より楽しく飲ませるポイントは、進化した“エモ味”にあり！ アルコール飲料4選【GoodsPress Award 2024】

【GoodsPress Award 2024】

近年流行る製品に共通しているのは、“瞬発力のあるキャッチーさ”。味だけではない魅力を持つ製品が市場を席巻している。アルコール飲料編はこの傾向を加味し、取り巻くネタも含めてチョイスした。

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数年前から使われるようになった“エモ味”。お酒の味以外も楽しむこの感覚が2024年さらに浸透。

「製品の内容に宿るおもしろみである興味や、好みの趣が感じられる“エモ味”を加味して、アルコールシーンをより充実したひとときにする製品を選ぶ時代が本格化したと感じています。『この味のここが好き』と、その製品について語り始められるような幅が増えたのではないでしょうか」

各社の企業努力のおかげで良質なアルコールがお買い得な値段でどこでも買える。だからこそ、美味しさや価格だけではない魅力が注目されるようになってきている。

栄養士・トレンドウォッチャー　藤原奈津子さん
食品や調理道具メーカーのレシピ開発・商品開発・販促企画・ブランディング業務を展開。独自のアプローチデザイン思考によるマーケティングでの市場開拓を通じ、新しい食文化づくりに貢献

【GoodsPress Award 2024】
ーライフスタイル部門 アルコール飲料ー

＜大賞＞

■お店で飲む“JJ”を手軽に自宅で

サントリー
「茉莉花〈ジャスミン茶割・JJ〉缶」（実勢価格：184円前後）

異なる特徴を持った3種類の茶葉をブレンドしたジャスミン茶で、ジャスミン焼酎を割ることにより、味わいの層が深まった1杯。無炭酸のゆったり感は食中酒にもオススメ。JJという愛称も“コレ好き”を加速させてくれます（藤原さん）

以前から人気が高かったジャスミン焼酎「茉莉花」。その飲み方のひとつとして飲食店で親しまれていた茉莉花のジャスミン茶割りが缶になったのがコチラ。香りが良くてすっきり軽やかな味わいでヒットし、ジャスミン焼酎のジャスミン茶割り＝JJというイメージも浸透。

▲“JJ缶”には、鹿児島・大隅酒造謹製のジャスミン焼酎原酒を用いた「ジャスミン焼酎＜茉莉花＞」が使用されている

▲“JJ缶”に使用されている茉莉花は500ml瓶、1.8L紙パックで販売。JJ缶の発売に合わせ、パッケージをリニューアル

＜ネクストクラフトビール賞＞

■宮城で作られる毎日飲みたいIPA

グレートデーンブリューイング
「EVERYDAY IPA」（6缶パック：2970円）

ドライホッピングという製法で香りもしっかりした苦味も感じるクラフトビールは、毎日飲みにおすすめ。おしゃれなパッケージなので持ち寄りパーティやギフトにも最適ですね（藤原さん）

アメリカで1994年に創業し、2024年1月に宮城県仙台市の秋保に醸造所を作ったグレートデーンブリューイング。定番商品は4種類あり、「EVERYDAY IPA」はホップを存分に効かせることによる華やかな香りを楽しめる。

＜日本が世界に誇るワイン賞＞

■世界的ワインコンペで金賞を受賞

サントリー
SUNTORY FROM FARM
「登美の丘 甲州 2022」（実勢価格：5940円前後）

少しほろ苦さのある和柑橘を思わせる香りやバランスのとれた味わいで、料理とのマリアージュに悩まなくてよいのが嬉しい。気の合う仲間と楽しみながら飲みたいワインといえばコレ（藤原さん）

日本ワインを代表するぶどう品種である「甲州」を100％使用。世界的なワインコンペティションである「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード2024」で金賞を受賞し、芯のある味わいが世界で評価されている。

＜深くてウメぇ味賞＞

■3年物梅干しの熟成感にハマる

サッポロビール
「サッポロ 男梅サワー熟成梅（男梅サワーシリーズ）」（実勢価格 350ml缶：189円前後、500ml缶：257円前後）

男梅サワーを3年物の梅干しのペーストを使用して熟成感でクラスアップしたおもしろみに“興味”をそそられました。梅のインパクト違いの限定製品も発売しているので今後も注目です（藤原さん）

男梅サワーシリーズの数量限定商品として、2024年9月に新発売し、梅干しサワー好きの心をつかんだ1杯。“深くてウメぇ味”のキャッチフレーズのとおり、いつもの男梅サワー以上に深みのある味を楽しむことができる。

>> 特集【GoodsPress Award 2024】

※2024年12月6日発売「GoodsPress」1-2月合併号62ページの記事をもとに構成しています

＜取材・文／NOHOHON-PRODUCTION＞

 

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