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SIMフリーの「AQUOSケータイ」はタブレットとの相性が抜群!

&GP / 2017年2月9日 22時30分

SIMフリーの「AQUOSケータイ」はタブレットとの相性が抜群!

SIMフリーの「AQUOSケータイ」はタブレットとの相性が抜群!

格安SIMで使えるSIMフリースマホがじわじわと人気を集めていますが、SIMフリーの “ケータイ” もあるってこと、ご存知でしたか? 昨年12月に発売されたシャープ製のAQUOSケータイ「SH-N01」は、LTE対応のSIMフリーケータイ。ドコモ回線に対応し、高音質通話「VoLTE」にも対応しています。

 

■ボタンを押して開く"クイックオープン”がやっぱり便利!

SH-N01は、楽天モバイル、IIJmio、イオンモバイルが、SIMとセットで販売する端末として取り扱っています。量販店で単体でも購入できますが、その場合の実勢価格は3万2790円(税抜)。楽天モバイルでは2万4800円(税抜)、IIJmioでは2万5800円(税抜)なので、MVNOで購入したほうがお得のようです。

ベーシックな折りたたみ式 ▲ベーシックな折りたたみ式

ヒンジ部のボタンを押すだけで開ける「クイックオープン」も便利 ▲ヒンジ部のボタンを押すだけで開ける「クイックオープン」も便利

背面には約800万画素のカメラを搭載。ただし、内側カメラはない ▲背面には約800万画素のカメラを搭載。ただし、内側カメラはない

さっそく、このSIMフリーのケータイを使ってみました。今回は、BIGLOBE SIMの音声通話SIMを挿して使いました。SIMフリースマホと同じように、手動でAPN(アクセスポイントネーム)を設定できる仕様ですが、実際には自動で設定されました。楽天モバイルやIIJmioなどの取り扱いMVNOでなくとも、主要なMVNOであれば、自動で設定されるようです。

 

■Google Play非対応で、「LINE」も使えない

SH-N01には、AndroidをベースとするOSが搭載されています。ただしGoogle Playには非対応。Googleアカウントも設定できません。パソコン向けサイトを見たり、Wi-Fiに接続したりといったことはできますが、基本的には従来の「ガラケー」に近い仕様です。

使いやすいランチャーアイコンのメニュー ▲使いやすいランチャーアイコンのメニュー

大手キャリアが販売する最近のケータイは、Google Playには対応していないものの「LINE」アプリを使える機種が増えています。しかしSH-N01では「LINE」は使えません。当然のことながら、@docomo.ne.jpや@ezweb.ne.jpなどのキャリアメールも使えません。よってメッセージのやり取りには、携帯電話番号を宛先にする「SMS」か、自分でアカウントを設定する「PCメール」を使う必要があります。

 

■文字入力はスマホよりもしやすいかも!?

筆者は「PCメール」にGmailを設定して使ってみました。「PCメール」には複数のアカウントを登録できるので、自宅のパソコンで使っているプロバイダのメールや、職場の規約上で問題がなければ、仕事用のメールアカウントを設定することもできます。

PCメールのメニュー画面 ▲PCメールのメニュー画面

実際にメールを使って、感じたことがあります。それは「ケータイって、こんなに文字を入力しやすかったのか!」ということ。

筆者は、ガラケーからスマホの乗り換えて久しいのですが、いまだにタッチパネルでの文字入力が苦手で、誤入力を頻発してイライラすることも。今回、久しぶりにダイヤルキーで入力しましたが、意外にもその感覚は忘れておらず、すぐに片手でスムーズに入力できるようになりました。

横幅が約51mmとスリムで、片手でも快適に入力できた ▲横幅が約51mmとスリムで、片手でも快適に入力できた

「1212」と押すだけで、「赤岡」とも「12時12分」とも入力できるなど、少ないキー操作で入力可能 ▲「1212」と押すだけで、「赤岡」とも「12時12分」とも入力できるなど、少ないキー操作で入力可能

SH-N01では、「S-Shoin」という日本語入力エンジンが採用されていますが、語彙が豊富で、予測変換も賢く、かなり使いやすい印象を受けました。

「S-Shoin」の設定画面。自分が使いやすいように設定を変更できる ▲「S-Shoin」の設定画面。自分が使いやすいように設定を変更できる

 

■なぞって操作できる「タッチクルーザーEX」も魅力

Webサイトを検索・閲覧できるブラウザは、スマホ向けのブラウザと同等の仕様。スマホ版のWebサイトがある場合はそれが表示され、ない場合はパソコン版のWebサイトが表示されます。

画面は約3.4インチ。パソコン版のWebサイトは、文字が小さく表示されて見づらいのですが、「タッチクルーザーEX」という機能を使って、簡単に画面表示を拡大できます。

「タッチクルーザーEX」はダイヤルキーパッドの部分を、なぞったり、タップしたりして操作する機能です。画面に表示されるポインターを動かしたり、上下になぞって画面をスクロールしたり、2本の指を間隔を開いたり狭めたりするピンチ操作で、拡大・縮小もできます。要するにノートパソコンのトラックパッドのように使える機能です。

