1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

映画『ゴジラxコング 新たなる帝国』のゴジラを製作【達人のプラモ術<モンスター・ヴァース版ゴジラ>】

&GP / 2025年1月18日 7時0分

映画『ゴジラxコング 新たなる帝国』のゴジラを製作【達人のプラモ術<モンスター・ヴァース版ゴジラ>】

映画『ゴジラxコング 新たなる帝国』のゴジラを製作【達人のプラモ術<モンスター・ヴァース版ゴジラ>】

【達人のプラモ術】
BANDAI SPIRITS
「ゴジラ(2024) from「ゴジラxコング 新たなる帝国」」
01/04

お待たせしました! 2025年「達人のプラモ術」スタートです。第1弾となる今回は、昨年公開され人気を博した映画『ゴジラ×コング 新たなる帝国』に登場したモンスター・ヴァース(※)版のゴジラを製作します!(全4回の1回目)

※モンスター・ヴァース( MonsterVerse):ワーナーブラザースとレジェンダリーピクチャーズが展開する、ゴジラやキングコングを主人公とした一連の映画シリーズ。第1作は、『ゴジラ』のリブートである『GODZILLA ゴジラ』(2014年)。

長谷川迷人|東京都出身。モーターサイクル専門誌や一般趣味雑誌、模型誌の編集者を経て、模型製作のプロフェッショナルへ。プラモデル製作講座の講師を務めるほか、雑誌やメディア向けの作例製作や原稿執筆を手がける。趣味はバイクとプラモデル作りという根っからの模型人。YouTube
モデルアート公式チャンネル」
などでもレビューを配信中。

 

■BANDAI SPIRITSがモンスター・ヴァースゴジラをプラモデルで立体化!

キットは、ずんぐりとしたマッシブな体躯で頭部が小さく巨大な背ビレを持つモンスター・ヴァース版のゴジラを、迫力ある咆哮ポーズで再現したプララモデルです。有機的な外皮のディテールに加え、ゴジラの外骨格構造が再現されています。

1989年に公開の東宝映画『ゴジラvsビオランテ』以降、ほぼすべてのゴジラ映画に、怪獣&メカデザインの他、設定や演出プランの提供で参加している西川伸司氏のプロデュースで立体化。あえて可動を排することで、骨格は“体内に収める”と“外皮と並べる”のふたつのディスプレイ方式を選ぶことができ、モンスター・ヴァース版ゴジラを堪能できるディスプレイモデルとなっています。

BANDAI SPIRITS
「ゴジラ(2024)From「ゴジラ×コング新たなる帝国」」(7480円)
2024年12月14日発売

(C)2024 Legendary. All Rights Reserved. GODZILLA TM & TOHO CO., LTD. MONSTERVERSE TM & Legendary

■ブルーレイで改めて鑑賞すべし

▲『ゴジラxコング 新たなる帝国』 (5500円)2024年10月発売 監督/アダム・ウィンガード 出演/レベッカ・ホール、ブライアン・タイリー・ヘンリー「モンスター・ヴァース」シリーズの5作目として、国内では2024年4月26日に公開された『ゴジラxコング 新たなる帝国』。2021年公開の『ゴジラvsコング』の続編となります。怪獣王ゴジラとそのライバルであるコングの前に、新たな脅威が地下より出現。図らずもタッグを組むことになったゴジラとコングは、人間やほかの怪獣達を巻き込んで、壮絶なバトルを展開します。

■ゴジラの骨格を堪能する

2024年の「達人のプラモ術」は、タミヤの「ポルシェ911 GT3 RS(992)」を製作して幕を閉じましたが、2025年の第1弾はスケールモデルとは趣を変えて、BANDAI SPIRITSが昨年末に発売した映画『ゴジラ×コング 新たなる帝国』に登場するモンスター・ヴァース版ゴジラを製作します。

昨年10月に開催された第62回全日本模型ホビーショーにおいて展示されていたサンプルを観て以来「むむっこれは作りたい!」と思っていたキットです。

達人的には、スケールモデルに加えて、SF系メカ、クリーチャー、モンスターなんかも大好物でして、当然ながらゴジラも大好物なので外せません。

今回のキットはなんといってもゴジラの骨格が再現されているのがポイントです。さらに、その骨格を外皮の中に収めることができるという怪獣。恐竜好きにはたまらん仕様となっています。

