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時代は空冷単気筒!? クラシカルさを増したホンダ「GB350 C」の乗り味とは

&GP / 2025年2月9日 7時0分

時代は空冷単気筒!? クラシカルさを増したホンダ「GB350 C」の乗り味とは

時代は空冷単気筒!? クラシカルさを増したホンダ「GB350 C」の乗り味とは

このところ、クラシカルな空冷単気筒エンジンのバイクを見かける機会が増えています。令和の時代に空冷シングルが流行るなんて、予想できた人は少ないのではないでしょうか? そのきっかけとなったのがホンダの「GB350」ですが、同シリーズに、よりクラシカルさを増した「GB350 C」が追加されました。どんなマシンに仕上がっているのか、実際に乗ってみました。

 

■クラシックバイクのような外観

「GB350」は2021年に発売され、翌年からこのクラスの販売台数トップを走り続けているヒットモデル。バイクの基本のようなシンプルな外観と、購入しやすい価格が人気の要因ですが、クラシックなように見えて空冷単気筒のエンジンは新設計で、トラクションコントロール機構も搭載されています。

発売時から「GB350 S」というスポーティなグレードも用意されていましたが、「GB350 C」はクラシカルな外装をまとったレトロなモデル。昨年のモーターサイクルショーでお披露目され、大きな注目を集めました。

前後のフェンダーはタイヤをカバーする面積が多くなり、フロントフォークにもカバーを追加。1950〜60年代のクラシックバイクのような見た目となっています。

マフラーも水平基調のレイアウトとなり、出口の造形もキャブトンタイプと呼ばれる形状に。ヘッドライトのケースもメッキ仕上げとされ、シートもセパレートタイプとなっていて、リアサスペンションにもカバーを装着するなど細かい部分にも配慮が感じられます。

燃料タンクには、ニーグリップ用のラバーが追加されていますが、実はタンク自体が新デザインのもの。かなり手間をかけて仕上げられたマシンであることがわかります。

 

■空冷シングルらしさを満喫できる乗り味

元々「GB350」は、インド市場で高いシェアを誇るロイヤルエンフィールドの350ccモデルに対抗するために生まれたもの。そのため、ライバルと同じ空冷単気筒エンジンを搭載し、やや前方に足を置くライディングポジションなどもインド市場のニーズに合わせたものとなっています。

実際にまたがってみると、スタンダードモデルに比べて「GB350 C」は着座位置の収まりが良くなり、乗車したフィーリングが上質になっています。エンジンのスペックはスタンダードと同様ですが、マフラーが変更されたことでエキゾーストノートは歯切れの良さはありながらも落ち着いた音質に感じられます。

走り出してみると、車重が7kgほど重くなっていることもあって、乗り味はより急がされない大人向けのフィーリングに。メーターの書体もクラシックなものになっていて、グリップも樽型形状になっているため、本当にクラシックなバイクを乗り回している気分に浸れます。

ライバルであるロイヤルエンフィールドの350ccエンジンと比べると、単気筒らしいパルス感はありながらも不快な振動がより抑えられている印象。これはエンジンの設計が新しく、バランサーの完成度が高かったり、オフセットクランクを採用していたりすることの効果でしょう。この振動の少なさは、長距離ツーリングなどに出掛けた際に疲労感の違いに繋がりそうです。

今回、「GB350 C」が加わったことで「GB」シリーズは3モデルが出揃ったことに。乗り比べてみると乗り味は3者で結構異なります。「S」はイメージ以上にスポーティなハンドリングで、ワインディングが楽しめる完成度。クラシックな雰囲気とフィーリングの「C」とは真逆の仕上がりといえます。

3つのキャラクターが揃い、選択の幅が広がった「GB」シリーズ。空冷単気筒モデルの顔ともいえる存在になっていますが、かつての「SR400」がそうだったように、息の長いヒットモデルとなりそうです。

●SPEC
・サイズ:2205×790×1105mm
・シート高:800mm
・車両重量:186kg
・エンジン:348cc空冷単気筒OHC
・最高出力:20ps/5500rpm
・最大トルク:29Nm/3000rpm
・価格(税込):66万8800円〜

>> ホンダ「GB350」

<取材・文/増谷茂樹

増谷茂樹|編集プロダクションやモノ系雑誌の編集部などを経て、フリーランスのライターに。クルマ、バイク、自転車など、タイヤの付いている乗り物が好物。専門的な情報をできるだけ分かりやすく書くことを信条に、さまざまな雑誌やWebメディアに寄稿している。

 

 

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