隠れたおすすめグレードあり!カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したホンダ「フリード」の魅力とは
&GP / 2025年1月13日 19時0分
隠れたおすすめグレードあり!カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したホンダ「フリード」の魅力とは
2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したホンダの「フリード」。ミニバンとしては初の受賞で、完成度の高さをうかがえます。実際に試乗した際の印象をもとに、このクルマの魅力と隠れたおすすめグレードなども含めてご紹介します。
■ホンダ得意の「e:HEV」ハイブリッドシステムを採用
「フリード」は最近では数が少なくなっている5ナンバーサイズのミニバン。コンパクトで運転しやすいところが支持されていて、先代もモデル末期であるにも関わらず好調な販売を記録していました。そして2024年6月に3代目が登場。発売後わずか1ヶ月で販売台数が3万8000台を超える人気車種となっています。
▲「フリード エアー」
新型は「エアー」と「クロスター」の2種類のデザインを展開。エアーは近年多いギラギラした押しの強いフロントフェイスではなく、すっきりとしたシンプルな顔に仕上がっているのが好印象で、クロスターはブラックのフロントバンパーやホイールアーチプロテクターなどがアウトドアに出掛けたくなるイメージを掻き立てます。
▲「フリード クロスター」
このホイールアーチが出っ張っているためクロスターは3ナンバー登録となりますが、基本的なボディサイズは同一です。
パワートレインは1.5Lのi-VTECエンジンと、それに2モーターのハイブリッドシステムを組み合わせたものの2種類。歴代モデルでは初めて2モーターの「e:HEV」を採用しているのもトピックです。EV走行の可能な領域が拡大されていて、先代まで採用されていたi-DCDに比べると圧倒的にスムーズな加速感を実現。販売の8割超がe:HEVというのもうなづける完成度です。
■車中泊をするなら2列シート車がおすすめ
▲7人乗り
シートアレンジは2列シートと3列シートが選べます。3列シートは最大7名の乗車が可能。3列目シートも大人が余裕を持って座れる設計になっていて、2列目キャプテンシート(FFのみ)を選べば、1列目からウォークスルーでスムーズにアクセスすることができます。
一方で2列シート車は低床設計を活かした荷室スペースが魅力。ラゲッジボードを用いて2段に分割でき、2列目シートを前方に倒すと広大なフルフラットスペースが出現します。
このスペースは大人2人が楽に横になることができます。エアマットなどを使えば、車中泊も快適に行えるので、キャンプや車中泊に使うユーザーに人気なのは2列シートのほう。
3列シート車もシートを倒してフラットにすることはできますが、シートの凹凸ができるので車中泊に使用すると快適度には差が出ます。
筆者は先代の「フリード」で1週間ほど車中泊で過ごしたことがありますが、その際も使ったのは2列シート車でした。いざというときに多人数が乗れる3列シートを選びたくなる人もいるかもしれませんが、3列目シートを使用する機会が年に何度もないようで、アウトドアや車中泊に使用したいと考えているなら2列シート車がおすすめです。車中泊向けのオプションも豊富に用意されています。
■シンプルで居心地の良い内装
家族で乗る機会の多いミニバンは、内装の居心地の良さも大事なポイントです。
「フリード」はシンプルで視覚的にノイズの少ないインテリアデザイン。主張する存在が少ないので、開放的な視界を実現しています。
ハンドルの間から覗く7インチの液晶メーターは、必要最小限の情報に絞り込んだシンプルな表示で見やすい作りとなっています。
このデザインはリアシートも同様で、2列目3列目も過ごしやすい空間に仕上がっています。クラス初のリア独立クーラーを装備していたり、スマホを充電できるUSBポートや各シートにドリンクホルダーが備えられていたりするのも同乗者への配慮が感じられる部分。先進の安全運転支援システム「ホンダ センシング」が全車に標準装備されているのも、家族を乗せるドライバーとしては安心ですね。
■隠れたおすすめグレードはスロープ車