骨格はオリジナルの設定ですが、デザインを手がけたのはキャラクターデザイナーの西川伸司氏。それだけにディテールの完成度、リアリティも素晴らしく、本当にゴジラの骨格ってこうだよねという説得力ある造形となっています。

▲キットは迫力ある咆哮ポーズのゴジラを劇中のディタールを再現した外皮と、西川伸司氏デザインの骨格を組み合わせて立体化したディスプレイモデルとなっている(※写真はメーカーサンプル)

▲骨格は“外皮内部に収める” “外皮と並べる”のふたつのディスプレイ方式を選べる(※写真はメーカーサンプル)

■あえて可動を排したディスプレイモデルとしての完成度

モンスター系にモデルは手足や尻尾など可動するものも多いのですが、本キットは外皮内部に骨格を収められる構成となっているため、マッシブな体躯で頭部が小さく巨大な背ビレを持つモンスター・ヴァース版のゴジラが、ぐっと首を前に突き出した迫力ある咆哮ポーズを再現したディスプレイモデルとなっています。

骨格は咆哮ポーズに合わせたリアルな繋がりを表現。ゴジラの化石などは実在しないですが、骨のつながりなど細部の構造まで恐竜化石などに見られる骨格のリアリティを感じさせるものになっており、外皮に合わせて頭部から長大な尻尾の先まで、咆哮するゴジラの身体のうねりを再現しています。

また外皮は、マッシブなゴジラの筋肉の盛り上がり、そして有機的かつ高密度な外皮のディテールが再現されており、非可動モデルならではのパーツの合わせ目が目立たない分割配慮がなされた設計になっています。皮膚と骨の質感は良い感じで、外皮パーツは濃いグレー、骨格はややアイボリー調の白で成形されており、塗装をせずともリアルな仕上がりを得られます。

▲インスト(組み立て説明図)の表紙には西川伸司氏による迫力あるゴジラのイラストが描かれている

▲キットは外皮パーツが43点、骨格パーツ62点(背びれ固定用クリアパーツ含む)、スタンドパーツ2点で構成されている

▲パーツはすべてハメ込みのスナップ仕様

▲外皮パーツは生物としての高密度な質感が再現されている

▲バンダイお得意の多色成型で1枚のランナー内で、口腔内の色分けをも再現されている

▲完成すると全長約255mmとなる(※画像はメーカーサンプル)

 

■骨格を組む!

キットは特にスケールは設定されていません(『ゴジラvsコング』での設定身長は120m)。完成すると全長約255mmと迫力あるサイズとなります。

とは言うものの、非可動モデルということもあり、大きさの割にパーツ数は少なめで、接着剤を使用しないスナップフィット仕様となっています。

怪獣ではないですが、バンダイは「プラノサウルス」シリーズとして外皮と骨格を再現した恐竜プラモを発売しており、今回のゴジラにもそのノウハウが活かされているようです。

ではさっそく組んでいきましょう。

まずは骨格を組んでいきます。接着剤不要のスナップキットなので、インストの指示に沿って組んでいけば難しいところもなく、サクサクと進められます。

組むとわかりますが、骨格は恐竜や爬虫類のそれではなく、人間の骨格を参考にしているような構成となっていて、これは骨格の設計を手がけた西川氏の解釈なのだと思われます。組み上げた骨格を観ての印象は、うーんカッコいい! これに尽きます。

またパーツをランナーから切り離した際にゲート跡ができるだけ目立たないよう工夫されているのもポイントです。それだけにニッパーも薄刃のプラモデル専用を使うことをオススメします。

▲パーツをランナーから切り離した際にゲート跡が目立たないよう工夫されているので、ニッパーも精度の高いものを使いたい。今回の作例では薄刃の「ミニエッジニッパー」を使用している

▲バンダイ「プラノサウルス02 トリケラトプス」(1595円) 恐竜の骨格・外皮が再現されたプラモデル。自分の手で恐竜を知りつくすブランド「プラノサウルス」シリーズは、トリケラトプスの他にもスピノサウルス、アンキロサウルス、ブラキオサウルス他が発売中

 

