フロントカメラもライカに!ファーウェイが「HUAWEI P10」を発表!
&GP / 2017年2月28日 19時0分
フロントカメラもライカに!ファーウェイが「HUAWEI P10」を発表!
スペイン・バロセロナで開催されている「Mobile World Cogress 2017」に合わせて、ファーウェイが新モデル「HUAWEI P10」と「HUAWEI P10 Plus」を発表しました。
▲HUAWEI P10は5.2インチのフルHDディスプレイ、HUAWEI P10 Plusは5.5インチの2Kディスプレイを搭載
■ライカレンズ+ポートレートモードでグラビア写真のような仕上がりに
HUAWEI P10は、ドイツの老舗カメラメーカー・ライカ製のダブルレンズを搭載して日本でも注目を集めたHUAWEI P9の後継モデルで、カメラ機能がさらに強化されています。たとえば前モデルP9では、各1200万画素のモノクロとRGB(カラー)の画像センサーを搭載していましたが、P10ではモノクロセンサーの画素数を2000万画素に増やし、より効率よく光を取り込めるように進化しました。
▲HUAWEI P10は片手でも操作しやすい印象
▲背面にライカと共同開発したダブルレンズを搭載
▲ライカレンズは第2世代へと進化し、ハイブリットズームにも対応。なお、P10 Plusは、開放F値1.8と高いなど、P10よりも若干性能が上回る「Pro Edition」を搭載
▲モノクロの表現力もさらに向上
さらに、ライカの監修による「ポートレートモード」を追加搭載。これをオンにして撮影すると、人の顔が立体的に認識されて、ただ肌が綺麗に映るだけではなく、いわばファッション雑誌のグラビアのような趣きのある人物写真が撮れる仕組みです。
▲カメラ起動時に画面上の人物のアイコンをタップするだけで、ポートレートモードが起動。複数人の顔も認識
▲顔を立体的に認識し、陰影などに反映される仕組み
フロントカメラは前モデルP9と同じ800万画素ですが、こちらのレンズもライカ製となり、明るさもF2.4からF1.9へと向上。ファーウェイが「The Best-Ever Selfie Camera」と自画自賛するものへと進化しました。
▲フロントカメラでもポートレートモードを起動でき、自然なボケも演出できるようになった
■高い質感のボディに豊富なカラバリ
HUAWEI P10はカラバリが多いこともセールスポイント。世界的な色見本帳のメーカー・PANTONEとのコラボレーションにより、 “2017年の色” に指定している「Greenery」というグリーンと、「Dazzling Blue」というブルーを採用。これら2色を含む、全8色のラインナップで、色によって背面の研磨・コーティング処理も異なります。
▲カラーバリエーションは全8色
▲Greeneryは、落ち着いた光沢のあるライトグリーン
▲Dazzling Blueには、ヘアラインのような細かい研磨処理が施されていて、光のあたり方によって表情が変わる
従来は背面にあった指紋センサーが前面のディスプレイの下に移り、より多機能な「Smart Touch」へと進化しました。スクリーンロックの解除に使えるほかに、短押しで戻る、長押しでホーム画面、スワイプで起動中のアプリ一覧を表示するなど、Androidのナビゲーションキーの機能をこれひとつでこなせるようになっています。
▲HUAWEI P9(右)では背面にあった指紋センサーがHUAWEI P10(右)ではなくなり、ロゴに
▲ディスプレイの下に指紋認証機能を備えた「Smart Touch」を搭載
HUAWEI P10 Plusは、5.5インチの2K(1440×2560ドット)ディスプレイを搭載した大画面モデルです。画面サイズ以外のハードウェアスペックはP10と共通する部分が多いのですが、カメラの性能が少し上だったり、ファーウェイが「4.5G」と呼ぶ高速通信に対応していたり、一部の機能が「Plus」仕様になっています。
▲5.5インチの大画面ながら、狭額縁のため、横幅は74.5mmに抑えられている
▲同じく5.5インチ画面のiPhone 7 Plusよりも大容量のバッテリーを搭載しつつ、コンパクトであることをアピール
HUAWEI P10/P10 Plusともに3月に発売されることが発表され、ヨーロッパでの価格も発表されました。
▲HUAWEI P10は4GBメモリ搭載で、649ユーロ
▲HUAWEI P10 Plusは2モデルあり、4GBモデルが699ユーロ、6GBモデルが799ユーロ
残念ながら日本は一次発売国に含まれていませんが、日本でもHUAWEI P10が発売されるのは確実でしょう。HUAWEI P10 Plusは、前モデルP9 Plusの発売も見送られたので、現時点では「発売を期待しましょう」としか言えません。まだ発表されていませんが、ライカレンズを搭載しない廉価版の「HUAWEI P10 lite」も発売されるかもしれません。いずれにしろ、今年のSIMフリー市場で最注目のモデルになりそうです。
>> HUAWEI
(取材・文/村元正剛)
むらもとまさかた/ITライター
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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