OSMO Mobileに延長ロッドをつけて“なんちゃって空撮”を試してみた
&GP / 2017年2月11日 20時0分
![OSMO Mobileに延長ロッドをつけて“なんちゃって空撮”を試してみた](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/goodspress/goodspress_82568_0-small.jpg)
OSMO Mobileに延長ロッドをつけて“なんちゃって空撮”を試してみた
DJI製のスマホ向けハンディスタビライザー「OSMO Mobile」には、別売の延長ロッドを装着できます。1mほどの棒を取り付けるだけですが、普段とは異なる視点から動画撮影が可能。今回は、実際にどのような映像が撮れるのか、検証してみました。
■まずは延長ロッドを装着した
今回は使った延長ロッドは、カメラ付きの「DJI OSMO」向けとして販売されているもの。延長ロッドを取り付ける部分は、OSMO Mobileも同じ構造なので、問題なく利用できます。
▲画像はDJIの直販サイト。その他ECサイトでも「DJI OSMO」の延長ロッドとして販売されている。実勢価格は約7000円弱
▲「OSMO mobile」はスマホ動画の手ブレを抑えるハンディスタビライザー。実勢価格は3万円後半
OSMO Mobileのグリップ部分左側面には、ネジ穴があります。普段使用する際にはキャップで隠せるようになっていますが、延長ロッドを取り付ける場合は、これを外しましょう。
▲接続部のキャップあり状態
▲キャップを外すとネジ穴が見えた
延長ロッドが直線になるように、先端の角度を調整。OSMO Mobile側のネジ穴に接続したら、くるくると回転させてネジを締めましょう。
▲延長ロッドをネジで接続
ネジがある程度固定されたら、角度をしっかり固定するために、表面にある歯を嚙みあわせます。延長ロッドのネジ先端部分のみを回転させましょう。
▲ネジを奥まで回したら、最後に先端部のみを回して、歯を合わせて角度を固定する
延長ロッドの先端にある、バーを緩め、ロッドの角度を調整します。
▲延長ロッドの角度を調整
延長ロッドは、折りたたまれています。釣竿を伸ばす要領で、ネジって緩め、伸ばし、ネジって固定しましょう。
▲延長ロッドを伸ばす
そこそこ長さがあります。先端に、OSMO Mobile+スマホが装着されると結構な重さに感じました。
■“なんちゃって空撮”を試してみた
今回は、光学手ぶれ補正に対応しているiPhone 7をOSMO Mobileに取り付けて撮影してみました。
iPhoneには、あらかじめ専用アプリ「DJI GO」をインストールし、OSMO Mobileをペアリングしてあります。ちなみに、同アプリで撮影する場合には、iPhoneの画面縦向きのロックを必ずオフにしておかないと、保存された動画の向きがおかしくなるので気をつけましょう。
延長ロッドを手にした状態で、上に掲げるとかなり高く感じます。周りからの「なにやってるんだこの人」的な視線は避けられませんのでご注意を。
▲なにやってるんだこの人
早速撮影したみた動画がこちら▼
空撮というほどの高さではありませんが、若干視点が高くなりました。人が歩くとかろうじて「あっ、視点高かったのか」と気づく程度です。
そこで、視界に被写体がある環境に移って撮影してみました。どの動画がこちら▼
視界に木の枝や、人が写っていると、なかなかいい感じになりました。障害物が多く、ドローンでも撮影しづらい場所で活躍しそうです。
例えば、木の根元から上までを登ったような視点で撮ってみたり▼
カメラを上向きにして、枝を撮影してみたり▼
桜の季節には活躍しそうですね。
もちろん、上に伸ばすだけでなく、地面スレスレを撮影するときにも使えるので、愛犬の動画を低い視点から撮りたいときにも良いかもしれません。
◾️OSMO Mobile + 延長ロッドの欠点は…
延長ロッドを使った場合には、難点もありました。OSMO Mobileは通常、グリップ部分にある撮影ボタンで録画のスタート・ストップや、静止画のシャッター操作が行えます。
▲OSMO Mobileは通常手元で様々な操作が可能
しかし、延長ロッドを使うと、手元でこういった操作が行えません。「手元でスマホの動画撮影をスタートさせて、そこから延長ロッドを支え直す」という使い方になります。自撮り棒のように伸ばした状態で静止画を自在に撮影することはできません。
▲OSMO Mobileは頭上にあるので、ボタンの操作は不可
また、撮影中の画面を確認しづらいので、「こんな画が撮れてるんだろうなぁ」と想像しながら勘で操るしかありません。この点はあらかじめ留意が必要です。
■とはいえ使い方のバリエーションはかなり広がる
OSMO Mobile単体で撮影するよりも、表現の幅は広がります。高い視点から、低い視点から。普段からは見えない角度の動画撮影を試みてみてはいかがでしょう。
また、ドローンのようにやかましい飛行音がないのもメリットでしょう。周りの音もある程度録音できますし、音を立てたくない人込みでも比較的使いやすいと感じました。
※動画を見たい人は&GPオリジナルサイトへ
(取材・文/井上 晃)
いのうえあきら/ライター
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。
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