個人的に、これから購入を考えている人に知っておいてもらいたいと感じているのが「スロープ車」の存在です。
以前は福祉車両と呼ばれていたグレードで、車椅子を載せられるスロープを装備しているのが特徴。このスロープが、車椅子だけでなく荷物の載せ降ろしなどにも活用できることから、このモデルからスロープ車と呼ばれるようになりました。
実車を見ると、スロープが付いていると便利なシーンはかなり多そう。キャンプなどで使用するアウトドアワゴンを持ち上げることなく積むことができますし、展示車ではホンダ発の3輪特定小型原付の「ストリーモ」が積まれていました。サイズによりますが、自転車も乗せることができるようです。
ベースとなっているのは2列シート車で、スロープは荷室部分をあまり侵食することなく収納できます。アウトドア趣味などに活用でき、介護が必要になれば車椅子も乗せられるスロープ車も選択肢として考慮してもいいかもしれません。
価格はエンジン車のエアーが250万8000円〜で、クロスターが281万2700円〜。e:HEV車はエアーが285万7800円〜で、クロスターが316万2500円〜となっています。
ちなみにクロスターがベースとなるスロープ車は、エンジン車が297万7000円でe:HEV車は329万5000円。付け加えておくと、スロープ車は消費税が非課税となるので、装着するオプションが増えるほど価格差は小さくなります。親が高齢となってきている人などは覚えておいて損はないと思います。
>> ホンダ「フリード」
<取材・文/増谷茂樹>
増谷茂樹|編集プロダクションやモノ系雑誌の編集部などを経て、フリーランスのライターに。クルマ、バイク、自転車など、タイヤの付いている乗り物が好物。専門的な情報をできるだけ分かりやすく書くことを信条に、さまざまな雑誌やWebメディアに寄稿している。
【関連記事】
◆デジタル+アナログでしっかりガード!クルマの盗難対策アイテム5選
◆雪国に出かけるなら持っておきたい雪・凍結対策のカーグッズ5選
◆スポーティ&インテリア充実!マイナーチェンジの三菱「アウトランダーPHEV」はプレミアム感のある仕上がりで好感度大!
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ホンダ新型「フリード」なぜ“普通のシフトレバー”採用された? ハイブリッド車に備わる最新「ボタン式シフト」非搭載となった理由とは?
くるまのニュース / 2025年1月7日 15時10分
-
ホンダ新型「フリード」スポーティで精悍な“エアロ仕様”登場! 純正アクセ&無限でカスタムした「小型ミニバン」がカッコいい!
くるまのニュース / 2025年1月5日 16時10分
-
「シエンタ」と「フリード」買うならどっち? 人気のコンパクトミニバンの違いを徹底比較
東洋経済オンライン / 2024年12月30日 10時0分
-
新型「“2階建て”フリード!?」まもなく登場! 斬新「パカッとルーフ」採用で4人寝られる「“車中泊”仕様」! ホワイトハウスキャンパー「STYLE_iD」幕張でお披露目へ
くるまのニュース / 2024年12月25日 20時10分
-
約250万円! ホンダ新型「フリード」最安グレードは「買い」!? シエンタ最安モデルよりも「40万円以上高い」理由とは
くるまのニュース / 2024年12月24日 13時10分
ランキング
-
1一人で暮らす老いた親の「ヒートショック」を防ぐ対策法は?【介護の不安は解消できる】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月13日 9時26分
-
2「ぎっくり腰」経験者の7割近く「2回以上発症」…“発症時の状況”トップは何気ない動作だった
オトナンサー / 2025年1月13日 21時10分
-
3無印良品の「極小カミソリ」の使い勝手が最高。ポーチにひとつ忍ばせておきたいワケ
女子SPA! / 2025年1月13日 15時46分
-
4オフィスの窓から飛び降りて、障がいを負った33歳女性が語った「壮絶半生」と「今、伝えたいこと」
日刊SPA! / 2025年1月13日 8時53分
-
5トヨタ博物館来館者800万人に 達成記念式典、愛知県長久手市
共同通信 / 2025年1月13日 15時42分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください