再現するという発想が革新的。大粒でやわらかく、甘みが強いごはんに炊き上がります。好みの食感に近づけていく「わが家炊き」メニューは、家族の食生活になじんでいく感じがいいですね
6つのIHヒーターを部分的に加熱することで、縦横に激しい対流が生まれ、かまどの炎のようなゆらぎを再現。米1粒ひと粒にしっかり熱が伝えられ、甘みのあるごはんに。炊くたびにわが家好みの食感に近づけられる機能が唯一無二。
▲内釜は、発熱効率と蓄熱性が高い鉄素材を、熱伝導性の高いアルミと耐久性の高いステンレスで挟み込んだ多層構造
▲底IHヒーターを6つ搭載し、対角線にある2つを順に集中加熱することで、縦にも横にも激しい対流を生み出す
<職人的AI賞>
■米の状態に合わせて炊き分ける職人技をAIで実現
パナソニック
「可変圧力 IHジャー炊飯器 ビストロ SR-V10BB」(9万9000円)
日々変化する米の状態にあわせて最適な火加減・圧力加減に調整する「ビストロ匠技AI」が超優秀! また、「加圧追い炊きポンプ」で大きな具入り炊き込みごはんも美味しく炊けるのがお気に入りです
パナソニックの代表的技術「おどり炊き」に加え、米の状態に合わせて火力や圧力をコントロールする「ビストロ匠技AI」、熱風で加圧して高温をキープする「加圧追い炊きポンプ」などの先進技術で進化した美味しさに。
▲米の状態を3つのセンサーが見極め、約9600通りのプログラムから最適に炊き上げる「ビストロ匠技AI」搭載
▲よく使う「炊飯」「保温」「取消」はタッチキーでシンプル操作。設定を変えたいときだけタッチパネルで操作する
<コスパ優秀賞>
■土鍋にこだわる老舗米屋も納得の炊きあがり
日立グローバルライフソリューションズ
「圧力&スチーム「ふっくら御膳」RZ-V100HM」(5万3900円)
シャッキとした粒だちあるごはんを食べたい人におすすめ。外はしっかりでも、噛むと上品な甘みがじんわり味わえ、食べ飽きない美味しさです。高級炊飯器レベルの炊きあがりなのに5万円台で買えるので高コスパ
京の米老舗「八代目儀兵衛」の理想のごはんを炊き上げる炊飯メソッドにならい、じっくり浸してから一気に加熱し、高温を維持しながら蒸らすことで、甘みを引き出しながら、粒だちのよいハリのあるごはんに炊き上げる。
▲最高1.3気圧(最高107度)まで沸騰させ、加熱時にはスチームを発生させる「圧騰甘み炊き」で甘み成分アップ
▲京都で代々続く老舗米屋「八代目儀兵衛」監修。外はしっかり中はやわらかく、かめば甘みが広がる炊き上がりを目指した
<タイパ賞>
■19分で炊ける驚異的な早炊き機能搭載!
ツインバード
「はやくておいしい 3合 IH炊飯器」(1万4800円)
忙しくてごはんを炊く時間がない、という人にお勧めしたい1台。早炊きなら19分で炊けるので、帰宅してから炊いても、長時間待たずに食べられます。1万円台でもIH式なので、マイコン式より美味しく炊けるのもうれしい
1万円台ながら釜そのものを発熱させ、全体に熱を伝えるIH式を採用。厚さ3mmの「厚熱火円釜」を搭載し、1000Wの大火力でふっくら炊き上げる。19分で炊ける早炊きモードなど忙しい人に嬉しい機能が満載。
▲いつもの予約時間から、10分単位で遅らせられる「ぴったり予約」で、その日ごとに炊きあがり時間を手軽に変更できる
▲まとめて炊いて冷凍したい人に便利な「冷凍ごはんモード」搭載。水分を多めに含ませ、冷凍しても乾燥しにくい
※2024年12月6日発売「GoodsPress」1月-2号合併号30-31ページの記事をもとに構成しています
<文/田中真紀子>
【関連記事】
◆早い、美味い! が家庭でも。米どころ新潟で生まれた炊飯器の実力とは!?
◆“粒立ちがゆ”機能が加わった象印の炊飯器「炎舞炊き」最上位モデル
◆京都の老舗米屋が“やるな”と唸る。日立の炊飯器「ふっくら御膳」は甘みと粒立ちがひと味違う
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