ダイヤルキー部分をなぞって、画面上のポインターを動かせる ▲ダイヤルキー部分をなぞって、画面上のポインターを動かせる

タッチクルーザーEXは、カメラのデジタルズーム操作にも使える ▲「タッチクルーザーEX」は、カメラのデジタルズーム操作にも使える

一見、便利に思える機能ですが、筆者は今ひとつ上手に活用できませんでした。スマホを使いなれているので、直接画面をタッチしたくなるのが原因かなぁと。また、十字キーを押すだけで快適に操作できるので、絶対的に「タッチクルーザーEX」を必要する場面は少ないかも……というのが率直な印象です。

タッチクルーザーEXを使わずに、「1」と「3」のキーを押して、拡大・縮小をすることも可能 ▲タッチクルーザーEXを使わずに、「1」と「3」のキーを押して、拡大・縮小をすることも可能

ブラウザのサブメニュー画面。スマホに近い感覚で使える ▲ブラウザのサブメニュー画面。スマホに近い感覚で使える

 

■テザリングを使えば、タブレットとの2台持ちが快適!

AQUOSケータイ「SH-N01」を使って最も便利に思えたのは、やはりテザリングを利用できること。 SH-N01をアクセスポイントにして、タブレットやノートパソコンをネットに接続できるんです。

筆者は、従来はソフトバンク回線を契約していて、自宅のWi-Fiに接続して使っているiPad Airも持っています。これをSH-N01のテザリングに接続することで、いつでも持ち歩けるiPadに甦りました。

ケータイをモバイルWi-Fiルーターのように使える ▲ケータイをモバイルWi-Fiルーターのように使える

テザリングの設定方法は、スマホと同様で、「設定」画面で「Wi-Fiテザリング」をオンにしてタブレット側から接続するだけ。安全に接続するためのパスワードは初期設定のものがありますが、自分で決めた英数字に変更することもできます。

「ネットワーク設定」から「テザリング」に進んで設定 ▲「ネットワーク設定」から「テザリング」に進んで設定

ネットワーク名(SSID)が表示される。パスワードは変更可能 ▲ネットワーク名(SSID)が表示される。パスワードは変更可能

二度目以降は、ケータイでWi-FiテザリングをオンにするだけでOK! SH-N01には3つのボタンによく使う機能を割り当てられる「クイック起動キー」という機能があります。これを使うことで、使いたいときに素早くオンにして、使い終えたら即オフにして、無駄にバッテリーや高速通信を使わないようにもできます。

I、II、IIIの3つのボタンに機能を割り当てられる「クイック機能キー」が重宝 ▲I、II、IIIの3つのボタンに機能を割り当てられる「クイック機能キー」が重宝

タブレットを愛用している人の中には、「ガラケー+LTE対応タブレット」という使い方をしている人が少なくないのではないかと思います。格安SIMで運用できるSIMフリースマホと、毎月の利用料がかからないWi-Fi専用タブレットを組み合わせて使うことで、大幅な節約を見込めるのではないでしょうか。SIMフリースマホは「通話ができるモバイルWi-Fiルーター」にもなりそうです。ただし、テザリングを長く使うと、電池はみるみる減っていくので、使いすぎには注意が必要です。

 

■使い方によっては、スマホからの乗り換えも検討の価値あり!?

AQUOSケータイ「SH-N01」は、防水・防塵だけでなく耐衝撃性能も備えています。ワンセグ、おサイフケータイには対応していませんが、赤外線機能は搭載。従来使っていたキャリアのケータイの電話帳データを移すこともできます。歩数計アプリも入っています。

赤外線通信で、電話帳データや写真を送受信できる ▲赤外線通信で、電話帳データや写真を送受信できる

「歩数計」も、あるとうれしい機能 ▲「歩数計」も、あるとうれしい機能

筆者は試していませんが、Bluetoothで接続したスマホやタブレットと連携する「PASSNOW」という機能もあります。例えば、SH-N01に保存されたデータを簡単にペアリングした端末を送信したり、通知を共有したりできます。ケータイとしては、かなり高性能なモデルと言っていいでしょう。

バッテリー容量は1800mAhで、電池パックは取り外し可能。内側にはmicroSD(最大32GB)もセットできます。

電池パックの内側にSIMとmicroSDのスロットはある ▲電池パックの内側にSIMとmicroSDのスロットはある

すでにスマホを使っているけど「ガラケーのほうが使いやすかった」という人にも、このSH-N01は面白い選択肢になりそうです。データ容量の大きい格安SIMを挿して、いままで使っていたスマホをテザリングで接続。アプリはスマホで利用する、といった使い方もアリだと思いますよ!

>> AQUOSケータイ「SH-N01」

 

(取材・文/村元正剛

むらもとまさかた/ITライター

iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

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