■頭部の組み立て

▲骨格の頭部は4パーツで構成されている。パーツ分割も工夫されているので合わせ目が目立たないようになっている

▲口を大きく開けた咆哮しているディテールが迫力ある頭部骨格が再現されている

▲矢印の箇所にパーツの合わせ目が生じるが、組み上げてしまうとほとんど気にならない

 

■胸部の組み立て

背骨に胸部パーツを組み合わせいきます。接着剤を使わないスナップですが、パーツに弾力あるので破損しにくく、パーツの固定がしっかりできます。肋骨を組み付ける背骨の部分は中心となるパーツ(G-15)に肋骨を左右から組み付けることで胸部となります。

▲胸部と首は6パーツで構成されており、背骨に左右の肋骨を組み付けていく

▲組み上げた胸部と背骨

▲組み上げた胸部に首パーツを取り付ける

▲胸部と首を合体させたところ。製作開始からここまでで約30分。サクサクとすすめられる

▲頭部と胴体の完成

 

■尻尾の製作

ゴジラといえば長い尻尾が特徴ですが、キットは少ないパーツ(6パーツ)で筋肉がうねる尻尾の骨格が再現されています。キットの尻尾は浮いた状態を再現していますが、尻尾を接地させる案もあったとのこと。しかし動きのある咆哮ポーズを再現したディスプレイモデルだからこそ、尻尾を挙げたポーズにこだわっているそうです。

▲組み上げた胴体に尻尾を組みつけていく

▲胴体と迫力満点の尻尾が完成した状態。この時点でもボリュームがある

 

■脚と腕の製作

尻尾を組んだ胴体に脚を組んでいきます。そのままだとやや傾いた姿勢となりますが、持ち上げた尻尾を付属のスタンドで支えることで脚を広げ力強く咆哮するポーズが再現できます。

腕は3パーツ(両腕で6パーツ)で構成されており、先に組み上げた胴体に取り付けれことで咆哮ポーズが完成します。

▲胴体に腰パーツを取り付ける

▲脚は4パーツ(両足で8パーツ)で再現される

▲組み上げた両脚を胴体に取り付ける

▲腕を取り付けた状態。ここまでで製作開始から約1時間

 

■背びれの組み立て

ゴジラのアイデンティティでもある背びれは、1組あたり3枚のパーツをクリア成形のジョイントで組み合わせて、背骨に組み付ける構成になっています。つまりゴジラの背びれは背骨から生えているものではないということ。これはなかなか興味深いです。

背びれは左右で似たような形のパーツが多いので、ランナーから一度に切り離してしまうのはNG。インストに沿って順番に組んでいきます。

▲クリアで成形されたジョイントパーツに背びれを組み込んでいく

▲全部で6ユニット(背びれは18枚)を胴体に取り付けていく

▲背びれを取り付けて、ゴジラの骨格の完成! ここまで所要所要時間は約2時間

▲低く身構えて尻尾を持ち上げ咆哮するポーズの本体を支えるためのスタンドパーツが付属する

 

■骨格の完成!

サクサクと制作を進めて約2時間ほどでゴジラの骨格が完成しました。いやぁカッコ良いです! この状態でも存在感アリアリなのですが、やはりこのあと塗装をしていきたいと思います。

インストではAFVモデルの汚し塗装などに使用するMr.ウエザリングカラーを使った塗装がテクニックが紹介されています。

▲Mr.ウエザリングカラーを使った塗装テクニックは塗装が苦手なビギナーにはありがたい

*  *  *

「ゴジラ(2024)From「ゴジラ×コング新たなる帝国」」のモンスター・ヴァース版ゴジラ、作りやすく誰でも楽しみながら迫力あるゴジラを作り上げられるキットとしてオススメ度☆×5です。

次回は骨格の塗装と外皮の製作も進めます!

2025年も「達人のプラモ術」をどうぞよろしくお願いいたします。

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

【関連記事】

◆『紅の豚』“アジトのポルコ”のヴィネットを筆塗りで製作!【達人のプラモ術<アジトのポルコ>】
◆夏といったら恐竜でしょ!恐竜骨格模型をジオラマで製作!【達人のプラモ術<恐竜骨格模型>】
◆科学×プラモ=男のロマン!? バンダイ「1/48 しんかい6500」をジオラマ化!【達人のプラモ術<しんかい6500>】

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください