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MWC2017で発表されたXperia最新4モデル、日本発売の可能性は?

&GP / 2017年3月1日 22時0分

MWC2017で発表されたXperia最新4モデル、日本発売の可能性は?

MWC2017で発表されたXperia最新4モデル、日本発売の可能性は?

ソニーモバイルコミュニケーションズは、2月27日からスペイン・バルセロナで開催されている「Mobile World Congress 2017」にて、Xperiaスマートフォンの新モデル4機種を発表しました。

 

■4K HDRディスプレイを搭載する「Xperia XZ Premium」

フラッグシップとして発表されたのは、約5.5インチの4Kディスプレイを搭載する「Xperia XZ Premium」。HDR(ハイダイナミックレンジ)にも対応し、スマホ史上最高と言って差し支えない高画質の映像を楽しめます。

MWCの展示ブースでは、実機に触れることはできなかった ▲MWCの展示ブースでは、実機に触れることはできなかった

カラバリはルミナスクロム(左)とディープシーブラック(右)。どちらも鏡面仕上げ。実機に触れることはできなかった ▲カラーはルミナスクロム(左)とディープシーブラック(右)。どちらも鏡面仕上げ。

側面の電源ボタンには指紋センサーを搭載。防水にも対応 ▲側面の電源ボタンには指紋センサーを搭載。防水にも対応

2015年に発売された4Kディスプレイ搭載の「Xperia Z5 Premium」と比較。HDR対応により、細かい部分の描写力が格段に向上 ▲2015年に発売された4Kディスプレイ搭載の「Xperia Z5 Premium」と比較。HDR対応により、細かい部分の描写力が格段に向上

「Motion Eye」という新しいカメラシステムを搭載したこともセールスポイント。Xperia XZなどの従来モデルは2300万画素の画像センサーを搭載していましたが、画像数をあえて1900万画素に。さらに個々のピクセルを大きくし、そしてメモリーを搭載した新型センサーを採用。Gレンズや画像処理エンジンも改良し、撮影画質を大幅に向上させたとのこと。そして、この「Motion Eye」によって実現したのが「最大960fpsのスーパースローモーション」と「Predictive Capture(先読み撮影)」です。

ソニー製のGレンズを搭載 ▲ソニー製のGレンズを搭載

新開発のメモリー積層型CMOSセンサーを搭載 ▲新開発のメモリー積層型CMOSセンサーを搭載

スーパースローモーションは、960fpsで撮った動画を30fpsで再生できる仕組み。動画撮影時にスローで撮りたい場面でタップするだけで、その瞬間をスローモーション撮影ができるという、誰もが活用しやすいインターフェイスになっています。

Predictive Captureは、シャッターが押される直前の画像も記録され、シャッターチャンスを逃さないどころか、「撮り逃した!」と思った写真が実は撮れているというすごい機能です。

先読み撮影の仕組み ▲先読み撮影の仕組み

理論上で最大1Gbpsの高速ダウンロードを実現した最新プロセッサーを搭載するなど、基本性能もトップクラス。日本での発売時期、価格などは発表されていませんが、今年チェックすべきスマホとして記憶しておきましょう。

 

■最新カメラシステム「Motion Eye」を搭載した「Xperia XZs」

約5.2インチのフルHDディスプレイを搭載したXperia XZsは、プロセッサのグレードが一段低いことを除けば、Xperia XZ Premiumと同等のスペックを有するモデルです。持ちやすさでは、XZsに軍配が上がるかもしれません。

カラバリは4色。「ALKALEIDO」という高純度のメタル素材を用いている。MWCのブースでは実機に触れられなかった ▲カラーは3色。メインカラーのアイスブルーは「ALKALEIDO」という高純度のメタル素材を用いている。MWCのブースでは残念ながら実機に触れられなかった

メディア向けの体験会で、わずかな時間だが実機に触れられた。持ちやすいサイズ感だった ▲メディア向けの体験会で、わずかな時間だが実機に触れられた。持ちやすいサイズ感だ

最大の利点は、やはりカメラ。XZ Premiumと同じ「Motion Eye」を搭載し、スーパースローモーションを楽しめて、Predictive Captureも利用できます。日本発売を期待したいモデルです。

スーパースローモーションのモードで撮影を開始すると、画面に赤いアイコンが表示され、それをタップした瞬間がスローモーションになる ▲スーパースローモーションのモードで撮影を開始すると、画面に赤いアイコンが表示され、それをタップした瞬間がスローモーションになる

先読み撮影は、このように4枚が自動で記録される。人形が勢いよく飛び出すを見た瞬間にシャッターを押したのだが、きちんと撮れていて驚いた ▲先読み撮影は、このように4枚が自動で記録される。人形が勢いよく飛び出すを見た瞬間にシャッターを押したのだが、きちんと撮れていて驚いた

 

■スリムで持ちやすいミドルレンジモデル「Xperia XA1」

約5.0インチのHDディスプレイを搭載した「Xperia XA1」は、日本で発売されなかったミドルレンジの「Xperia XA」の後継モデル。左右のベゼルを可能な限り細くした「ボーダーレスデザイン」を採用していることが特徴です。

横幅はわずか67mmで、多くの人に好まれそうな美しいデザイン ▲横幅はわずか67mmで、多くの人に好まれそうな美しいデザイン

カメラシステムは従来のXperiaを踏襲し、約2300万画素のセンサーを搭載していますが、スーパースローモーションやPredictive Captureといった新機能には対応せず、Xperia XZから採用されたトリプルセンサーにも対応していません。その分、かなり安い価格設定になることが期待されます。ただし、日本で発売される可能性は低いかもしれません。

カラバリは全4色 ▲カラーは全4色

 

■6インチ大画面の「Xperia XA1 Ultra」

「Xperia XA1」の派生モデルとして発表されたのが、約6.0インチのフルHDディスプレイを搭載した「Xperia XA1 Ultra」です。大画面ながら、ボーダーレスデザインにより横幅は約79mmに抑えられています。ポケットにも無理なく収まるサイズと言っていいでしょう。映像配信や電子書籍との相性が良さそうなモデルです。

大画面ながら、意外と持ちやすい ▲大画面ながら、意外と持ちやすい

Xperia XA1のフロントカメラが約800万画素であるのに対して、XA1 Ultraは約1600万画素。ちなみに、Xperia XZ Premium/XZsは約1300万画素なので、「セルフィーを楽しみたいならXA1 Ultraが最強」と言ってもいいでしょう。

高画質で撮れるフロントカメラも魅力 ▲高画質で撮れるフロントカメラも魅力

カラバリは全4色 ▲カラーは全4色

日本では、2014年に6.4インチ大画面の「Xperia Z Ultra」が発売されて以来、6インチ級のXperiaスマートフォンはリリースされていません。このモデルも日本発売は未定で、可能性としても低めです。個人的には、どこかにMVNOがSIMフリーモデルとして取り扱ってくれないかなぁ、と期待していますし、そういう声が多ければ可能性はなくはないのではと思ったりも…。

>> ソニーモバイルコミュニケーションズ

 

(取材・文/村元正剛

むらもとまさかた/ITライター

iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

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