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ポップさが魅力!Nothingのサブブランド「CMF」のスマホを使ってみた

&GP / 2025年1月2日 7時0分

ポップさが魅力!Nothingのサブブランド「CMF」のスマホを使ってみた

ポップさが魅力!Nothingのサブブランド「CMF」のスマホを使ってみた

2021年の創業以来、新しさを感じさせるデザインや機能で注目を集めているNothing(ナッシング)。背面が光るスマホや、スケルトンデザインのワイヤレスイヤホンは、日本でもファンを増やしているようです。

そんなNothingが「CMF by Nothing」というサブブランドを展開しているのはご存知ですか? 日本での本格的な展開は2024年の夏から。現在は、スマホ「CMF Phone 1」、スマートウォッチ「CMF Watch Pro 2」、ワイヤレスイヤホン「CMF Buds Pro 2」を販売中。Nothingのメインブランドとはどう違うのか? これらの製品を使ってみました。

 

■CMF by Nothingとは?

CMFは、ロンドンを拠点とするNothingが2023年に発表したサブブランド。CMFはColor(色)、Material(素材)、Finish(仕上げ)を意味し、「優れたデザインを身近なものにすること」を目的にしているとのこと。

第1弾としてリリースされたのは、スマートウォッチ「Watch Pro」とワイヤレスイヤホン「Buds Pro」。日本でも発売されましたが、ほとんど宣伝されず、一部のオンラインショップだけの取り扱いだったので、知らなかった人が多いかもしれません。ですが、Nothingのスマホを使っている人には「デザインがいい」「機能も十分」と支持されていました。

▲日本では2023年10月に発売された「Watch Pro」。デザイン重視の製品と思いきや、機能も充実していることで注目された

▲同時に発売された「Buds Pro」は7350円ながらアクティブノイズキャンセリング機能も備えていた

2024年、Nothingは最新スマホ「Nothing Phone(2a)」をおサイフケータイに対応させるなど、日本市場に注力する姿勢を見せました。CMF初のスマホは日本でも発表会を行い、CMFの最新3製品はNothing日本公式サイトでも取り扱うようになりました。

▲2024年には日本で精力的にプロモーションを展開したNothing。CMF Phone 1は8GB+256GBの通常モデル(4万4800円)のほかに、8GB+128GBモデルに特典を付けたIIJ限定モデル(3万4800円)も発売された

 

■CMF Phone 1はカスタマイズできるのが魅力

CMF初のスマホ「CMF Phone 1」の最大の特徴は、カスタマイズできること。背面パネルとサイドフレームが一体のケースを取り外すことができ、別売のケースに着せ替えられます。その際、ネジを外したりするので、ちょっとした工作をしているような気分を味わえる趣向です。

▲ケースを外して、まるごと着け替えることが可能。SIMスロットも交換できる

▲付属のドライバーを使って、自分の手で組み立てている気分を味わえる

カスタマイズできるアクセサリーとして、スタンド、カードケース、ストラップも用意。スタンドを取り付けるとスマホを立てることができ、カードケースには最大3枚のカードを収納可能。ストラップは本体にホルダーを取り付けてネックストラップを付けられます。

▲スタンドは動画を観るときなどに便利。デザイン的なアクセントにもなる

▲おサイフケータイ非対応だが、背面にカードケースを付けてSuicaやPASMOなどを入れておける

▲ストラップは本体にホルダーを取り付けて、そこに引っ掛ける仕組み。なので、自前のストラップを付けることも可能

CMF Phone 1の本体は4万4800円。アクセサリーはケースが4980円、スタンドが1980円、カードホルダーが2980円、ストラップが2980円なので、一式買い揃えても5万7720円。これくらいであれば買っちゃいますよね?

CMF Phone 1は「MediaTek Dimensity 7300」というプロセッサーを搭載するミッドレンジの5Gスマホ。ですが、6.67インチの有機ELディスプレイを搭載し、120Hzの高リフレッシュレートに対応。リアカメラは2眼に見えますが、ひとつは深度センサーなので、実質的にはシングルカメラ。されど、ソニー製の50メガピクセルのイメージセンサーを搭載し、結構明るくきれいに撮れます。5000mAhの大容量バッテリーを内蔵しているので、電池持ちも良好。普段使いには申し分のない仕様と言っていいでしょう。

▲6.67インチの大画面ディスプレイを搭載。ホーム画面のデザインはNothingのスマホと共通

▲明るくナチュラルな色で写る

▲屋内で料理を撮った作例

▲ポートレートモードで撮った作例

ただし、注意しければならない点があります。それはドコモとauのプラチナバンドに対応していないこと。これらの回線のSIMで使う場合、場所によってはつながりにくかったり、通信速度が遅くなったりする恐れはあります。ですが、筆者は各社のSIMを差し替えて使った範囲では、不便を感じることはありませんでした。なお、おサイフケータイにも対応していません。

 

■CMF Watch Pro 2はコスパがすごい!

