高級腕時計よりもApple Watchを買うべき5つの理由
&GP / 2017年3月9日 12時0分
高級腕時計よりもApple Watchを買うべき5つの理由
そろそろ腕時計が欲しいな、という皆さん。クラシカルなアナログ時計も悪くないですが、iPhoneを使っているならまずは「Apple Watch」をチェックしましょう!
今回は、普段からApple Watch Series 2を活用している筆者が、同製品について知っておきたい5つのポイントを紹介します。
(1)Apple Watchはコスパがとてもイイ!
腕時計を購入する際、どんな基準で選びますか? もし「なにがなんでもクラシカルな高級腕時計を…」と思っているなら要注意。数十万円かけても、時計は時計です。「ダイビングで使うから」「ステータスや資産に」といったように理由が明確なら良いですが、単に見栄を張って購入するのはナンセンス。それにオーバーホールするとなると、メンテナンス費だって馬鹿になりません。
一方、Apple Watchは最安2万7800円~。GPS内蔵で50mまでの耐水性能を持つ「Series 2」も3万7800円~となっており、非常にお手頃です。また後述しますが、時刻確認以外にも、便利な機能が盛りだくさんとなっています。
▲スマートフォンと同様に画面タッチで操作。写真は38mmサイズのNike+モデル(シルバーアルミニウムケース & フラットシルバー/ホワイトNikeスポーツバンド)
▲サイドにはボタンが二つ。デジタルクラウンは押すだけでなく、クルクルと回しても操作できる
ちなみに、Apple Watchは10万円を超える高級モデルも展開。ケースやバンドの高級感にこだわりたい人は、ぜひこちらもチェックしてください。
(2)いつのまにか不規則な生活が改善されるかも!
Apple Watchを語る上で絶対に外せないアプリは、「アクティビティ」です。敢えて断言しましょう。“コレ目当てで買っても損はありません”。
アクティビティは、1日の消費カロリーの目標値を設定し、円グラフで確認できる機能。単純ですが、ゲーム感覚で楽しみつつ、運動量を確保できます。
▲「アクティビティ」の画面。3つのリングは外側から「ムーブ(運動による消費カロリー)」「エクササイズ(運動時間)」「スタンド(立っていた頻度)」を表す。ここで注目したいのは赤いリングの「ムーブ」だ
個人差はありますが、おすすめは1日500~800kcal程度の目標値を設定しておくこと。通勤など、日常動作だけで達成できる値よりも、少し高めに設定することが重要です。筆者は朝30分ほどランニングしたり、帰りの通勤路で1~2駅歩くなどして、運動量を確保するようになりました。
たまに気まぐれで運動するよりも、日々規則正しい運動を習慣づけるのが大人のたしなみ。無理せず長く続けるためには、こうしたゲーム感覚が非常に大切です。
ちなみに、ムーブの値はただ歩くだけでも加算されていきますが、がっつり運動する場合には「ワークアウト」アプリを使用。「室内サイクリング」など、移動しない運動でも、消費カロリーを算出できます。なお、こちらで記録したデータも「アクティビティ」アプリでまとめて管理されます。
▲例えば、ランニングで「ワークアウト」を使用する際、目標を消費カロリーや走行距離、経過時間などで設定可能。目標値を設定しないフリーモードも選択できる
▲計測したログはiPhone側の「アクティビティ」で確認できる
さらに1週間や1カ月など、目標値を連続でクリアすると、達成項目ごとに「バッチ」が貰えます。また、アクティビティを共有することで、友人や家族の運動量をお互いにチェック可能。「あいつには負けたくない」というライバルがいれば、自然とモチベーションはアップするはずです。
▲一定の条件をクリアすると各種バッチが手に入る。バッチの一覧はiPhoneのアクティビティアプリの「成果」画面で確認可能
▲共有した相手のアクティビティの成績は、リアルタイムで確認可能。「ダイエット勝負」などの企画もできそうだ
筆者は仕事柄、さまざまなウエアラブルデバイスを検証していますが、Apple Watchのアクティビティは使いやすさが随一。「最近ちょっと運動不足かも」「今年こそ運動を習慣づけたい」という人に、ぜひオススメしたい機能と言えます。
▲Apple Watch本体にプレイリストを保存可能。AirPodsなどのBluetoothヘッドセットと接続しておけば、音楽を聴きながら走れる
Appleのフィットネス・ヘルステクノロジー担当ディレクター、ジェイ・ブラニック(Jay Blahnik)氏によれば、「小さな行動の変化でも長期的に続けていくと健康に対して大きなインパクトをもたらすことができます。Apple Watch はその一助となるようデザインされています」とのこと。
筆者は実際にアクティビティを活用していて、運動時間を確保するために「早寝早起きしなくては」「仕事をどうやって効率よく終わらせるか」などと意識するようになりました。このアプリは、正しく運用すれば、不規則な生活習慣そのものを改善できるポテンシャルを秘めていると感じます。
(3)ちょっとしたサイフ代わりになる
Apple Watch Series 2は「Apple Pay」に対応。コンビニや駅の改札で「ピッ」とリーダーに掲げれば、サイフ替わりに利用できます。首都圏では、これがとにかく便利なんです。
Apple Payは「Suica」「iD」「QUICPay」
▲側面のボタンを2度押しすると表示される画面。Apple Watch内に仮想のSuicaカードがあるイメージだ
例えば、コンビニで昼食を買うとき、電車に乗るとき、自動販売機でお茶を買うとき、サイフを取り出す必要はありません。腕をかざして「ピッ」とやるだけ。それこそランニングの際には、小銭を持ち歩く必要はありません。
