ARもVRも楽しめる! ZenFone史上最強モデルが今夏発売!
&GP / 2017年4月13日 21時0分
ARもVRも楽しめる! ZenFone史上最強モデルが今夏発売!
ASUS JAPANが4月13日に「Zennovation」と題した新製品発表会を開催。「Tango」と「Daydream」の両方に対応した世界初のSIMフリースマートフォン「ZenFone AR」を発売することを発表しました。
▲パッと見は、フツーの大画面スマホだが……
■新しいAR技術「Tango」に対応
「Tango」とは、グーグルが中心になって開発した新しいAR(拡張現実)技術。現実空間をリアルに認識し、スマホアプリなどを通して、これまでには体験できなかった臨場感のあるゲームや便利なサービスが利用できる技術です。
ZenFone ARには、「2300万画素カメラ」と「モーショントラッキングカメラ」、そして赤外線機能を搭載した「深度カメラ」が搭載されていて、これを「ASUS TriCam(トライカム)システム」と呼びます。Tango対応アプリを使う際は、この3つのカメラが起動し、目の前にある空間に、現実には存在し得ないものを表示したり、床や壁、物体までの距離を検出し、その情報を応用できたりする仕組みです。
▲背面にTango向けに開発したカメラユニットを搭載
▲3つのカメラで空間の特徴を認識。深度カメラは赤外線で物体までの距離を捉える仕組み
発表会では、すでにGoogle Playストアに公開されている、いくつかのTango対応アプリのデモンストレーションも行われました。
例えば「RoomCo AR」というアプリは、複数インテリアメーカーの家具の3Dデータが収録されており、そこから選んだ家具を自分の部屋に置いてみるシミュレーションができる仕組み。従来の簡易ARとは違い、床や壁の位置を含めた空間の視覚的特徴をかなり正確に認識するので、ピタリと壁に付けたり、人がいる状態でのイメージを確認できたり…。新しい家具を購入するときはもちろん、部屋の模様替えのシミュレーションとしても役立ちそうです。
▲緑のソファと左手の椅子は3Dデータ。空間にある物の位置関係も正しく認識して表示される
ほかにも、現実空間で楽しんでいるような錯覚が得られるドミノゲームや、恐竜を表示させて一緒に撮影したりできるアプリなど、すでに30以上のアプリを利用できるそうです。
▲3Dの恐竜を表示し、その恐竜の特徴などの情報が見られるアプリ。机の上に乗って表示された
▲この写真ではわかりにくいかもしれないが、カメラで捉えた物の3Dモデリングもできる
■人気のVRも手軽に楽しめる!
もうひとつのセールスポイントが「Daydream」に対応していることです。Daydreamとは、グーグルが普及をめざすVR(仮想現実)のプラットフォーム。ZenFone ARをVRヘッドセットに装着すると、手軽に全方位に広がる迫力の映像を楽しめるようになっています。
日本ではまだ、グーグル純正のVRヘッドセット「Daydream View」は発売されていませんが、心配無用! ZenFone ARの梱包パッケージが、そのままVRゴーグルに早変わりする仕掛けです。
▲梱包箱がVRゴーグルになる
■2Kディスプレイ、8GBメモリなど、基本性能もトップクラス
ZenFone ARは5.7インチのSuper AMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載し、解像度は2560×1440ドット。2.35GHzのクアッドコアCPUを搭載し、RAMは6GBまたは8GB。ハイレゾ音源の再生にも対応し、ハイレゾ対応イヤホンも付属しています。
▲最厚部でも8.95mmなので、ホールド感は一般的なスマホと変わらない
▲インカメラは800万画素。かなり広角で「美人エフェクト」機能も搭載されていた
▲これはグローバル版の同梱品。日本向けモデルにも、ハイレゾ対応イヤホンが同梱される
機能面でも、パフォーマンスにおいても世界最高峰と呼べる仕様で、日常使いでの満足度も高そうです。発表会に登壇したASUS JAPANのマーケティング部長 シンシア・テン氏も「ZenFoneシリーズの革命児」「新しい時代のアイコンになる」と自信を示していました。
もちろん、デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)にも対応。バッテリーも3300mAhと大容量。ただし、ARもVRもかなり電池消耗が激しいので、それらを存分に楽しみたい人にはモバイルバッテリーが必須になるかもしれませんね。
ZenFone ARは、メモリのスペックが異なる2モデルがあり、RAM6GB、ROM(ストレージ)64GBの「ZS571KL-BK64S6」が8万2800円(税別)。RAM8GB、ROM128GBの「ZS571KL-BK128S8」が9万9800円(税別)です。ボティカラーは、どちらもブラックのみ。
▲発売は「2017年 夏」の予定で、7月や8月といった詳しい言及はなかった
価格だけを見ると、高いと思うかもしれませんが、ハードウェアのスペックに対する相場から判断すると、決して高くはなく、むしろ “頑張った” 価格設定と言えるかも…。 もはや “SIMフリー=格安” という時代は終わっているようです。
>> ASUS
(取材・文/村元正剛)
むらもとまさかた/ITライター
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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