オーブンもレンジも不要！ふわふわ「ビスケットケーキ」でおもてなしグルメの達人に！

家に人を呼んでおもてなしするとき、せっかくならデザートも手作りのものを出して、ゲストによろこんでもらいたいものです。とはいえ、デザート作りって難易度が高いイメージがありますよね。

かくいう筆者も、ごはんを作るのは好きですが、デザートはめったに作りません。「材料を混ぜてオーブンで焼くだけ！」というデザートのレシピをよく見かけますが、肝心のオーブンを持っていませんし、いろんな材料を買うと思った以上にコストがかかるのも悩ましい点なのです。

そこで注目したのが、火を使わずに低コストで作れる「ビスケットケーキ」の存在。一体どんなケーキなのでしょうか？

 

■基本の材料は4つだけ！

ケーキというといろんな材料が必要なイメージがありますが、ビスケットケーキで使うのは4つだけ。

生クリーム1パック（200ml）、砂糖20g、牛乳100ml、そして森永のマリービスケット1箱（24枚入り）です。今回参考にしたのはクックパッドのこちらのレシピ。

>> クックパッド「オーブン不要のビスケットケーキ☆」

さらに手抜きしたい場合は、生クリームと砂糖は買わずに、ホイップクリームを1～2個用意しても構いません。

 

■生クリームを泡立ててホイップクリームに

まずは、ボウルに生クリームをすべて入れます。

そこに、砂糖を加えながら泡立器で混ぜていき、「8分立て」のホイップクリームを作りましょう。

このとき、短時間で作るには、氷水を入れた大きなボウルのなかに材料入りのボウルを入れて泡立てると、あっという間に固まります。

8分立てとは、“やわらかいツノが立ち、その後少し曲って下を向く” 状態のこと。ホットケーキミックスの原液の状態から、あとひと息混ぜた感じです。写真の状態は少し泡立て過ぎてしまったので、もう少し手前でやめるのがベストです。

 

■ビスケットにホイップクリームを塗る

ホイップクリームが完成したら、次は成形に取り掛かります。

ビスケットを牛乳にさっとくぐらせ、そのうえに生クリームを載せます。続いて、そのうえにまた牛乳にくぐらせたビスケットを載せ、さらに生クリームをオン。

ひたすらこの作業を繰り返すだけです。ホイップクリームはすべて使いきらずに、デコレーション用も残しておいてくださいね。

高さが出てきたら、横に倒して作業したほうが安全です。とくに、冬場は暖房の効いた室内で作るので、ホイップクリームが溶けて崩れやすくなっています。

1箱使い切ったら、残りのホイップクリームをツノが立つまで泡立て、ビスケットの周りにデコレーションしましょう。あとは、ラップをかけて、冷蔵庫で3時間以上冷やします。

 

■カットするときれいな縞模様が！

冷やし終えたら、ラップから取り出し、包丁を斜めに入れてカットします。

切り口がきれいな縞模様になっていて、これはインスタにアップしたくなるのがわかりますね。

さっそく食べてみると……こ、これはスポンジケーキ！　ビスケットがしっかり水分を吸い、ふわふわしています。今回は3時間寝かせましたが、ひと晩寝かせればもっとふんわりしそうです。

さらに、ビスケットには少し塩気があるので、甘いホイップクリームとしょっぱいビスケットのバランスが絶妙！　この甘じょっぱさはついクセになってしまいます。

今回はホイップクリームにチョコソースを混ぜてチョコクリームのビスケットケーキも作ってみたのですが、これもさらに甘さがあっていいですね。

いずれのビスケットケーキも、イチゴやバナナなどフルーツをトッピングするとさらにおいしそう。手作りなら甘さの加減も自由に調整できますし、甘いものが苦手な人用にコーヒークリームでちょっとビターなビスケットケーキを作っても良さそうです。

 

■30年以上前から黒柳徹子もお気に入り

ビスケットケーキは、30年以上前に黒柳徹子さんが番組スタッフに差し入れしたり、テレビ番組で紹介したりしたのが最初だと言われています。

ホイップクリームに入れる材料やトッピング次第で、さまざまなバリエーションが楽しめるビスケットケーキ。クリスマスや誕生日に手作りケーキでみんなを驚かせてみませんか？

 

（取材・文／今西絢美）

いまにしあやみ／エディター、ライター

編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。