土鍋派も大満足！バルミューダの炊飯器、美味しさの秘密は蒸気にアリ！

＆GP / 2017年1月13日 7時0分

2015年、調理家電においてトースターブームを巻き起こした「BALMUDA The Toaster」を発売したバルミューダ。そんな同社の第3弾となるキッチン家電「BALMUDA The Gohan」の全容がついに明らかになりました！

製品名に「Gohan」とあるように、「BALMUDA The Gohan」は同社初の炊飯器。他メーカーも高級モデルを開発するいま、BALMUDA The Gohanはただオシャレなだけの炊飯器じゃないんです。

■「土鍋のごはん」を徹底的に追求

BALMUDA The Gohanは、かまどや土鍋など、直火で炊かれたごはんのおいしさを目指して開発された炊飯器です。

▲バルミューダ代表取締役社長寺尾玄氏

しかし、ガスの直火で炊くのと、電力を使った炊飯器で炊くのでは、後者はエネルギー量が圧倒的に不足しています。

そこで、同社が注目したのが「水蒸気」。炊飯器内に2つの釜を用意し、外側には水を、内側には米と水を入れて加熱し、発生した蒸気のチカラだけで米を炊き上げるのが特徴です。

■ごはんの香りとうまみを米粒に閉じ込める

一般的な炊飯器で使用される分厚い金属釜は、急激な温度変化を起こして米を “踊らせる” ことに注力しているのに対し、BALMUDA The Gohanは蒸気で徐々に温度を上げていき、米の旨みをしっかり引き出してくれます。

さらに、100℃を超えないようコントロールし、米粒同士がぶつかって潰れてしまうのを防ぎ、ひと粒ひと粒がしっかり立ったほぐれ感のあるごはんを実現してくれるんです。

■無駄のないデザインとコンパクトなサイズ感を両立

バルミューダの調理家電はとにかくシンプルなデザインが特徴ですが、BALMUDA The Gohanにも “シンプル・イズ・ベスト” の精神が生かされています。

フラットな本体上部には、最低限の機能を操作するためのボタンだけを配し、台所に置いたときのデザイン性の高さが魅力的です。

また、サイズは幅275mm×奥行き251mm×高さ194mmで、体積だけでみれば同社のトースターのわずか半分というコンパクトさ。重さは約4kgあるので、頻繁に置き場所を動かして使うにはやや面倒ですが、このデザインであれば、ダイニングテーブルに置きっぱなしにしていても主張しすぎません。

炊飯容量は3合。これは、現時点での蒸気による炊飯での限界量だそうで、5.5合炊きが一般的な炊飯器において、やや少なめといえるでしょう。これよりも多い炊飯容量に対応したモデルの開発を今後進めていくそうです。

炊飯モードは白米、白米早炊、玄米、炊き込み、おかゆの5つで、「硬め」「普通」「柔らかめ」といった、米の硬さを炊き分けるモードは搭載していません。あくまでも、“おかずをおいしくするごはん” に特化した炊飯器なんです。

■お米の味を意識する硬めの炊き上がりが特徴

今回、試食会ではBALMUDA The Gohanで炊いた白ごはん、卵かけごはん、おにぎりが用意されていました。

炊きたての白ごはんは、普段柔らかめのごはんを好む私には少し硬く感じましたが、口に入れたときにお米の香りを感じられるのは、この硬さだからこそ。さらに、よく噛むので、お米の旨みもしっかり感じられますし、米粒の芯までしっかり火が通っているのがわかりました。

上に海苔の佃煮やバターを載せて食べてみると、お米と素材の味がお互いの良さを引き立て合い、ただのごはんがごちそうに変わる瞬間を感じたんです！

卵かけごはんとして食べても、ごはん粒がきっちり立っているぶん、卵がしっかりごはんに絡み、プレゼンテーションで代表取締役社長の寺尾玄氏が「カレーに合う」と話していたことに納得しました。

そして一般的な炊飯器との最大の違いがわかるのがおにぎりでしょう。このおにぎりは3～4時間前に握られてすっかり冷えていたのですが、冷めているのに米の旨みが噛めば噛むほど口のなかに広がり、温かいとき以上に「おいしい！」と思えました。朝握ったおにぎりを昼に食べてもこれだけおいしいなら、お弁当を作る家庭にもぴったりだと思います。