▲画面ロックがオフになっていれば、そのままリーダーにかざせばOK。「ウォッチ」アプリ>「WalletとApple Pay」>「エクスプレスカード」で指定されたICカードが使用される
ちなみに、電子マネーのチャージは「Suica」アプリから、登録したクレジットカードで行います。また、Suicaの新規発行や定期券の更新も「Suica」や「Wallet」アプリから可能。
▲iPhoneの「Suica」アプリの画面
また、Apple Payは使ってみたいけれどiPhone 7を持っていないという人もいるでしょう。その場合も、iPhone 5以降の端末であれば、Apple Watch Series 2でApple Payを利用可能です。
一点、注意したいのは、電源がオフになっている状態ではApple Payが利用できないということ。毎晩確実に充電するために、専用スタンドなどを設置して、就寝時の置き場所を確立しておくのがオススメです。
▲Apple Watch用のモバイルバッテリーもあるので、外出時のバッテリー切れが心配な人は、これらを予備で持ち歩くと安心だ
スマートウォッチといえば、バッテリー持ちについての懸念がつきもの。しかし、筆者の体感ではApple Watch Series 2の電池持ちはかなり良いと言えます。さすがに丸2日間は持ちませんが、1.5日はいける印象。ワークアウトやApple Payなどのアプリを使用する上では、朝から晩まで、ほとんど電池切れの心配はありません。
(4)ファッションとしても万能
腕時計でありがちなこととして、稀に「服に合わない」という事態が生じます。フォーマルからカジュアルまで、万能に使える腕時計は少ないもの。
しかし、Apple Watchの利点は、どんな場面でも使えること。文字盤は自由にカスタマイズできますし、容易にバンドも交換できます。
▲文字盤を押し込むようにギュッとプレスすると文字盤をカスタマイズできる
▲ちょっと可愛く、クラシカルなミッキーにしてみた。カラーをバンドと合わせるのが筆者の好み
文字盤にはいろいろな種類がありますが、使い勝手を向上させるポイントは「コンプリケーション」(文字盤上に表示される情報やアプリショートカットなど)をいかに配置するかということ。知りたい情報を常に表示させれば、時短に繋がります。例えば、頻繁に利用するアプリへのショートカットを配置したり、海外旅行中に日本時間を表示させたりするわけです。
▲用途によって、コンプリケーションの組み合わせを変えられる
バンドは純正・サードパーティ製ともに、さまざまな種類を展開しています。「今日はジャケットスタイルだから金属にしよう」「運動するからスポーツバンドに」「赤いTシャツだから赤いバンドに」。替えバンドを買い足せば、さまざまなシーンでオシャレを楽しめます。
▲ケース裏のボタンを押しながら、バンドを左右にスライドさせると容易に着脱可能
また、初対面の人と会ったときなど、「Apple Watch使っているんですか?」「使い心地どうですか?」なんて話が弾むこともしばしば。アイスブレイクの話題として、営業ツールにもなりますよ。
(5)さまざまなアプリを利用できる
Apple Watchは基本機能の他にも、サードパーティ製のApple Watch対応アプリをインストールして利用できます。ここでは、オススメのアプリを3つ紹介します。
▲インストール方法は、iPhoneの「ウォッチ」アプリで「マイウォッチ」画面からアプリを指定し、「AppをApple Watchで表示」をオンにするだけ
【駅.Locky】
例えば、「駅.Locky」アプリは、設定した駅における次の電車の発車時刻をカウントダウン表示できます。
▲「駅.Locky」の画面
▲コンプリケーションへの対応も、オススメのポイント。画像だと下部の「駅.LOCKY」をタップすれば、アプリが素早く起動する
駅までの道のりを慌てずに、歩くためにも、手元のカウントダウン表示は非常に便利です。
【Standland】
続いて、「Satndland」もゲーム要素が楽しいので、ぜひ試してほしいアプリ。画面には可愛らしいモンスターが表示されていて、「スタンド」の回数を貯めていくことで、新しいモンスターをゲットします。
▲「Satndland」の画面。モンスターが可愛い
▲しばらく立たないと寝てしまう
アクティビティのスタンドでも、座りっぱなしを防げますが、ゲーム要素を追加したいという人におすすめです。
【アメミル】
最後に紹介するのは、定番アプリの「アメミル」。雨の接近を通知してくれるほか、レーダー画面で雨の状況を確認できます。
▲「アメミル」の画面。接近する雨の状況をレーダー風の画面で表示する
▲コンプリケーションに降水確率を表示可能
無料版では、登録した地域の天候情報のみを確認可能となります。手元で素早く降水確率などを確認できるので、毎朝の天気チェックもスマートに行えますね。
【おまけ】
ちなみに、トレーニング向けアプリでは、テーマや場所ごとに、楽しめるランニングコースを教えてくれる「Runtrip」のiOSアプリが春頃に登場予定。
同サービスは、ランドマーク周辺のランニングコースなど、新しいスポットを見つけるのに役立ちます。多くの人が楽しくランニングするきっかけになるのではないでしょうか。
■Apple Watchのサイズは2種類
Apple Watchのサイズは2種類(38mmモデルと42mmモデル)あります。ケースやバンドの組み合わせも豊富です。
自分の好みのモデルを見つけるには、実際に確認してみるのが一番。気になる人は、まずウェブサイトでお目当てのモデルを絞ったのち、近くの家電量販店やAppleストアへ足を運んでみることをオススメします。
>> Apple Watch
(取材・文/井上 晃)
いのうえあきら/ライター
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。
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