忍者、花魁、戦国部屋!漫画も2万5000冊読める超カオスなカプセルホテル体験記
&GP / 2016年12月9日 20時0分
忍者、花魁、戦国部屋!漫画も2万5000冊読める超カオスなカプセルホテル体験記
ちょっと変わったコンセプトのカプセルルームを次々と誕生させた、話題のカプセルホテル「ビジネスインニューシティー」。忍者・花魁・戦国、さらにはアニメなどがテーマとなった全4種類のカプセルルームが用意されている。このコンセプトカプセルが話題になり、現在では海外からの旅行者がわざわざ予約して訪れることも少なくないそうだ。
そこで、一体コンセプトカプセルとはいかなるものか。実際に宿泊し、体験してみた。
■超個性的な部屋の数々は、まるでアミューズメントパーク
せっかく泊まるなら、やはりインパクトが強烈な方が良かろうと思い「痛カプ」(痛いカプセルホテル)に宿泊。事前にホームページ等をチェックしているので心の準備はできているつもりだったが、入室するとそれでも衝撃を受けた。
まるでディスコかライブ会場である。つい「なんじゃこりゃ!」とつぶやいてしまう。七色に輝くライトがエリアを照らしている。ただし、爆音で音楽が流れたりしているわけではなく、カプセルに入ってしまえば安眠できるので安心してほしい。
いたるところに萌えキャラが描かれており、世界観は完璧
カプセルホテルは一人さびしく眠るものだが、「痛カプ」ならこんな可愛い子たちが添い寝してくれる(?)
デザインだけでなく電源、テレビ、アラームなど必要な設備は整っており、宿泊施設としての利便性は高い。海外からの旅行者も多いので、Wi-Fiも接続可能だ。
他にも「戦国」、「花魁」、「忍者」をテーマとしたコンセプトカプセルが存在。それぞれのルームに凝ったギミックがあり、「痛カプ」とはまた違った魅力で楽しませてくれる。
コンセプトカプセル第二弾・和風カプセル「和カプ」。畳敷きのフロアにお城や甲冑の和風の内装、カプセルの入口スクリーンには有名武将の家紋が入っていて気分は戦国武将に
コンセプトカプセル第3弾・忍者カプセル「忍」。くノ一、手裏剣などの背景はまるで忍の世界に入ったような雰囲気だ
コンセプトカプセル第4弾「花魁」。部屋全体を花魁や舞妓のイメージから雅な雰囲気にし、 まるで昔の京都や浅草へタイムスリップしたような世界観が味わえる
そして各エリアを出るとすぐに洗面台があるので、移動せずともすぐに準備ができて便利だ。
ひげそり、歯ブラシ、整髪料などのアメニティも揃っている
■「プレミアム快眠カプセル」で極上の眠り
ワンランク上の眠りを提供する「プレミアム快眠カプセル」も人気。国内寝具大手メーカーの西川産業と共同開発したオリジナルマットレスが使用されており、リゾートホテルのような快適空間の中で過ごすことができる。
■2種類のサウナが嬉しい大浴場
広々とした大浴場には、リラックス効果の高い渦巻き風呂、ジェットバス、バブルバスなどバラエティー豊か。筆者はあまり長湯ができない性質なのだが、ひと通り入ってみている間にすっかりカラダが温まってしまった。
サウナが2種類用意されているところも嬉しい。サウナが好きな人は多いが、高温のサウナだと耐えられない人、低温だと物足りない人など好みが分かれると思う。高温の本格派フィンランドフェローサウナと、低温でも発汗作用に優れたスチームサウナの両方があるのはとてもありがたい。
風呂あがりは、本格的な和食、洋食、中華が楽しめる「食酒亭 街」で一杯ひっかけながら食事をし、マッサージルームでボディケア。そしてマッサージチェアの並ぶリラックスラウンジでまったりチルタイム。まぁ最高のひとときと言わざるを得ない。
■漫画喫茶もびっくりの2万5000冊
「痛カプ」を擁するビジネスインニューシティーならではと言うか、コミックスペースの充実ぶりがハンパではない。コミックや雑誌を置いているホテルは多いが、ここはそのボリュームが桁違いの2万5000冊。これはちょっとした漫画喫茶に匹敵する冊数である。取材時間、睡眠時間を削ってコミックスペースに3時間も居座ってしまったのはここだけの話。
■アニソンカフェとシューティングバーが併設
ビジネスインニューシティーの地下には、これまたコンセプトカプセルに負けず劣らず一風変わったお店が併設されている。
スタッフと一緒に、心置きなくアニソンを楽しむ空間。アニソン版スナックのようなものといえば良いだろうか。こういった場所に慣れていない人にとって、最初はとても入りづらいかもしれない。取材で突入した筆者ですら、入るのになかなかまごついた。だが、入ってみるとアットホームで、つい歌ってしまいたくなる。なので、次はお客として行って、北斗の拳を熱唱しようと思う。
お酒を飲みながら本格的エアガンシューティングを楽しめる。常時40種類以上のエアガンが用意されており、持ち込みもOK。初心者でもスタッフが遊び方、撃ち方を教えてくれるので安心だ。ストレス発散にぜひ。
■もはやアミューズメントパーク
泊まれたらそれで良い、それがカプセルホテルだ。でも、そうではないものがあってもいいはず。ビジネスインニューシティーは、カプセルホテルの枠を飛び越え、もはやアミューズメントパークである。眠るだけではないイマドキのカプセルホテルを、ぜひ皆さんも体感してみると良いだろう。
[JR関内駅][地下鉄関内駅]より徒歩8分
[京浜急行本線日ノ出町駅]より徒歩3分
スタンダードカプセル(4080円)
快眠カプセル(4620円)
プレミアム快眠カプセル(4800円)
ビジネスプライベートルーム(5370円)
コンセプトカプセル(4000円から)
(取材・文/太田史郎)
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