【VW ゴルフ クラブスポーツ試乗】普段使いも楽勝!“特別なGTI”の第2弾が上陸
&GP / 2016年11月11日 17時30分
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【VW ゴルフ クラブスポーツ試乗】普段使いも楽勝!“特別なGTI”の第2弾が上陸
フォルクスワーゲン「ゴルフGTI」といえば、いわずと知れたスポーツカーキラー。軽いボディと良好なハンドリングを利して、2倍、3倍ものプライスタグを掲げるスポーツカーを、峠で追いかけ回す…。そんな初代GTIのイメージを、今も抱いているクルマ好きは多いのでは!?
2016年は、そんな「スポーツドライビングを民主化した」とフォルクスワーゲンが胸を張る、エポックメイキングなホットハッチ=ゴルフGTIが生産開始されてから、40年目に当たります(デビューは1975年のフランクフルト・モーターショーですが)。それを記念して「クラブスポーツ」と称されるスペシャルバージョンが、日本にも投入されました。
その第1弾が、サーキットでの走りをイメージした「クラブスポーツ トラックエディション」(469万9000円/販売台数400台)。そして第2弾が、公道での活躍を期待した「クラブスポーツ ストリートエディション」(449万9000円/販売台数350台)です。
トラックエディションはすでに『&GP』でもレポート済み。せっかくなので今回は、すこし大人しい後者=ストリートエディションに試乗してみましょう。
■スペックを見ると、ポルシェ「718ボクスター」といい勝負!?
“大人しい”と書きましたが、それは名前と外観の一部だけのこと。ノーマルのGTIより45馬力アップの265馬力、場合よってはターボ過給を強めて290馬力まで出力を高められる特別な2リッター直列4気筒 直噴ターボは、トラックエディションと変わりません。組み合わされるトランスミッションが、デュアルクラッチ式の6速“DSG”であることも同じ。ハニカムグリルや前後の専用バンパー、アグレッシブな大型ルーフスポイラーも同じものが装備されます。
違いは、ホイールサイズが18インチになること(タイヤサイズは、トラックエディションの225/35R19から、225/40R18に)。ホワイトのボディカラーを選んだ場合、トラックエディションではルーフがブラックにペイントされますが、ストリート版ではホワイトのままです。
ドアを開ければ、トラックエディションにおごられていたレカロシートが、ストリートエディションでは、やや大人しいスポーツシートに変更されています。とはいえ、背もたれ、座面のサイドサポートの張り出しこそ控えめですが、ファブリックとアルカンターラを用いて、その上、赤いストライプまで入れられた、凝ったコンビネーションシートです。背もたれには「GTI」の文字が。ストリートエディションの名称どおり、日常使いには、これくらいのスポーツ度の方が気楽でしょう。シート調整は、手動です。
キーを回してエンジンをかけるトラックエディションとは異なり、ストリート版には、スマートエントリー&スタートシステム“キーレス アクセス”が採用されました。ドアのロック/アンロックが自動なだけでなく、エンジンスタートもボタン式。こんなところにも、普段の使い勝手への配慮が見えます。
うれしいことに、赤いセンターマークが巻かれたバックスキンのステアリングホイールは、ストリートエディションにも使われます。バックスキンのリムを握って走り始めれば、いかにもスポーティ!な気分は、トラックエディションと変わりません(断言)。
“ストリート”という、ちょっとヤンチャなイメージを喚起するワードとは裏腹に、スペシャルGTIの乗り心地は“高級なドイツ車”のそれ。やや硬めの足回りで路面の情報をしっかりとドライバーへ伝えつつ、しかし、頑強なボディが無粋なハーシュネス(突き上げ)を跳ね返します。適度なホールド性を見せるスポーツシートの、厚めのクッションも頼もしい。普通に走っている限り、19インチホイールを履くトラックエディションとの違いは、スイマセン、よく分かりませんでした…。
一方、スペシャルチューンが施された2リッターターボの力強さはやはり印象的で、特別なGTIをグイグイと引っ張ります。ノーマルGTIが、4500〜6200回転で最高出力を発生するところ、40周年モデルは、ピークパワー発生ポイントを5350〜6600回転に引き上げ、45馬力増のスペックを実現しています。
とはいえ、わずか1700回転から最大トルクの35.7kg-m(これはノーマルGTIと同値)を得るターボエンジンなので、「回転とともに伸びゆくパワーを堪能する」というよりは、アクセルペダルを踏むたびに、その力強さに圧倒されるタイプですね。
目玉のオーバーブースト機能について、手元の資料によると、■走行モードが「スポーツ」またはシフターが「S」ポジションに入っていて、■ギヤが3〜6速のいずれかの時に作動する、とあります。つまり“やる気になっている”ドライバーが、高速道路で追い越しを敢行する際に威力を発揮するわけです。作動時間は最大で約10秒ということですが、10秒も作動させていたら、とんでもない速度に達してしまうことでしょう!
電子制御式のフロントLSDを装備し、コーナリングスピードにも自信を見せるゴルフ クラブスポーツ ストリートエディション。基本的なスペックは、1430kgの車重に290馬力のパワーです。仮想敵として、4気筒の2リッターターボにダウンサイジングされたポルシェ「718ボクスター」を挙げると、こちらは、1440kgに300馬力。21世紀のスペシャルGTIは、峠で、高速道路で、2倍近い価格のスポーツカーと、いい勝負をする、かもしれません!?
限定350台の販売台数は「ほぼ、さばけた」という情報も入っています。もし最寄りのディーラーで、ゴルフ クラブスポーツ ストリートエディションの姿を目にしたなら、迷っている時間はありませんよ!
<SPECIFICATIONS>
☆GTI クラブスポーツ ストリートエディション
ボディサイズ:L4275×W1800×H1470mm
車重:1430kg
駆動方式:FF
エンジン:1984cc 直列4気筒 DOHC ターボ
トランスミッション:6AT(デュアルクラッチタイプ)
最高出力:265馬力/5350〜6600回転
(ブーストアップ時:290馬力)
最大トルク:35.7kg-m/1700〜5300回転
(ブーストアップ時:38.7kg-m)
価格:449万9000円
(文&写真/ダン・アオキ)
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