スマートウォッチ「CMF Watch Pro 2」は、円形のディスプレイを採用し、クールな文字盤を表示できることが特徴。1万1000円という安さなので、質感はチープですが、いい意味でオモチャっぽくカジュアルな印象。バンドだけでなく、文字盤のベゼルも交換できます(交換用のベゼルとバンドのセットは2980円)。

▲CMF Watch Pro 2は、文字盤をかっこよくカスタマイズできることも魅力

▲スマホはiPhone、Androidどちらにも対応。多彩な文字盤デザインが用意されていて、スマホでダウンロードして、ウォッチに同期できる

デザインで目を引く製品ですが、実は機能も充実。心拍数、血中酸素レベル、睡眠、ストレスをモニタリングでき、120種類以上のスポーツモードも搭載。GPSを内蔵しているので、スマホを持たずにランニングやウォーキングの経路を記録することも可能。マイク&スピーカーを内蔵しているので、Bluetooth通話も可能。標準的な使い方で11日間の連続使用を見込めます。

実は筆者はこのCMF Watch Pro 2を購入して使っています。Apple WatchやGoogle Pixel Watchも持っていますが、CMF Watch Pro 2には「これで十分」という満足度があります。

 

■CMF Buds Pro 2はスマートダイヤルが便利

ワイヤレスイヤホン「CMF Buds Pro 2」は1万1000円。格安とは言えないものの、比較的割安感があります。音質は価格相応と思いきや、結構いい音で聴けます。幅が感じられる豊かな音で、アクティブノイズキャンセリングの効果も適切。Nothingは最初の製品としてワイヤレスイヤホンを開発したメーカーで、音響性能の向上にも力を入れています。メインブランドで培った技術がCMFにも応用されているのでしょう。

▲Nothingのイヤホンと同じように「Nothing X」という専用アプリで、好みの音質に調整できる

Nothingのイヤホンと同じように、スマホでは「Nothing X」というアプリで音質設定やカスタマイズが可能。最大の特徴は、充電ケースにある「スマートダイヤル」。これを押したり回したりして、一時停止・再生・音量調整などができる仕組み。イヤホンをタップして操作することもできますが、手元にあるダイヤルを使ったほうが操作しやすく感じました。

▲充電ケースに付いているスマートダイヤルで直感的に操作できる

連続再生時間は11時間(ANCオンで6.5時間)で、ケース使用時は43時間ANCオンで26時間)。イヤーチップは3サイズを同梱。オレンジ、ダークグレー、ライトグレー、ブルーの4色から選べるのも魅力です。

 

■唯一無二のガジェットを求める人にはオススメ

CMFの製品は主に樹脂素材を使っていることもあり、Nothingのメインブランドに比べると、安っぽさは否めません。ですが、メインブランドにはないオレンジやブルーなどの鮮やかな色を使い、ポップで軽やかなイメージがあることは利点。

▲CMF By Nothingは、メインブランドよりも豊かな色使いが楽しい

CMFの価格は、Nothingに比べると割安ではありますが、さほど価格差があるわけではありません。例えば、CMF Phone 1は4万4800円(8GB+256GB)ですが、NothingのPhone(2a)も4万4800円(8GB+128GB)で購入できます。CMF Buds Pro 2が1万1000円であるのに対して、Nothingのイヤホンで最も安い「Ear(a)」は1万1840円。少し足すだけでメインブランドの製品が買えるわけです。

CMFは安いから選ぶのではなく、使う楽しさで選ぶべきブランドと言えるでしょう。NothingもCMFも、デザインが一辺倒になりがちスマートデバイスにおいて唯一無二の個性を追求しているブランドです。2025年に発表されるアイテムにも期待しましょう。

>> Nothing

<取材・文/村元正剛(ゴーズ)

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

 

 

 

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