【ボルボ V40 試乗】変化は顔だけじゃない!熟成の走り&高い安全性も必見
&GP / 2017年1月15日 10時0分
【ボルボ V40 試乗】変化は顔だけじゃない!熟成の走り&高い安全性も必見
日本国内におけるボルボの主力車種といえば、なんといっても「V40」。
2013年のデビュー時から、Cセグメントの個性的なショートワゴンとして注目を集め、その後のブラッシュアップでプレミアム感あふれるクルマへと成長。各部や走りの質感が、デビュー当時よりも目覚ましく向上しました。
■旗艦車種「XC90」に倣ったフロントマスクに変身
最新のマイナーチェンジでは、フェイスデザインを一変。同社のフラッグシップモデル「XC90」と同じイメージに統一が図られました。
ヘッドライトは、北欧の神話に登場する“トール神が持つハンマー”をモチーフとした、T字型のポジションライトを搭載するLEDタイプに。ウインカーを作動させると、そのT字型の部分がオレンジに光るギミックは、LEDタイプならではのものです。
フロントグリルやボルボのブランドマークなども、XC90と同じボルボの最新フェーズに一変されています。見た目の印象は、近年のボルボ車に感じるシャープさをさらに強めた感じ。“フライングブリック=空飛ぶレンガ”と呼ばれていた頃の、四角形を組み合わせたようなデザインとは隔世の感がありますね。
パワーユニットのラインナップは、1.5リッターターボを積む「T3」と、2リッターディーゼルを搭載する「D4」、そして、2リッター直4ターボを採用する「T5」の3種類。トランスミッションは、T5のみ8速ATで、T3とD4は6速ATとなっています。
T3とD4には「Kinetic(キネティック)」、「Momentum(モメンタム)」、「Inscription(インスクリプション)」の3グレードを用意。それぞれ、内装やフロントグリルのデザイン、装着されるオプションなどが異なります。一方、T5は、最上位の「R-Design(アールデザイン)」のみの展開。価格は、T3が339万円〜(Kinetic)、D4は364万円〜(Kinetic)、T5 R-Designは455万円となります。ちなみに、今回試乗したT3 Momentumは、384万円です。
T3 Momentumのドアを開けると、まず目に飛び込んでくるのが“City Weave(シティウィーブ)”と名付けられたテキスタイル地のシート。チェック柄を上手に配したファブリック素材で、カジュアルな装いでありながら質感は高く、ホールド感も腰があって上々です。シート生地といえば本革をありがたがる風潮とは一線を画したセレクトに、好感が持てます。
T3のエンジンは、5000回転で152馬力を発生する1.5リッターターボ。一般的なダウンサイジングターボのように、低回転域からモリモリとトルクを発生する特性ではありませんが、1480kgの車体をしっかりと確実に加速させてくれます。回転上昇中のフィーリングも良く、驚くほど速いわけではありませんが、スムーズで気持ちの良いエンジンです。
トランスミッションは、近年流行りのDCT(デュアルクラッチトランスミッション)ではなく、トルコン式の6速AT。DCTほどのダイレクト感は望めませんが、トルコン式らしい継ぎ目のないスムーズな加速は、むしろV40にマッチしているように感じます。
足回りや車体は、ヨーロッパ車らしいしっかりとした剛性感がありますが、V40が日本に上陸して間もない頃のように、ガチガチとした硬さを伝えてくるものではなくなりました。例えば、高速道路の継ぎ目を超えた際の衝撃などはきちんといなし吸収してくれるので、乗り心地は快適です。これは、2015年モデルからシャーシがハードな“ダイナミックシャシー”から快適性重視の“ツーリングシャシー”に変更された影響も大きいでしょう。しなやかで上質さを感じさせる乗り味です。
V40でもうひとつ特筆すべきは、充実した安全装備でしょう。歩行者や自転車、交差点右折時の対向車なども認識する“オートブレーキ”や、“アダプティブ・クルーズ・コントロール”、そして、車線を維持する“レーン・キーピング・エイド”など、11種の先進安全技術を搭載。さらに、ボルボが世界に先駆けて実用化した、衝突時に歩行者を保護するエアバッグも標準で備えています。
コンパクトで実用性は高いものの、確かな個性を主張するエクステリアとインテリア。長距離を走っても疲れにくいホールド性に優れたシートと、スムーズな加速を実現するパワートレイン。そして、確かな安心感を感じるボディと安全装備。メルセデス・ベンツやBMWほどのハッタリは効かないかもしれませんが、ヨーロッパ車、ボルボ車ならではの確かな上質さに触れられる1台です。
<SPECIFICATIONS>
☆T3 Momentum
ボディサイズ:L4370×W1800×H1440mm
車重:1480kg
駆動方式:FF
エンジン:1497cc 直列4気筒 DOHC ターボ
トランスミッション:6AT
最高出力:152馬力/5000回転
最大トルク:25.5kg-m/1700~4000回転
価格:384万円
(文/増谷茂樹 写真/&GP編集部)
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