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音楽配信も聴けるように!?スマホで操作できるハイレゾプレーヤー

&GP / 2017年3月9日 22時30分

音楽配信も聴けるように!?スマホで操作できるハイレゾプレーヤー

音楽配信も聴けるように!?スマホで操作できるハイレゾプレーヤー

オンキヨー&パイオニアイノベーションズが、本格派も満足させるという、実勢価格4万円前後のデジタルオーディオプレーヤー「private XDP-30R」を発表した。既にハイレゾ対応プレーヤーは珍しくもなくなったが、同モデルのどこが “本格派も満足させる”のか?

■最大416GBまで拡張できるからハイレゾ音源も充分に格納できる

AV機器のハイレゾ対応が、事実上のスタンダードとなっている。そんな中で、より高音質を求めるユーザーから注目されているのが、プレーヤーであればバランス回路の搭載であり、イヤホンならばバランス接続に対応しているかだ。

デジタル音源をアナログに変換し、音源を増幅するのが「DAC(デジタル/アナログ コンバーター)」と「アンプ」。そのDACとアンプを、2基ずつ搭載しているのが、バランス回路を搭載するということ。左右の音を完全に分離した上で処理してイヤホンへと音を送り出すため、より高音質なサウンドを楽しめるとされている。

そんなバランス回路を搭載したプレーヤーの欠点は、価格が高いということ。一般的には1つずつしか搭載されないDACやアンプを、2つずつ使うのだから高くなるのもうなずける。だが、高価なのが当たり前だと思っていたのを、実勢価格4万円前後で実現したのが、パイオニアが今回リリースした「private XDP-30R」というわけだ。

p1210604 ▲パイオニア「private XDP-30R」。ブラックは3月中旬、シルバーは3月下旬に発売予定

その他にも、素人には凄いのか判別しがたいが、実は凄いんです、という仕様が盛りだくさん。まずは2基ずつあるDACとアンプは、同社の上位機にも載っているパーツを採用。DACには、ESS社製のSABRE DAC「ES9018C2M」を、アンプには同Headphone AMP SABRE「9601K」を搭載。また、バランス接続に対応したヘッドホンやイヤホン向けに、2.5mmの4極バランス端子が用意されている。

p1210602 ▲3.5mmの3極アンバランスヘッドホン端子に加え、2.5mmの4極バランス端子を搭載する

Wi-Fiを搭載し、「radiko.jp」や「Tune in」などのようなインターネットラジオの再生も可能。今後のアップデートで、「Spotify」や「Amazon Music」などの再生対応も視野に入れられている。さらに、発売時には非対応のe-onkyo musicからのハイレゾ音源のダウンロードにも、アップデート対応予定。その他、NASやDLNAに関しては、ユーザーの要望などを踏まえた上で、対応するかどうかを決めていきたいという。

同機の商品企画担当である佐野恭平氏は「目指したのは、コンテンツの進化に対応できる、進化するポータブルオーディオです。こうした進化を可能にすることで、製品を長く使い続けられる。privateを始めとする今回のモデルは、そんな新たなスタンダードを目指しました」と語る。

p1210638 ▲オンキヨー&パイオニアイノベーションズ(株)ネットワークサービス事業本部 DAP 商品企画部 佐野恭平氏

■高音質をカジュアルに楽しむための工夫も盛り沢山

高品位な音を気軽に楽しめるモデルとして企画された「private」には、カジュアルに使うための様々な設計となっている。まずは、W63×H94×D15 mmのボディというコンパクトさ。そのボディには、2.4インチのタッチパネル ディスプレイを採用し、片手で持ちやすく操作しやすい。

p1210599 ▲コンパクトで軽量(120g)。さらに片手で操作できるディスプレイサイズ

内蔵ストレージは16GBと一般的なサイズだが、microSDのカードスロットを2つ備えているのも嬉しい。最大で416GBまで拡張できるから、ハイレゾ音源でもデータ容量を気にすることなく、どんどん蓄積できるのだ。

また、同社のアプリ「Pioneer DuoRemote App」に対応。そのため、本体を鞄の中から引っ張りださずとも、いつも手元にあるスマートフォン(iOS/Android対応)で操作できるのだ。

■バランス接続対応のイヤホンも同時発表

なお発表会では、privateの上位機に位置づけられるオンキヨー「rubato DP-S1」も発表された。

c01_onkyo_dp-s1_black_right ▲オンキヨー「rubato DP-S1」。予想実勢価格は4万5000円前後で、3月中旬に発売予定

また、ハイレゾ対応のイヤホン3モデルもリリース。イヤホンは、いずれも密閉型インナーイヤーヘッドホン。中でも特筆すべきモデルは、「SE-CH5BL」。左右のチャンネルセパレーションに優れた径2.5mmの4極バランス端子を採用し、前述したバランス出力可能なデジタルオーディオプレーヤー「private XDP-30R」と合わせて使えば、より上質なサウンドを堪能できる。

se-ch5bl ▲パイオニア「SE-CH5BL」。予想実勢価格は1万2000円前後で、3月中旬の発売予定

se-ch5bl_pulgs ▲径2.5mmの4極バランス端子を採用

高音質を実現するベースはしっかりと押さえつつ、さらにバランス回路を採用し、バランス出入力を可能にしたパイオニアの「private」と「SE-CH5BL」。このデジタルポータブルプレーヤーとイヤホンは、コストパフォーマンスに優れたモデルとして、新たなスタンダード(標準)を打ち立てたのだ。

>> オンキヨー&パイオニアイノベーションズ

 

(取材・文/河原塚英信)

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