【世界の美食】マドリードにある1870年創業の老舗レストラン「ラ・ボラ(LA BOLA)」で味わう絶品煮込み料理とは?
GOTRIP! / 2018年12月6日 11時30分
スペインの首都マドリードのあるカスティーリャ地方は、力強く素朴な味わいの郷土料理が食べられることで知られています。なかでもマドリードに行ったらぜひ味わってほしいのが、煮込み料理の「マドリード風コシード(Cocido madrileño)」です。
今回は1890年創業の老舗レストラン「ラ・ボラ(LA BOLA)」のコシードを紹介しましょう。
この場所で4代に渡り続いているという「ラ・ボラ(LA BOLA)」の店の前には、「1870年より」のプレートが埋め込まれています。実に150年近い歴史を持っているというわけです。
クラシカルな雰囲気の店内には古い写真やポスターが飾られ、お店の長い歴史を感じさせます。
お店はとても人気があり、平日の昼間もこの混雑ぶり。グループだと予約も取りにくいのだとか。
今回はランチタイムに伺い、看板メニューのコシードをいただいてきました。
スペイン有数のぶどうの産地リオハ(RIOJA)の赤ワイン。グラスでもオーダーできます。
ワインを飲みつつ、お皿に盛られたオリーブをつまんで、料理が来るのを待ちましょう。
コシードは、骨付きの生ハム、牛肉、豚の脂身、鶏肉、じゃが芋やにんじんなどの野菜、ひよこ豆(ガルバンゾー)などを壺に入れ、数時間じっくりと煮込んだ料理です。
スペイン版ポトフともいえるコシードは寒い冬の時期の定番料理で、ここラ・ボラでは昔ながらの製法で、土鍋を炭火にかけて調理してしています。多いときは1日で230食~240食ものコシードを作るのだとか。
コシードを注文すると、まず最初にフィディオスという素麺のようなショートパスタの入ったお皿が運ばれてきます。
その後、ウェイターさんが熱々の壺を持ってきて、テーブルのフィディオスの入ったお皿にスープを注いでくれるので、パスタといっしょにスープをいただきましょう。
骨付きの生ハムや数種類のお肉、野菜などの旨味が溶けだしたスープは、奥深く、滋味あふれる味わい。どっしりとはしていますが、濃い・くどいということはなく、とても飲みやすいです。
スープを食べ終えると、空になったお皿に壺の中身をあけてくれます。ごろごろっとお肉とひよこ豆が出てくる様子は実にダイナミック!
コシードの具は家庭やお店によって多少異なるようですが、ラ・ボラでは、骨付きの生ハム、鶏肉、牛肉(赤身)、チョリソー、豚の脂身が入っていました。豚の脂身はそのまま食べるのではなく、パンなどに塗って食べることが多いとか。
じっくりと煮込まれたかたまり肉はほろっと崩れるほどの柔らかさ。ぽくぽくした触感のひよこ豆も食べ応えがあります(コシードには必ずひよこ豆が入るそうです)。
力強い味わいのリオハ産赤ワインがお肉がたっぷりの煮込み料理によく合います。
食べているうちに体がぽかぽかしてくるのは、コシードのせいなのか、ワインのせいなのか……、いずれにせよ、寒い冬に体を内側からあたためてくれることは間違いありません。
コシードを食べていると、途中でウェイターさんがキャベツの添えものをのせに来てくれました。キャベツは消化を助けてくれるので、肉料理のおともにぴったりですね。
もともとが家庭料理であるコシードは、洗練された味わいというよりも、どっしりした素朴でやさしいおいしさ。クセがなく、バターやクリームを多用していないので、日本人の口にもよく合うと思います。ただ、1人前がかなりのボリュームなので、女性にはやや多すぎるかもしれません。
辛いのが好きなら、途中でトッピングをして味を変えてみるのも良いでしょう。
デザートには、リンゴのフリッター(ブニュエロ・デ・マンファナ)とアイスクリームを。
ミルク入りコーヒー(カフェ・コン・レチェ)といっしょにいただきました。
マドリード風コシードの価格は21.5ユーロ、それにパン、ワイン、デザート、コーヒーなどをつけると、ランチの予算は1人35ユーロ~40ユーロ程度が目安です(税金・サービス料込)。
なお、ラ・ボラには日本語メニューも用意されています。クレジットカードは使用できないので、来店する際はユーロの現金を忘れずに。
美食の町・マドリードで150年近くも愛され続けている人気のレストラン、ラ・ボラ。マドリードに行ったら、ぜひとも足を運んで、おいしいコシードを味わってみてください。
かなりの人気店のため、予約していくのがおすすめです。
Post: GoTrip! https://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア
名称 ラ・ボラ(Restaurante LA BOLA)
住所 C/ Bola, 5 28013 Madrid, Spain
電話 (+34) 915 476 930
営業時間 ランチ13:00-16:00、ディナー20:30-23:00
休業 日曜日の夜(ディナータイム)定休
公式サイト https://labola.es/
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
肉道場入門! ホルモンのイメージ一新!!朝締め9種盛り、好事家にとって極楽浄土のような光景 東京・恵比寿「ホルモン焼 婁熊東京」
zakzak by夕刊フジ / 2024年12月24日 6時30分
-
使い方色々♪「豚肉」に含まれる嬉しい栄養素とおすすめレシピ
楽天レシピ デイリシャス / 2024年12月17日 9時0分
-
『和食 天ぷら 芳寿豚しゃぶしゃぶ 三代目 池袋じげもんとん』12月12日(木)池袋PARCOにオープン
PR TIMES / 2024年12月11日 14時45分
-
東京・南青山のカジュアルフレンチ「ラ・ターブル・ドゥ・ イデアル」で過ごす、ゆったりとした時間
IGNITE / 2024年12月8日 17時0分
-
【南青山】カジュアルフレンチ「ラ・ターブル・ドゥ・ イデアル」クリスマスコースと2025年の新メニューのご案内 季節の野菜の魅力を楽しめるプレートやほほ肉の煮込みなど、本格派フレンチをリーズナブルに
PR TIMES / 2024年12月3日 16時45分
ランキング
-
1ケンタッキー公式 自宅で「オリジナルチキン」を温めなおす方法 SNS「クリスマスにぴったりな情報」
オトナンサー / 2024年12月24日 20時10分
-
2「クリスマスにはシャケを食え」農水省がXで呼びかけ、トレンド入り きっかけは特撮
産経ニュース / 2024年12月24日 14時44分
-
3「1000億円投資」ジャパネットが握る長崎の"命運" 異例の「民設民営」スタジアムに見る"究極の地元愛"
東洋経済オンライン / 2024年12月24日 12時5分
-
4いつから言われているの!? たまに聞く「単車」という言葉の意味とは?
バイクのニュース / 2024年12月24日 10時10分
-
52024年の「ドラマ視聴率トップ10」驚きの結果 流行語「ふてほど」は?1年のドラマ総まとめ
東洋経済オンライン / 2024年12月24日 7時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください