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ヨーロッパで人気のスマホブランド「Wiko」がフランスから上陸!

&GP / 2017年2月14日 21時0分

ヨーロッパで人気のスマホブランド「Wiko」がフランスから上陸!

ヨーロッパで人気のスマホブランド「Wiko」がフランスから上陸!

フランス発のスマートフォンブランド「Wiko(ウイコウ)」が日本に上陸。2月25日に第1弾として「Tommy」が発売されます。

5インチのHDディスプレイを搭載し、コンパクトで持ちやすい ▲5インチのHDディスプレイを搭載し、コンパクトで持ちやすい

Tommyは、Android 6.0を搭載したSIMフリースマホです。市場想定価格は、なんと1万4800円(税抜)。メーカーいわく「メインターゲットは10〜20代の若年層」とのことですが、「仕事用とは別に、プライベート用のスマホが欲しい」という2台目需要にも対応するモデルとなりそうです。

 

■創業間もないベンチャーだが現在急成長中!

Wikoは、2011年にフランス・マルセイユで誕生したベンチャー企業です。当初は西ヨーロッパを中心に展開し、現在は世界34か国に進出。昨年、累計販売台数が1000万台を突破するなど、急成長を続けているメーカーです。

現在のフランスでのシェアは第2位(19%)で、iPhoneよりも売れているとのこと。ポルトガル、イタリア、スイス、オランダなどでも人気が高く、西ヨーロッパでは、ここ数年、常にTOP5に入っているそう。

西ヨーロッパの各国で、“地元フランス発祥のスマホ”として人気を集めている ▲西ヨーロッパの各国で、“地元フランス発祥のスマホ”として人気を集めている

Wikoは、海外で開催される展示会などでは、大きなブースを構え、カラフルでポップなデザインの多彩なラインナップを展開。「いずれ日本に進出するのでは?」と注目されていたメーカーです。満を持しての日本上陸と言っていいでしょう。

日本向け第1弾として発売されるTommyは3色展開。右の「ブリーン」は、ブルーとグリーンを組み合わせた造語で、Wikoのコーポレイトカラー ▲日本向け第1弾として発売されるTommyは3色展開。右の「ブリーン」は、ブルーとグリーンを組み合わせた造語で、Wikoのコーポレイトカラー

今後、さらに3色が追加される予定 ▲今後、さらに3色が追加される予定

Tommyの最大のセールスポイントは「フレンチスピリッツ」。と言われてもピンと来ませんよね。Wiko Japanの前田浩史社長いわく「エンターテイメントをより気軽に楽しむためのガジェット」であり、従来の通信端末としてのスマホではなく、若い世代が多彩なコンテンツやコミュニケーションを楽しむための新しいツールとして提案していきたいとのこと。

右がWiko Japanの代表取締役社長 前田浩史氏。左はWiko Asia Hubのプロダクトマネジャー ステファン・フェン氏 ▲右がWiko Japanの代表取締役社長 前田浩史氏。左はWiko Asia Hubのプロダクトマネジャー ステファン・フェン氏

「Wiko Spirit」として掲げられた製品づくりのコンセプト ▲「Wiko Spirit」として掲げられた製品づくりのコンセプト

 

■日本上陸第一弾スマホ「Tommy」の実力は?

Tommyは、5インチのHDディスプレイを搭載し、片手でも操作しやすいサイズ感です。CPUは1.3GHzのクアッドコア、RAMは2GBというミドルクラス仕様。カメラは背面が800万画素、前面は500万画素になります。内蔵ストレージは16GBで、microSD(最大64GB)も装着できます。

操作感は、スペックのわりには良好で、日常的用途はサクサクとこなそうな印象。ただし、防水・防塵には対応しておらず、指紋センサーも付いていません。機能面ではエントリークラスと呼ぶべきかもしれません。

アプリ一覧の画面 ▲アプリ一覧の画面

カメラのメニュー画面 ▲サブカメラのメニュー画面

背面カバーの手触りは、色によって異なる ▲背面カバーの質感は、色によって異なる。ブリーンはさらりとした手触り

SIMを2枚挿すことはできるが、同時待ち受けはできない ▲SIMを2枚挿すことはできるが、同時待ち受けはできない

Tommyは、量販店やECサイトのほかMVNOでの取り扱いも予定されています。国内の主要バンド(周波数)に対応しているので、NTTドコモ回線のMVNOだけでなく、au回線を使うMVNOでも取り扱うことが予測されます。

なお、年内に2〜3機種の追加モデルを投入予定で、Wikoブランドの周辺機器・アクセサリーも展開予定。2月26日からスペイン・バルセロナで開催される世界最大級のモバイル展示会「Mobile World Congress 2017」でも、グローバル向けの新モデルを発表予定で、その中に「日本で発売されるモデルが含まれるかもしれない」とのこと。

日本のSIMフリースマホ市場には、すでに多くのメーカーが参入しています。Wikoが “後発” なのか? それとも今度も続々と新しいメーカーが参入するのかはわかりませんが、Wikoが今年最注目のメーカーのひとつになることは間違いないでしょう。

>> Wiko

 

(取材・文/村元正剛

むらもとまさかた/ITライター

iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

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