夏にはないメリットたくさん!かなり快適“冬キャンプ”のススメ
&GP / 2016年12月17日 8時0分
![夏にはないメリットたくさん!かなり快適“冬キャンプ”のススメ](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/goodspress/goodspress_73149_0-small.jpg)
夏にはないメリットたくさん!かなり快適“冬キャンプ”のススメ
キャンプといえば、暖かい時期に楽しむもの。寒い季節に行くのは、変わり者か上級者。そんな風に思っている人は多いかもしれません。しかし、厳冬期や雪山に行くのでなければ、冬のキャンプもなかなか楽しいものですよ。
最近はキャンプブームの影響もあって、ハイシーズンのキャンプ場はテントがひしめき合っている状況も珍しくありません。静かな中で自然と向き合いたくてキャンプをする人は、人の少ないこの季節こそ、実は狙い目なんです。また、空気が澄んでいるので星がきれいだったり、虫が少なかったり、焚き火を使った温かい料理がいつもより美味しく感じたりと、冬キャンプのメリットは想像以上に多いのです。
とはいえ、季節は冬。気をつけなければいけないのは、なんといっても寒さ対策です。特に、夜間の防寒は安眠のためには必須です。そこで、冬キャンプに便利な防寒のためのグッズと対策をご紹介していきます。春までおあずけと思っていた人も、今ある装備にちょい足しするだけで、季節問わずキャンプを楽しめるようになるかもしれませんよ。
■下半身から暖める防寒グッズが効果大
保温性の高いアウターなど上半身の防寒ウエアは誰もが意識するものでしょうが、意外と見落としがちなのが下半身の防寒です。下半身が冷えると、そこで冷やされた血液が全身を巡るので、想像以上に体全体を冷やします。そこで便利なのが、モンベルの「スペリオダウンパンツ」と「ダウン フットウォーマー」。
これが思った以上に効果的で、日中は上半身にはそれほど着込まなくても済みます。モコモコしたアウターがないと動きやすいので、テントの設営などもしやすい。特にフットウォーマーは、底部分にすべり止めが付いていて、それが本体自体を守ってくれるので、ちょっとテントの外にあるものを取りに出る時なども、そのまま土の上を歩くことができます。非常に便利。
そして、寝る時は着用したまま寝袋に入るのがポイント。夜間、寒さで寝られないと、翌日の活動にも支障が出ますので、冬期は重ね着したまま寝袋に入ってしまうのが有効です。
暖房器具としてあるとうれしいのが、ユニフレームの「ハンディガスヒーター ワームII」。こちらは足元を暖めてくれるヒーターですが、カセットボンベ(レギュラーガス)を使えるのがポイントです。ガスは寒冷地では使えないイメージがありますが、この製品はバーナーの熱を本体内部にフィードバックしてガスボンベを暖める “サーマルコントロール” という機構を採用しており、寒い時期でも使えます。
■大きめのテントを、内部を仕切って暖かく使う
使用したテントは、キャンパルジャパンの名品「ピルツ15」。8人用とサイズは大きめですが、ワンポール式で設営しやすいのがポイント。そして、冬期キャンプの強い味方となるのが、同製品向けのインナーテント「ピルツ15 ハーフインナー」です。こちらをテント内部に設営することで、テントの中を仕切り、寝るスペースとリビングスペースとに分けて使うことも可能に。インナーはテント本体を立ててから内部に設置するため、寒い中、必死にタープを立てなくても雪や風をしのげるリビングスペースが作れます。
また、インナーにより寝るスペースのテントが二重になりますので、保温能力が向上。さらに、狭いスペースに密集して寝ることで、暖かさがさらに向上します。二重構造となっていることで、寒い時期のキャンプで起こりがちなテント内の結露も防げます。
シュラフは、モンベルの「バロウバッグ #1」が便利。マイナス9℃までというスペックで、さらに、ストレッチ性に優れた “スーパースパイラルストレッチシステム” によって寝心地が良いのがポイント。ウエアを着込んだモコモコ状態でも全体が伸びるため、体の動きを妨げず窮屈さを感じません。出入りもラクラクです。マットにはキャンパルジャパンの「インフレータブルマット」を使用。自動膨張し、厚みが4.5cmあるので、地面からの冷えをシャットアウトしてくれます。
■冬こそダッチオーブンの出番!
体が温まる料理も冬期のキャンプには必須の要素。今回はダッチオーブンで豚汁を作ってみました。しかも、普段は使うのがはばかられるような、脂身がたっぷりの豚バラ肉を使って。でも、寒い時期は体温を保持するために体が普段よりカロリーを消費するので、カロリーオーバーを心配しなくても大丈夫!
使用したのは、ユニフレームの「ダッチオーブンスーパーディープ 10インチ」。それを同社の「ファイアグリル」の上に「FGポットハンガー」で吊るしています。焚き火にダッチオーブンという王道の組み合わせは、夏場だとちょっと暑く感じてしまうもの。でもこの季節は、逆にその熱がありがたい! 調理後もファイアグリルの焚き火で暖を取ることができます。
寒冷地でも短時間でお湯を沸かせるプリムスの「イータパワー・EF」と、ユニフレームの「コーヒーバネット cute」で淹れたコーヒーを飲みながら、焚き火を眺める至福の時間。ランプは優しい光のプリムス「2245ランタン」を使いました。
■冬期のオートキャンプには4WDのミニバンが最適
この時期のキャンプ場は、場所によって日陰に雪が残っている場合があるので、クルマで現地へ向かう場合、4WD車だと安心です。とはいえ、荷物をたくさん積みたいので、ミニバン級のボディサイズは欲しいところ。そうなると選択肢は限られますが、例えば、三菱自動車の「デリカ D:5 シャモニー」は、車高も十分確保されていますし、ディーゼルエンジンでトルクもあるので頼りになる存在。
今回の撮影時は幸いにも雪はありませんでしたが、オフロードを通る場面では念のため “電子制御4WDシステム” で「4WDオート」を選択して通過。ぬかるんでいる場合は走破力の高い「4WDロック」モードを選択できるので、雪道やさらに悪条件のオフロードを通る際も不安がありません。
もちろん、ボディサイズが大きい上に、サードシートを左右に跳ね上げられ、さらに、セカンドシートはチップアップして前方にスライドできるので、積載性も十分。奥行き1610mmのラゲッジスペースは、大きめのテントや寝袋、ダッチオーブン、ファイアグリルなどを積んでもまだまだ余裕がありました。
しっかりした装備を選んで準備すれば、上級者でなくても楽しめる冬キャンプ。混み合ったハイシーズンのキャンプ場にちょっと嫌気が差してきたという方は、今回の装備を参考に挑戦してみてはいかがでしょう?
>> モンベル
>> ユニフレーム
>> キャンパルジャパン
>> イワタニ・プリムス
>> 三菱自動車
(取材・文/増谷茂樹 写真/松川忍 監修/牛田浩一 撮影協力/スターウインドー)
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